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笠井一朗20080529日本語版DVDの制作を終えて
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世界的な規模の戦争反対デモが繰り広げられた。当初、英メディアは「60カ国で1000万人をかなり超えた可能性もあり、ベトナム戦争当時を上回る史上最大規模に膨らんだ」と伝えた。私も地元の壮瞥町でデモを主催した。室蘭や札幌にも出かけた。あれから5年が過ぎ、なおもイラクでは、米国の軍事侵略とマリキ傀儡政権による占領行政が続く中、イラクレジスタンス軍が辛抱強く戦っている。
断っておくが、私は暴力を肯定するものではない。まずもって軍事超大国の絶対暴力は許されない。国連決議や世界市民の声は無視され、人間の盾としてイラク入りしていた世界中の人々や国連査察団に退去命令を出し、スカッドミサイルを廃棄中にもかかわらず、その射程距離3倍のトマホークミサイルを湾岸の艦船から人口密集地バクダットに千発も打ち込んだ。そのテレビゲームのような風景をあなたも見たであろう。さて、その軍事侵攻の口実となった大量破壊兵器はどこにあったというのだ。「フセインこそが大量破壊兵器だ」と戯言を吐いた某国の首相はいたが、、、
圧倒的な軍事力の前に、イラク正規軍は1ヶ月半と保たず雲散霧消した。ゲリラ戦法を採用したのである。ベトナム戦争との違いは、ホーチミン氏のような指導者がいないことだろう。系統だった組織図がないので「民族対立や宗派間対立による内戦状態」を治安平定するために「自由と民主主義が必要」といった言説を持ち込みやすい側面がある。
さて、このDVDに収録された3本のビデオは、インターネットに配信されたレジスタンス軍のコミュニケである。それぞれの発信元名称は異なるが、タイトルの付け方、政治的理念と将来展望など共通項が多々ある。ビデオ映像では、レジスタンス軍の武器を公開しており、訓練風景も紹介されている。米軍が遺棄した傭兵の死体など残酷な映像もあるので、山本史郎氏のML「イラク情勢ニュース」を読んでいる人ならともかく、ごく普通の日本人にはお勧めできない。理解されないだけでなく逆効果でさえあるからだ。「ほら、やっぱりテロリスト達は残酷で暴力的なのよ」と。
最後にAさんのコメントを紹介する。
レジスタンスのコミュニケを見て、それが報道で登場するような「テロリストの犯行声明」などと違って、われわれの理解しがたい世界観で行われる一方的な宣言ではなく、伝える相手の価値観を知ったうえで、それに訴えるよう十分配慮されていることを知って、正直おどろきました。
このコミュニケの映像は、日本の従来の報道媒体では一度も紹介されていないと思いますが、アメリカの「コミュニケ」にはいやというほど接しているわたしたちにとって、「ことの次第」を偏りなく知る意味で、途方もなく重要なんじゃないかと感じました。