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誰が私たちの子供等をコントロールしているのか?
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/943.html
投稿者 千早@オーストラリア 日時 2008 年 4 月 05 日 19:16:55: PzFaFdozock6I
 

私の属するCHANCE! FORUM MLに

[chance-forum:24035]
愛知県犬山市の教育が、今危機瀕しています!!
http://www.freeml.com/chance-forum/24035?sid=279a036ff0a64e4b461fef4fd9f74c80

↑こういう投稿があり、それに

[chance-forum:24036]
Re: 愛知県犬山市の650i$,!":#4m5!IN$7$F$$$^$9!*!*
http://www.freeml.com/chance-forum/24036?sid=279a036ff0a64e4b461fef4fd9f74c80

↑レスをつけたら、ご質問が

[chance-forum:24040]
愛知県犬山市の教育危機について?2
http://www.freeml.com/chance-forum/24040?sid=279a036ff0a64e4b461fef4fd9f74c80

↑来たので、それに返事を書きました。↓

[chance-forum:24043]
Re: 愛知県犬山市の650i4m5!$K$D$$$F!)#2
http://www.freeml.com/chance-forum/24043?sid=279a036ff0a64e4b461fef4fd9f74c80

長文ですが、それを以下に転載致します。
これは教育がテーマですから「社会」板かもしれませんが、
9/11をはじめとする大きな闘いの一環だと私は見ているので
戦争板に投稿します。

もし日本の教育現場でペグのいうような事態が起こっているようでしたら
是非お教えください。

===================================================

> 貴方のような高度な知識・教養が全くない私

知識や教養の問題ではありません。
情報にアクセスする機会があったかなかったか、の違いです。

> 別に怒って申し上げているわけじゃない

はい、わかります。

> そのペグ・ラクシックという元教員の方は、「協同学習」
> について、どんな批判を

私は先に

> その「協同学習」とやらを高く評価しておられるようですから
> 反感を買うかもしれませんが、それって
>
> Who Controls Our Children
> http://video.google.com/videoplay?docid=7398714418354815608
>
> というビデオで米国の教育現場がいいように操られている
> と危惧し、訴える元教員のペグ・ラクシックの主張を想起させます。
(引用終わり)

と書いたまでで、実際に犬山市の協同学習なるものがどういうものか
私は存じません。全体的に見なければ、本当の判断はできない、と思います。

> 「米国の教育現場がいいように操られている」

これは「はい、そうですか」と簡単に書けるものでもないし、
非常に広範囲にわたる、大きな勢力が関係しているので
またそういう発言する私を「陰謀好き」とかなんとか否定して
批判する人も出るでしょうが...。

しかし、知り得た事実は少しでも伝えていかなければなりません。

>> これは「もっと平均的な生徒=市民を作るため」の作業

ペグが殊に強調しているのは、政府が
「補助金がほしければ言う通りにしなさい。
 やらなければ補助金は出しません」
と公立校に言って、1960年代から(下手するともっと前からと私は思うが)
進めてきたプログラムです。

先にご紹介した"Who Controls Our Children"
「誰が私たちの子供等をコントロールしているのか」と題されたビデオは
1992年8月3日にペンジルヴァニアで行われた講演会の記録ですが、
彼女の話を部分的に訳してみます。

まず、彼女が言うところの伝統的な教育というものがあった。
これは生徒・学生がなんらかの結果を出さなければゴールに到達したとか、
卒業できるという判定が下されないけれども、時間的に制限がない。
1週間でできようが、10年かかって問題が解けようが、
各人の違いもあるからそれでいいというような考え方だったと。

つまり「学校が教える」というよりも、どれほど生徒が結果を出せるか、
生徒に重心が置かれている、というような。しかも達成しなければならない
ことに幅があって、様々な選択肢が生徒に残されているわけです。

他方、政府が推し進めてきたOutcome Based education
(結果重視とでも言いますか)ではどうか。
時間的な枠が定められていて、達成しなければいけないゴールがすでに定められている。

ここで彼女がおもしろいたとえ話をします。
電話で靴のセールスマンがあなたに電話をしてきます。
私がセールスマンとします。
私のゴール=目標はあなたに「靴を買います」と言わせることです。

そのためにあなたに電話をかけて色々質問します。

靴を売っているんですが、靴はどれ位お持ちですか?とか
紫色の靴はお好きですか?とか
普段、誰があなたの靴を買いますか?とか
これらはPretestで、あなたが今どんな状況にあるかなどを調べて、
そこから私はあなたに色々と「教えることが出来る」と彼女は言います。

その内発展して
ビザかマスター(クレジットカード)はお持ちですか?と
聞いて、私が到達したい目標にいるかどうかを確認します。
あなたがビザ(他のでもいい)を持っていたら、あなたは"合格”です。

「どうぞお買い求めください」と私が言う。
でもあなたは「いいえ、いりません」と言う。

私の目標に到達できなかったわけです。

どうして買わないんですか?
何が買わない理由なんでしょう?
と私は質問を続けます。

色々と質問を続け、あなたをremediate=修正しようとします。
あなたが最終的に「じゃ、買いましょう」と言うように。

もしあなたがそう言ったら、“卒業”です。
でも言わなければ、そしてあなたがもし電話を切らなければ
会話は延々と続いて、私はあなたの考えを“修正”しようとし続けます。

実際にはあなたは「もう結構です」と言って電話を切ることが出来ます。

でも
教室にいる生徒には、その電話(修正)を切ることは出来ません。

こうした学習方式が連邦政府のお墨付きで多くの州政府の元にある公立校に
入ってきたのです。受け入れなければ助成金がもらえないから、大抵の学校は
それを受け入れた。

助成金などいらない金持ちの子供たちが通う私立には
そういうプログラムは不要。。。

そのシステムのゴールは何か、

adaptability to change
self esteem
familiy living
understand and appreciate others

一見したら、悪意のない正しいもののように見えます。
これがミソです。

9/11以来見てきて、多分おわかり戴けると思いますが
邪悪な権力者たちの使う言葉は、聞くたびに“翻訳”しないといけません。

たとえばブッシュは「イラクに自由と民主主義をもたらした」と言う。
ところが実際は120万人以上もの無辜の市民を虐殺しただけだ。

私が以前訳してこちらでもご紹介したアロン・ルーソのインタビューに出てきた
「ウーマン・リブ」の話も同様です。

一見して、素晴らしいことに見える!
私もそう思っていました。
が、実際を見ると、どこにも本当のウーマン・リブなど実現していない。
男女平等の賃金等々が実現していないのです。

一方権力者たちは
「それ以前は税金を徴収できなかった人口の半分に課税できるようになったし、
子供たちは早くから学校に行くので洗脳も早くから出来るようになった」のです。

加えてお断りしておくと、貧富の差が一層ひどくなっているので、女性より優位に
立っていると思われる男性すらひどい境遇に置かれたままというのが今の現状でしょう。

とにかく彼等は「とても素晴らしいことだ!」と一般市民が思い、
信じて疑わないような言葉を使います。
第二次世界大戦中の「八紘一宇」と同じです。

でも内実は、裏に秘められた彼等のもくろみは全然違うところにある。

ペグの話に戻りましょう。

最初は自分のいるペンシルヴァニア州だけの話かと思ったらコネチカットでもそう、
他の州でも同様の「生徒が達成すべきゴール」が決められていた。そのリストは、
生徒たちが「こういう態度や行動を見せなければいけない」というリストだった。

たとえば中に「生徒はみんな自分自身の価値を認め、自尊心を持つ個人でなければ」
とかいうのがある。
#いいことに思えますよね〜。

しかし、そういうリストがあってもそれらをどうするのか?

まず、
1)誰かがそれらを評価する基準を作らなければならない
 自尊心とか言っても、どれほど持っていれば充分と言えるのか??

2)基準が出来たら、それをテストしなければいけない。
 各生徒がその基準を満たしたかどうか。

3)もし基準に満たない生徒がいたら、教師は彼等を remediate
 “修正”しなければならない。あなたが“卒業”できるように......。

これがうまく機能しない州や郡などには、もっと多くがちゃんと基準に合うように
なるためにどうすればいいか、考えろ! と上からお達しが出る。

また生徒たちが強制的に受けなければいけないテストがあって
(Educational Quality and Accountability Program)このEQAのテストの一例はこんな具合だと

真夜中に町に出て、そこらへんの壁にペンキでいたずら書きを
するような集団があった。そこに私は

1)親友がメンバーで、「入れよ」と言われたら入る
2)人気のある生徒たちの大半が入っていたら入る
3)もし入ったら、ウチの親が私を外出禁止にしちゃう

EQAの用意した正解は、
1)はい。2)はい。3)いいえ(=入らない)

つまり、罰を受けることは避けるが
go with the flow 他の人たちと同じことをする
そういう人間になるのが“正解”

ここでペグは言います、

(彼等の)ゴールはCollectivismなのだと。

一般的にcollectivismは集産主義と訳されて
共産主義や社会主義がそれにあたるように言われている
と思いますが、私はそうではないと思う。

つまり、「個々人の持つものを否定または抑えつけ、
大勢の動きに従う人間が卒業できる」ということです。
言われたことに疑問を抱くのではなく、
多くが従う方式にのっかって生きるということです。

EQAは「変化対応できる能力」を査定しますが、ペグ曰く
EQAは生徒たちが

「如何にすばやく 抵抗することなく 情緒的な調整をして変化できるか」

をテストし、点数をつけていたと言います。
そしてそれが政府が望んだ結果であると。

minimum positive attitude
最低限の肯定的な態度に関するテストがあって、
(EQAの)400質問がある内、学問的な質問は30問。
態度に関する質問が385もあったと。

うまく行かないときはお上がヘルプします、と。
生徒たちの行動や態度を変えられる成功策があるから、と。

1960年頃から教育は学問からドンドン離れていった、と。

しかも彼等は生徒たちをいくつかのグループに分類して対処する。
人種や、家の収入や、親の教育程度に従ってグループに分け、
それぞれのグループに対処した“教育”方法を用意している。

しかしこれが1989年に一旦止められました。
というのもワシントン郡(ペンシルヴァニア州のことと思う)に住む
ある母親が行動を起こしたから。

彼女の息子がある日学校から帰って「とっても変なテストをさせられた」
と母親に報告したのです。彼女はすぐに学校に出向き、そのテストを
見せてくれと要求した。

ところが学校側は「いえいえ、これは見せられません。
あなたが見たりしたら罰金を払わなければなりませんよ」
などと言って見せてくれない。

この母親はそう言われて黙って引き下がるタイプではなかった。
色々な処に文句を言って、遂にテストと評価のコピーを入手した。
それでその中味に驚いて、EQAは連邦の法律で定められたプライバシーに
関する法律に違反していたり、心理テストなど色々問題があるものだと訴えた。

そこで当局は一旦これを「もうやりません」と言うしかなくなった。

ところが、1990年になって州政府は新たなプログラムを出してきて、
その文書そのものに「これはEQAの改訂版です」と書いてある!

このビデオが撮られた年の2月にも、ある場所で公聴会が開かれた。
80人しか入れない会場に500人も(の親たち)が押しかけた。

親たちを代表する弁護士が色々質問しようとしたのに、主催した側は
「私たちは質問には答えません」
の一点張りで、親たちは2年も聞きたい質問がたまっているのに
何らの回答も得られなかった。云々

彼女のビデオはまだ続いていくのですが
要するに、一見してよいことをやっているようでいて本当の狙いは他にある
という話です。

「異論を唱えず、大勢に従う人間を作っている」のです。

こうした話の先に、こないだ書いたような
「出来る子が出来ない子を教える」と
「出来る子が学ぶ時間が減る」という話が出てきます。

> そんな事はないでしょう?「出来る子」は「出来ない子」を
> 教えつつ、「出来ない子」の良い点を学んで行くのです。

そうでしょうか?
自分が理解出来る問題をわからない「出来ない子」に教える過程で
「出来る子」が「出来ない子」のどういうよい点を学ぶでしょうか?

出来ない子のよい点を学ぶ機会は他にあるのでは?

数年前でしたか、日本から「運動会で徒競走がなくなった」という話が
聞こえてきました。それって、「勉強は出来ないけど走るのは得意」
という子の活躍の場を奪ってしまったのでは? と思いましたよ。

> 米国のものは権力者の道具に成り下って改悪されているかもしれま
> せんが、犬山市教委で行われている「協同学習」は貴方が言うような
> ものではないと私は信じています。

上に書いた通り、私はその全体像を存じませんのでなんとも申せません。でも
ペグの講演を想起させられたので、もっと調べる価値はあるかもしれませんね。

「教育を操作する」という陰の権力者たちのもくろみは
ずっと以前から存在していたのですから。

それはまた別の、地元の上映会で来週見せる予定の
"Hidden Agenda"というドキュメンタリー映画のテーマです。

千早

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