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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu171.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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戦争が起きればアメリカが助けに来てくれるのだということを信用して
こそ成り立つ日米同盟がもう機能しなくなったことを明白にしたと言える
2008年7月8日 火曜日
最近になってアメリカが日本を守らない事に気がついたようだ。
ならば在日米軍は日本にとって必要ないのではないか?(TVタックル)
◆黄昏の日米 7月7日 溜池通信
http://tameike.net/comments.htm#new
○昨日の日米首脳会談は、ホントに黄昏れた感じでしたね。記者会見でブッシュさんが「拉致被害者を見捨てない」と言ってのけたのは、日米関係が再び漂流に向かう中で、一服の癒しをもたらしてくれているかのようでした。
○ほんの少し前まで、日米の利益は強固に一致していました。経済でも安全保障でも、Natural Partnerといってよいほどでした。それはちょうど『ドラえもん』に出てくるジャイアンとスネオのようなもので、いちばん腕力の強い子と、お金持ちの子供が仲良くすることは、お互いにとって利益になるのです。国際政治や外交の世界というものは、複雑なように見えてその実は単純です。子供が幼稚園の砂場で覚えるような、単純なルールが身を守ってくれます。誰と仲良くして、誰に近づかないようにすべきか、子供はすぐに見抜いてしまうではありませんか。そして得にならないもの同士の友情は、たぶん長続きはしないのです。
○ところが2008年になってあたりを見渡してみると、ずいぶん状況が変わってしまいました。ジャイアンは昔ほど喧嘩が強くありません。たぶん北朝鮮を脅しあげて、拉致被害者を取り返してくれたりはしないでしょう。スネオは昔ほどお金持ちではなくなりました。仮にドルが暴落したとしても、一緒に為替介入して買い支えてあげる余裕はないでしょう。それでも二人の友情は不変でしょうか。たぶんそれは程度問題なのでしょう。ブッシュさんと福田さんは、互いを値踏みしながら、「しょうがねえなあ」とため息をついているように見えました。
○周囲が日米を見る目も、ずいぶん変わってしまったことでしょう。ブッシュ=小泉時代には、「あいつらは一心同体みたいだぜ」と思われていました。だからドル円レートもきわめて安定した状態が続きました。しかしこれだけ互いの国益にズレがあることが見えてしまったからには、いつ「円のドル離れ」が始まっても不思議はありません。私はどうもこの夏辺りに、為替相場で波乱があるような気がしてしょうがないのですが。
○仮にも親米派のはしくれとしては、このようなことを書くのはまことに心苦しいのでありますが、「親米」はあくまで手段であって目的ではありません。大事なのは日本の将来です。しばし日米関係は漂流して、互いの重要性を再発見する必要があるのでしょう。ちょうど日米通商摩擦の後に、日米安保の再定義が行われたように。
○G8サミットについては、また明日にでも。
◆米国のキューバ政策を見習え 7月6日 国際派時事コラム 泉幸男
http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/200807060001/
ある読者のかたから、こんなメールをいただいた。
意見を述べてほしいとのご希望もあるので、後半にコラム子の意見を書きます。
≪泉様
いつも読んでいます。
「米国の北朝鮮テロ国家指定解除の件」で、誌上で今度泉様のご意見を述べてくださいませんか。
私の意見は……
拉致被害者を救うために国民ができることは何か、と多くの国民はいつも思い巡らせているはず。
国会議員はそれを一番真剣に考えねばならない立場のはずなのに、なぜ手をこまねいているのか。
このタイミングに国会が衆参両院で 「アメリカのテロ国家指定解除の反対決議」 をなぜ出さないのだろう?
それを出したら、日米関係がおかしくなる?
アメリカ議会だって 「従軍慰安婦非難決議」 を出したではないか。
今の日本の国会の議論の対象もお粗末だが、ジャーナリズムも、国会はなぜ反対決議をしないのかと問うてはどうか。≫
毎度の逆説を言わせてもらえば、コラム子は
「朝鮮国の拉致問題への対応は、米国のキューバ政策を見習え」
という意見ですね。
キューバは、米国人にとっては 「リゾート地+アルファ」 の裏庭だった。
キューバ革命によって、キューバに進出していた米国人は財産没収の憂き目に遭います。
戦争をしてでも米国民への補償を求めたいところだが、ソ連と一戦交えるわけにはいかなかった。
戦争はしないまでも、キューバのことを米国政府は絶対にゆるさない。
だから、いまだに徹底した経済封鎖を続け、キューバの要人と握手することさえ米国の政治家にはご法度(はっと)です。
(間違ってキューバ人と握手してしまったところを写真に撮られて、ひと騒動あった米国要人のことを 『ニューヨーク・タイムズ』 紙で読んだことがあります。)
米国は、意地を貫いているわけですよ。
それを横目に日本はキューバと貿易をしていますが。
とにかく、キューバが米国人への国家補償を行わない限り、ぜったいにゆるさない。
その意地こそ独立国の証しです。
日本国はね、そういう独立国の意地を、まず持つべきなんですよ。
世界の全ての国が朝鮮国と国交を結んでも、日本国は拉致問題に納得のいく解決がなされぬ限り、朝鮮国を敵国として扱う。
米国がキューバを敵国として扱うように。
米国の外交政策への反対決議を出す前に、米国がキューバに対して保持している国家としての意地の垢でも煎じて飲むべきであります。
さて、いただいたメールの続き。
≪今回のアメリカの解除で何が分かったのか。
それは、もう日米同盟は形骸化してきたということ。
戦争が今にもおきるという状況ではないにも拘わらず、アメリカは日本人の拉致被害者、そして日本の強い願いを無視した。
ということは、戦争が起きればアメリカが助けに来てくれるのだということを信用してこそ成り立つ日米同盟がもう機能しなくなったことを明白にしたといえます。
アメリカと一緒にドイツと戦ったフランスのドゴールでさえ、大統領になってから
「ソ連がフランスに核攻撃を仕掛けてきたとき、アメリカがわが身を省みずフランスのためにソ連に反撃してくれるとは思えないのです」
と言って、結局核武装しました。
いわんや、アメリカと戦った日本が、アメリカの傘の下なら安全だとする考えは、幻想であることを認識しなくてはなりません。≫
米国の対朝鮮政策が右に左に揺れることで、それが日米同盟の質の問題に関わるとは思いませんが。
もともとコラム子は、日本が侵略されたときに米国軍が善意で助けに来てくれるなどとは思っていませんよ。
アメリカ人って、M78星雲生まれでしたっけ?(笑)
第3国が日本を侵略して、日本を本格的な反米国家に仕立てることがないようにする、というのが日米同盟の目的であります。
日本の国防への米国軍の協力はその範囲でのみ行われるのです。
◆拉致された被害者の解放・・・やはり福田は行方不明 7月7日 西村眞悟
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=355
6日に、ブッシュ大統領と福田首相の会談があった。
やはり、読めることは、北朝鮮とアメリカ国務省のライス・ヒルは、サミットにおける首脳会談前の北朝鮮テロ支援国家指定解除を仕組んだということだ。
本日の産経新聞の一面見出しは、「日米首脳会談、拉致解決へ緊密連携、ブッシュ大統領『置き去りにしない』」である。
この見出は、米朝交渉に進展がないときとアメリカが既にテロ支援国家指定解除の手続きに入った後では、同じ見出しでも、天地の開きがある。
前者の時は北朝鮮に強烈な圧力がある。日米で何をされるか分からないからである。ところが後者では、何の圧力にもならない。北朝鮮は、ほくそ笑んでいるであろう。
その上で、ブッシュ大統領は、共同記者会見で
「日本国民が拉致問題が無視されないことを切望していると理解している。アメリカは日本を見捨てない。置き去りにすることはない」
と述べたのである。
実に、何とも中身のない首脳会談になってしまっている。つまり、両首脳は、北朝鮮とライス・ヒルに先手を打たれているからだ。
しかし、福田総理には、先手は北朝鮮とアメリカの小役人が取った、よってこれから日米首脳会談で挽回するぞ、俺は総理なんだから、との意気込みがあったのであろうか。
それがあったならば、共同記者会見で、このような情けない説明(言い訳)がブッシュ大統領から出てこない。「日本を見捨てない、置き去りにすることはない」。
これは、男が女を捨てるときの台詞ではないか(もしくは、女が男を捨てるとき)。いずれにしても、どっちかがどっちかを捨てるときに使う台詞だ。ブッシュはメロドラマの見過ぎか。
いったい、このメロドラマの台詞。これが、世界第一位と第二位の経済大国の首脳会談の説明に使われる言葉であろうか。
実に情けない日本の姿ではないか。(後略)
アメリカが核武装国家の北朝鮮を認めることで日本は裏切られたのだ。
(私のコメント)
「株式日記」は日頃から日米安保を結んでいても、核戦争を覚悟してまでもアメリカは日本を助けないと主張してきました。日本を助けない日米安保とは何なのか? 分かりやすく言えば日本を永久的な植民地にするための在日米軍なのです。つまり米軍の銃口は中国やロシアではなく日本に向けられているのです。それが日米安保の本質です。
しかし国民向けにはアメリカが日本を守ってくれるような幻想を持たせて意に米安保を維持してきたのですが、時間が経てば徐々にボロが出てきてアメリカの自分勝手な外交が見えてきた。はたしてブッシュ・ライスがどこまで日本の国民感情まで計算しているのか分かりませんが、北朝鮮に擦り寄ったアメリカにどんな利益があるのだろう?
アメリカ側から見れば、少しぐらい勝手な事をしても日本は黙ってついて来ると見ているのでしょうが、アメリカとしては日本がいつまでもベタッと付いて来られるのが迷惑だからそうしているのか? 私には外交の裏側が分からないからよく分からないことばかりだ。
ライスとヒルは何を目論んでいるのかわかりませんが、少なくとも日本国民のアメリカに対する不信感が強まる事は確かだ。何でわざわざ日本人を怒らせるような事をアメリカがするのか? 日本人が怒ったところで何も出来ないと見ているのか、バカにしているのか? 北朝鮮と指定解除して国交を結んでもアメリカにとってどれだけの利益があるのだろうか?
北朝鮮の利権に目が眩んだという見方もありますが、北朝鮮には鉱物資源も大してないし肥沃な農地も無く金ばかりかかるところだ。日本からの経済援助資金を当てにしているのでしょうが、そんな金はアメリカに出させればいいのであり、拉致問題が決着するまで日本は動かない事だ。
日本と北朝鮮の関係はアメリカとキューバの関係とよく似ている。アメリカにとってはキューバは喉もとの棘であり、キューバぐらいアメリカを持ってすればどうにでもなりそうなのですが、ロシアとの密約で手も足も出せないようだ。しかしキューバからの難民は海を渡って今もやって来ておりフロリダはキューバ難民で溢れかえっている。
国際関係は密約や裏約束などで訳の分からないことがよくあるようですが、中国や韓国や北朝鮮はこのような裏約束が大好きな国であり、自分は守らず相手を裏約束で縛っていく事が好きだ。アメリカの北朝鮮に何度も裏切られているのですが、ロシアも北朝鮮には手を焼いて裏切られっぱなしだ。
もともと北朝鮮がまともな国なら大規模な拉致などということはしないはずですが、北朝鮮は覚せい剤の密売から偽札の製造まで何でもする国家ぐるみの犯罪国家だ。政治家が来れば賄賂やハニートラップで罠にかけるし、日本の政治家も何人もがその罠に嵌っている。
こんな国に関わっても何の利益もないのですが、ブッシュやライスは何のために妥協するのだろうか? 韓国には「例の法則」があって韓国に関わると祟りがあるという法則ですが、北朝鮮とも関わると祟りがあるのではないかと思う。このことによってブッシュ大統領はアメリカに祟りをもたらした大統領として名を残すだろう。
アメリカにとって9・11テロに始まってカトリーヌの台風での大災害や、イラクでの泥沼の戦争で足が抜けなくなり、最後にはサブプライム爆弾がアメリカ国内で爆発して銀行倒産が続出している。まさにブッシュはアメリカにとって祟り神ですが、拉致問題を見捨てた大統領としても名を残すことになる。
日本における反米は冷戦時代は左翼の専売特許だったのですが、ソ連崩壊で左翼は資金源を失い力を失った。旧社会党はKGBから金をもらって政治をしていたのですがソ連崩壊と共に社会党は力を失い、北朝鮮や中国は自民党の実力者に接近した。ソ連とは違って中国や北朝鮮はイデオロギーよりも実利を重んずるからだ。
CIAから金をもらってきた自民党も、冷戦崩壊後は中国へのODA利権を資金源とするようになり、必ずしもアメリカ一辺倒ではない。このような状況でアメリカが日本を裏切って北朝鮮に接近すれば親米派の面目は丸潰れになり政局にも影響してくるだろう。
アメリカにしてもアジアの覇権は中国のものであり、日本は米中で共同管理して行けばいいと考えているのだろう。つまり在日米軍は日本を管理するために駐留しているのであり、日本を守る為に駐留しているのではない。その嘘はだんだんばれ始めているのであり、「思いやり予算」はアメリカへの税金として取られているのだ。