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(回答先: [AML 20886] 農耕勤務隊に動員された「朝鮮兵」 投稿者 gataro 日時 2008 年 8 月 12 日 08:36:47)
http://www.onekoreanews.net/past/2008/200804/news-syakai02_080402.cfm から転載。
朝鮮少年農耕隊 研究者が証言集出版へ（統一日報）
第４農耕勤務隊の名簿。下段に徴集された人の名前と生年月日が書かれている
農耕隊の冬の服装（上）と日本陸軍の正規の階級章（右）。農耕隊の階級章には星が描かれていない（いだ・むつつぎさんスケッチ）
第２次大戦末期、朝鮮半島から多くの少年たちが、「農耕兵」として日本各地に徴集された。彼らは、開墾地に作物を植え、軍に使役されたという。青山学院大学名誉教授の雨宮剛さんは、１０歳であった当時、愛知県豊田市猿投町で、少年たちの姿を目の当たりにした。それ以来、「農耕兵」のことが目に焼き付いて離れなかった。「彼らはいったい、どのような少年たちなのか？」。雨宮さんが「農耕兵」の証言を集め始めたのは０７年夏頃からだった。その証言集が今年末に出版される。（金総宰）
雨宮さんが集めた証言の中には、戦争末期に静岡県磐田郡井通村（現磐田市豊田町）にいた、いだ・むつつぎさん（７０）の話がある。
いださんが、朝鮮から連行された農耕隊に出会ったのは１９４４年から４５年８月終戦の頃だった。少年たちは、一般の目から隠れるように、小学校の裏手に設けられた宿泊所で寝起きし、周辺の村落でじゃがいもの作付けをしていたという。
「兵隊の階級章が違っていた」と、いださんは言う。赤色の襟章に星はなかったそうだ。
「だから『赤っぺら』と呼んでいた。地域住民との接触は皆無だった。存在は軍の絶対的秘密であったことはまちがいなかろう」
愛知県を中心に配置された「第四農耕勤務隊」の名簿（昭和２０年５月）がある。これによれば、２０―２２歳前後の人が徴集されている。「しかし」雨宮さんは疑問を覚えた。
「私たちが見たのは、みな年端もいかない少年たちだった。誰に聞いても『少年兵』と言う。成人が徴集されたことになっている名簿はおかしい」
いださんの証言では、彼らが植えていたのは赤いじゃがいもだった。それが、いださんの強い印象となって残った。
研究誌『在日朝鮮人史研究』（ＮＯ３４）の中に掲載された「朝鮮人徴兵制度の実態」（塚崎昌之）によると、食糧生産だけでなく、「本土決戦」作戦に必要とされた特攻用航空機燃料のアルコールを採るための甘藷栽培が、農耕隊の大きな任務だったようだ。
雨宮さんは、「いもとは『護国』といってガソリン用のいものこと。その栽培が彼らの任務だった。単なる食糧増産隊ではない」と指摘する。土木工事や陣地構築など多目的な任務が農耕兵に負わされていた。 農耕隊は初め、日本人だけで構成されていた。内山謹一さん（８２）＝東京・日野市＝は、
１９４５年２月、東部第６部隊（東京・信濃町）に入隊した後、愛知県堀の内（現菊川町）の農耕隊に編入された。朝鮮からの兵員補充があると聞いて驚いた。内山さんは１９４５年４月３０日に本隊に戻ったため、朝鮮人補充兵を見なかったが、彼らのことを話さなければならないと思った。
「伝えたいことは、農耕隊がいかに屈辱の軍隊だったか、こき使われ、殴られ、馬鹿にされたかということだ」と、内山さんは述べている。
「日本人の我々だってこんな酷い目に遭ったんだから、我々と交代した、朝鮮からきた農耕隊員がどんな目に遭ったかは自明だ。悲惨だよ。不憫に思えてならないよ」
農耕勤務隊は、本州中央部を中心に、第１部隊から第５部隊まで編成された。１隊につき２５００人の朝鮮人が配属されたという。計１万２５００人の朝鮮人「兵士」が、編成初期にいた日本人兵士と交代することになった（『在日朝鮮人研究』ＮＯ３４。塚崎昌之「朝鮮人徴兵制度の実態」）。
雨宮剛さん
雨宮さんは、日本兵だけによっては農耕隊が維持できなくなり、日本兵と朝鮮兵の混成隊になり、やがては少年たちが徴集されるようになったと見ている。雨宮さんは、愛知県内では８カ所に分宿していた事実を突き止めた。
「朝鮮人の農耕隊兵士は各県に来ていた。しかし、郷土史、町史から全部隠されました。尋ね歩きましたが、どこの市町村でも資料は見当たらないということでした」
証言を集める仕事はまだ続いている。
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