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クリスチャン・サイエンスモニターは、6月20日付けスコット・ピーターソン氏の記事で、6月に入り懸念されているイスラエルによるイランの核施設空爆を踏まえ、仮にイスラエルではなく、アメリカがその空爆・攻撃を行った際の最悪の予測記事を載せ、警告をしている。
How Iran would retaliate if it comes to war
http://www.csmonitor.com/2008/0620/p07s04-wome.html
イランの報復と題するこの予測記事は、(イスラエルではなく)アメリカがイラン攻撃を行った場合、IRGC(イスラム革命防衛隊)を含む中東地域では最大規模の54万の兵士を持つイランが、イラン過激派を更に含めて、「報復戦争」として非対称戦(=テロ戦争)を世界規模で展開するという要旨を述べている。
ピーターソン氏は、軍事アナリストが、アメリカによるイラン攻撃がアメリカを始めとする全世界にとって、危険な結果を招くという見方をしている事を最初に述べた上で、スウェーデン国防大学(ストックホルム)の非対称戦・研究センターのマグナス・ランストープ氏の分析を挙げている。ランストープ氏によれば、イランの反応とその報復攻撃は、過去のイランの事例から見て世界規模になり、アルカイダの脅威を超えるものなるという。
また、ワシントンの中東問題のアナリスト、Alex Vatanka氏によれば、イラン自身は、第1ラウンドの陸海空の通常戦争でアメリカに勝てるとは考えていないが、”other assets in the toolbox”=別の戦争手段(非対称戦・テロ戦争)で、第2ラウンドの戦争を戦うつもりだという。
ヒズボラと連携するイランの非対称・テロ戦がいかに強力なものかを、私達はイラク戦争を通じて、中東情勢やアフガニスタンで見てきている。
イスラエルが核施設空爆に動けば、石油埋蔵地帯である周辺中東諸国を巻き込んだ、中東の大混乱状態が勃発するから、アメリカはアメリカ軍を現在以上の規模で派遣し、イスラエルと行動を共にする事になるだろう。
アメリカ保守系論壇の重鎮である、ノーマン・ポドレツ(Norman Podhoretz)が『SAPIO』2007年7月11日号への寄稿で、「9.11で幕を開けた第3次(or 4次)世界大戦の敵の正体は、イスラモファシズムだ」と題する記事を載せている。
彼によると、「イスラモファシズム」とは、21世紀初頭に現れた、イスラム原理主義とファシズムが結びついた暴力的運動を意味し、具体的には、アルカイダ、ハマス、イランのアフマディネジャド政権を指す。
ポドレツ氏は、将来的にサウジアラビア、シリア、エジプトも敵となりうる可能性があるとし、自由主義社会はイスラモファシズムとの戦争に30年から40年を必要とするだろうと述べている。
ここでのキーポイントの一つは、共産党独裁国家、中国は、アフリカ地域をも含めたイスラモファシズム圏の独裁国家を、兵器輸出と兵器開発、経済協力などの面で支持、支援しているという事だ。
中国、イランやテロ組織に兵器輸出 米政府高官、議会公聴会で証言(5月21日 イザ!)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/146773/
参考文献:
The Case for Bombing Iran(June 14, 2007 Norman Podhoretz)
http://www.hudson.org/index.cfm?fuseaction=publication_details&id=4963
DOMOTO
http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/hunsou.index.html