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軍需産業は戦争を欲していない
http://obiekt.seesaa.net/article/93724126.html
軍需産業は戦争を欲していません、少なくとも対テロ戦争については。何故なら、兵器が売れなくなるからです。俄かには信じがたいかもしれませんが、これは事実であり、実証されました。
ライターの井上孝司さんが2年前に分析した事を、当のアメリカ防衛関連企業の団体が言い出すようになったのです。
Kojii.net - Opinion : 防衛産業って戦争でボロ儲けできるの ? (2006/8/14)
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これらの話を簡単にまとめてしまえば、目先の戦争で必要な消耗品や作戦経費のために予算を食われてしまい、その分だけ大手防衛関連メーカーが得意とする大型正面装備に予算が回ってこなくなるということ。その正面装備も、システムの大規模化・複雑化でスケジュール遅延やコスト上昇、それに伴うキャンセルや規模縮小のリスクが大きくなっていて、必ずしも儲かるとは限らない。
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Kojii.net ココログ別館: 正しかったのは、どっち ?(2008/4/17)
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これは、アメリカの航空宇宙・防衛産業が集まって構成する業界団体・AIA (Aerospace Industries Association) がまとめた報告書なんですが、骨子は以下の通りです。
「国防予算全体の伸びと比べて、装備調達・研究開発関連の伸び率は低い。これは、(進行中の戦争のために) O&M (Operation and Maintenance) 経費、兵士の待遇改善のための経費、戦闘で損耗した装備の修復・補充にかかる経費が嵩んでいるため。そのせいで、装備の近代化に必要な調達や研究開発に回る資金が不十分になっている。かかる現状が、将来の米軍の即応体制に悪影響をもたらす可能性について懸念する」
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イラクやアフガンでの対テロ戦争は、大型正面装備(戦闘機や戦車などの高価な兵器)をあまり消耗しません。戦闘機や爆撃機は撃墜された数よりも事故で失われた数の方が多いくらいで、戦車についても撃破された車両は両手で数えられる程度、比較的損害の多いトラックやハマー、輸送ヘリにしてもベトナム戦争と比べて少ない被害です。ベトナム戦争ではヘリコプターを含む約1700機ものアメリカ軍航空機が撃墜されましたが、イラク戦争では現時点で数十機の損害で済んでいます。この損害差はベトナム戦争がべトコンとのゲリラ戦だけではなく、北ベトナム軍という正規軍が存在し、ずっとアメリカ軍と相対していた事によるものが大きいと言えるでしょう。
イラクやアフガンの場合、敵正規軍は一瞬で蹴散らして、自軍の損害は殆ど無かった。その後の占領統治に置いて、対テロ・対ゲリラコマンド戦を続ける羽目になった。こういった形態の戦争では、軍需産業はまるで儲からないのです。最も儲けの幅が大きい、ハイテク大型兵器が必要とされないのですから。
以下コメントは【週刊オブイェクト】をご参照 参考になります。
http://obiekt.seesaa.net/article/93724126.html