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http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20080415ddlk22040104000c.html から転載。
空自浜松基地のいじめ自殺:損賠提訴 遺族が会見で無念さ吐露 /静岡
◇「殴る必要あったか」
航空自衛隊浜松基地(浜松市西区西山町)に所属していた3等空曹(当時29歳)が05年に自殺したのは先輩隊員のいじめが原因だとして、国と先輩隊員を相手に約1億1100万円の損害賠償を求める訴訟を地裁浜松支部に起こした遺族らが14日、浜松市役所で会見した。父親(65)は「なぜ息子を殴ったりけったりする必要があったのか。周囲は何をしていたのか。それを問いたくて訴訟に踏み切った」と涙ながらに話した。
会見には、護衛艦「たちかぜ」で先輩隊員から暴行などを受け、04年に自殺した海上自衛隊横須賀基地の1等海士(当時21歳)の母親(54)と、護衛艦「さわぎり」内でいじめを受けたとして自殺した3等海曹(当時21歳)の母親(60)らも同席した。両方のケースとも国を相手取った損害賠償訴訟が継続中で、「自衛隊は年間100人以上の自殺者を出している。裁判や情報公開で真相を究明していくことが現状を解決する方法だ」と訴えた。
浜松基地は、「行きすぎた指導があった」として先輩隊員を06年12月に停職5日の懲戒処分としたが、3等空曹の自殺との因果関係は認めなかった。原告側弁護団は、処分の根拠になった第1術科学校の内部調査報告書を入手したが、30ページ中22ページが黒く塗りつぶされていた。原告代理人の塩沢忠和弁護士は「関係者の供述部分がつぶされていて、これでは詳細が分からない」と話している。
自身も航空自衛隊員だった父親は「人を高め、導くことを指導という。指導なら、厳しくても相手は伸びる。しかし今回の行為は息子をつぶした。絶対に許せない」と声を詰まらせた。【平林由梨】
毎日新聞 2008年4月15日 地方版