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「イラク統治、初期段階でミス」 陸軍報告書
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200807010002.html
(CNN) イラク戦争に関する米陸軍の公式報告書で、最初の数カ月間に統治面でのミスがあったことが、6月30日分かった。米軍が2003年の開戦後、イラク情勢の混乱を把握できず、現地の秩序回復に必要な十分な兵力を投入しなかったことは以前から批判されてきた。今回の報告書は陸軍による自己評価で、カンザス州レブンワースの陸軍駐屯地にある戦闘研究所が米軍幹部への聴取を行い、720ページにわたってまとめた。
開戦から05年1月のイラク国民議会選挙までの1年半現地に駐留した軍幹部らは、司令官の見通しや米軍主導の多国籍部隊に関する決定について、当時懸念があったことを率直に語った。キーン陸軍副参謀長は、米陸軍司令部から全ての多国籍部隊の指揮権限を移管した03年6月の決定に「カッとなった」と振り返り、アビザイド米中央軍司令官に「これは悲惨な事態を招く。われわれには経験と判断力がある」などと語ったことを明らかにした。
同副参謀長によると、司令部の機能が軌道に乗るまで6─8カ月間を要した。しかしこの間に現地に展開した米軍部隊は、普通のイラク人の間に反米感情が広がっていることや、反米武装勢力の活動が活発になっていることを察知していた。
また第3歩兵師団の団長だったパーキンス中佐は、米陸軍が現地での統治計画を取りまとめるまでに、武装勢力が早期に「機会の窓」を閉じてしまったと述べ、「われわれが03年9月に始めた計画は、4月に着手していれば良いアイディアだったかも知れない」とコメントした。
一方、アビザイド司令官の前任者だったフランクス元中央軍司令官は、指揮権限の移管を命令した目的について、軍幹部らが文民要員と連携するよう米国防総省に強く求めるためだったと説明。イラク連合暫定施政当局(CPA)代表者だったブレマー文民行政官の責任が重大であり、支援が必要であると米政府に強調していたと語った。