★阿修羅♪ > 戦争a1 > 866.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: バグダッドの米国大使館付近で黒煙 【ロイター】 投稿者 tk 日時 2008 年 3 月 27 日 22:43:23)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080327-00000090-san-int
イラク 民兵と戦闘拡大 米大使館にロケット弾
3月27日8時1分配信 産経新聞
【カイロ=村上大介】イラク政府軍が南部バスラで開始したイスラム教シーア派の反米強硬派指導者、ムクタダ・サドル師派の民兵組織マフディー軍に対する掃討作戦は26日も続き、戦闘はバグダッドのシーア派地区などにも飛び火し、騒乱はイラク南部のシーア派地域に拡大する懸念が広がっている。イラクのマリキ首相は26日、バスラの民兵組織に対し、28日までに武装解除するよう最後通告を突きつけた。
サドル師に対する支持が強いバグダッドのシーア派地区、サドル・シティーでは25日、バスラでの政府軍の攻撃に反発するマフディー軍が政府治安部隊と衝突し、治安当局者によると、26日朝までの戦闘で少なくとも20人が死亡、115人以上が負傷した。死傷者には、女性や子供も含まれている。イラク軍と米軍は、住民約200万人が住むサドル・シティーを包囲し、封鎖している。
バスラでは25日の戦闘で、少なくとも40人が死亡、200人以上が負傷。死傷者には、マフディー軍の戦闘員、政府軍兵士のほか、民間人も多数、含まれている。26日も早朝から戦闘は再開し、フランス通信(AFP)によると、少なくとも7人が死亡、2日間の死者は約50人にのぼり、さらに増える勢いだ。
ロイター通信によると、中部クートでも戦闘が発生、26日も市中心部から銃声が聞こえている。
一方、政府施設や各国大使館が集中するグリーンゾーン(米軍管理地区)にある米大使館が26日、ロケット弾や迫撃砲の攻撃を受け、米国人3人が重傷を負った。迫撃砲弾は、同ゾーンに近い地域2カ所にも着弾し、一般市民5人が死亡、10人以上が負傷した。
サドル師は昨年8月、マフディー軍に対して「停戦」を命じ、これがイラクの治安改善に大きく貢献した。しかし、シーア派主導のマリキ政権の最大勢力であるイラク・イスラム最高評議会(SIIC)は政府治安組織を自派民兵を中心に組織することで影響下に置き、イラク第2の都市バスラをはじめ各地でサドル師派との勢力争いが続いてきた。
サドル師派の支持を得て2006年春に首相に就任したマリキ首相だが、7月に予定される増派米軍のうち2万人の撤退を控え、イラク治安部隊だけの力で治安維持が可能なことを示す必要に迫られた。しかし、内部分裂が伝えられるものの、総兵力約6万人とされるマフディー軍が今回の攻撃を契機に再び一枚岩になれば、逆に政府軍にとって手ごわい相手となり、首相がかじ取りを誤れば、シーア派内の内戦にも発展しかねない危険をはらんでいる。