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南オセチアとアブハジアの自決支持 ロシアはグルジアから撤退せよ!(かけはし)
http://www.asyura2.com/08/wara4/msg/133.html
投稿者 ダイナモ 日時 2008 年 9 月 06 日 09:45:13: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.jrcl.net/web/frame080908g.html

グルジアへの帝国主義の干渉に反対する!

「ソーシャリスト・レジスタンス」編集局声明

 八月八日、南オセチア自治州へのグルジア軍の侵攻とロシアのグルジア爆撃で始まった緊張は、「停戦・撤退」合意後も継続している。八月二十五日、ロシアの上下院は南オセチアとアブハジアの独立を承認するようメドベージェフ大統領によびかける決議を採択した。それを受けてメドベージェフは翌八月二十六日にテレビ演説を通じて南オセチアとアブハジアの独立を承認する大統領令に署名したことを発表した。このロシアによる一方的措置により米ロ間の緊張はいっそう高まっている。ここに掲載する第四インターナショナル・イギリス支部の同志も参加する月刊新聞「ソーシャリスト・レジスタンス」編集局の声明である。本紙 8月25日号の1面記事と合わせて参考にしてほしい。(本紙編集部)

 勇気あるグルジア人がロシアの脅迫に対して自らの民族的権利のために戦っているという政治的神話がすでに作られている。戦争で最初に犠牲となるのは真実だと言われる。ほんの数年前、世界は二〇〇三年のイラク侵略を正当化するために使用された、いわゆるイラクの大量破壊兵器というウソに服従してしまった。ロシアとグルジアとの間の軍事的紛争に関してもたらされた出来事も、それと違いはない。
 真実はいささか異なっている。コーカサス(カフカス)地方は、その石油資源の面からも、北にロシア、南にイランと接したその地政学的面からも、アメリカ帝国主義にとって戦略的に重要になってきた。二〇〇三年にサアカシュビリ大統領が権力を取って以後、グルジアはこの地域における米国の中軸的同盟国になった。
 米国とイスラエルは、グルジアに多大な武器販売を行い、その軍事力を強化するためにグルジア軍を訓練してきた。その見返りは少なくとも部分的にはイラクでもたらされた。グルジアの人口はわずか五百万人であるが、グルジアは米国とイスラエルに次いで他のどの国よりも多くの軍をイラクに派兵しているのだ! 米国が、ロシアの西の脇腹を軍事的に包囲する戦略の一環として、ウクライナと共にグルジアをNATOに加盟させるよう熱心に提案していることは驚くべきことではない。米国がチェコ共和国と、そしてごく最近ポーランドとの間で、弾道ミサイル防衛に合意したのは、この戦略の不可欠の一部である。

 グルジアが八月初旬に南オセチアを攻撃したのは、米国の事前の熟知と同意によるものだったことは大いにありうることだ。いずれにせよ「グルジアの領土的一体性」を支持するジョージ・W・ブッシュとわが国のデービッド・ミリバンドの演説は、少なくとも米国と英国が百%グルジアの背後にいることを明らかにしている。
 オセット人は旧グルジア・ソビエト共和国内の区別された民族的マイノリティーとして形成されていたとはいえ、また国際的には承認されていないとはいえ、南オセチアはこの六十年間にわたって事実上の独立国家として機能してきた。グルジアは南オセチアへの侵略を、首都ツヒンバリへの爆撃によって開始した。ツヒンバリに軍事施設がないことを考えれば、グルジア軍によるツヒンバリ市の中心への計画的な爆撃は、国家テロであり戦争犯罪でもある。
 多くのオセット人が国境を越えてロシアに逃げ込んだのであるから、グルジアの攻撃はテロリストの行為としては部分的には成功を収めた。われわれは、グルジアが南オセチアのもともとの住民を「民族浄化」する手段として国家テロを使用したかもしれないということについては推測できる。
 こうしたことすべてが、グルジアに軍を派兵するというロシアの決定の背景を構成しているのであり、それはグルジアによる爆撃とそれに続く南オセチアへの侵攻への対応だった。

 この文章を書いている時点で、ロシア議会はメドベージェフ大統領に対して南オセチア、ならびにグルジアにおける別の紛争地域であるアブハジアの独立の承認を求めた。この承認が与えられるか否か、あるいは独立承認の脅しが、ロシアによって取引札として利用されるのか否かについては、不鮮明である。
 われわれは南オセチアとアブハジアの自決を支持し、したがってそれらの独立国家としての承認を支持するが、この紛争においてグルジアに反対してロシアを支持するようなことは絶対にしない。それは、ロシアとアメリカ帝国主義の間の帝国主義間闘争――その中でグルジアは米国の代理という機能を果たしている ――の一部を形成していることは明白なのだ。
 ロシアがグルジア内の民族的少数派の権利を表面上は支持していることは、その権力と影響力をコーカサスに拡大するための単なるシニカルで機会主義的な試みにすぎない。それと同様に米国と西欧の帝国主義は、セルビアによるコソボへの民族的抑圧を自らの権力と影響力をバルカンに拡大する手段として利用した。さらにロシアはその過去の行動によって、チェチェン人民へのジェノサイドに近い戦争で示されたように自国の国境内の民族的少数派の権利を尊重しないことを示してきた。
 われわれの立場は鮮明である。われわれはグルジアが南オセチアから出ていくことにも、ロシアがグルジアから出ていくことにも賛成する。コーカサスの民衆が外からの帝国主義的干渉を完全に拒否することは、民族紛争と地域の社会・経済問題の民主主義的・社会主義的解決のための前提条件である。

▼「ソーシャリスト・レジスタンス」は、イギリスの第四インターナショナル支持者が他のマルクス主義者と共同して発行している社会主義新聞。

(「インターナショナル・ビューポイント」08年8月号)
 


 

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