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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000019-ryu-oki
沖縄戦中、警察が本島北部で日本軍とたびたび連絡を取り、米軍への破壊工作や偵察、住民たちへの宣伝活動などを行い、遊撃戦や秘密戦に協力していたことが、当時の米軍が作成した文書から分かった。資料を入手した関東学院大学の林博史教授は「軍と警察が一体となっていたことを裏付ける重要な資料」と話している。
文書は沖縄を攻略した米第27歩兵師団司令部の第165歩兵連隊第三大隊が1945年7月3日、名護警察署の警部補の日記を見つけ、7日付で作成した報告書。4月23日から6月30日までの日記の記述が英訳されている。「日記は、警察官と日本軍との間の非常に緊密な関係を示している」との説明も付いている。
報告書によると、警部補が多野岳の南西で野営した際の「敵の状況を偵察するために二隊に分かれる」(4月23日)や「通信線を切断」(4月26日)など、日本軍がゲリラ活動を行っていた北部地域で偵察や破壊工作をしていたことが記述されている。また住民に対し、米軍に収容されないよう伝えたことも書かれている。日本軍への食料配給、少尉や大尉と接触した記述もある。
林教授は「秘密戦についての資料はよく知られているが、沖縄戦が始まってからの活動はよく分かっていない。この日記は警察が軍と協力して、米軍の破壊工作、偵察、軍との連絡、住民監視、住民への宣伝活動、投降の阻止など秘密戦の活動を少なくとも6月末まで継続していたことが分かる。他の地域でも警察が軍にかなり協力していたことも予測できる」と話した。