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【RPE】日本経済のゆくえ
↓
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
★日本経済のゆくえ
全世界のＲＰＥ読者の皆さまこんにちは！
いつもありがとうございます。
北野です。
今回は皆さんがもっとも知りたいこと。
日本経済はどうなるの？というお話をしましょう。
キレイゴトはなしです。
▼経済の本質とは？
「経済は複雑でようわからん」
こんな風に思っている人も多いでしょう。
しかし、本質だけ抜き出して見れば、経済はとても単純で論理的。
まず景気がいいとき。
国内総生産（ＧＤＰ）が、例えば前年比で4%も増加しちゃった。
なんで、生産が増えたかというと、人々が物やサービスを買う量
が増えた。
つまり消費が増えた。
消費が増えたので、生産が増えた。
そして、生産が増えると利益が増え所得も増えた。
このように景気がいいとは、
消費が増える→生産が増える→所得が増える→また消費が増え
る→また生産が増える→また所得が増える→またまた消費が増え
る→（以下繰り返し）
というスパイラルが起こっている。
景気が悪いときはこれが逆で、
消費が減った→生産が減った→所得が減った→また消費が減っ
た→また生産が減った→また所得が減った→またまた消費が減っ
た→（以下繰り返し）
という悪のスパイラルが起こっている。
ちなみに消費からスパイラルが始まるとは限りません。
スパイラルはどこからはじまってもいい。
例えばロシアの場合、原油価格高騰で石油関連企業の利益が
急増した。（所得増）
所得が増えた→消費（と投資）が増えた→（石油および他の分野
の）生産が増えた→また所得が増えた→また消費が増えた→
また生産が増えた→（以下繰り返し）
▼アメリカの不況と日本経済
さて、日本はここ数年「景気がよかった」といわれています。
で、なんでよかったか？と聞かれれば、皆さん「アメリカと中国の
景気が良く、輸出が伸びたからだ」と答えるでしょう。
ところがアメリカ、去年の夏からやばいことになってきました。
アメリカ経済の問題点として
・サブプライムローン問題
・住宅バブル崩壊→住宅・地価の下落
・金融機関の危機
・ドル離れ加速
・株下落
・インフレ
等々、いろいろ語られています。
しかし、日本経済にもっとも影響をおよぼすのは、アメリカの消費
が減少することでしょう。
というか、アメリカの消費減は世界全体に影響をおよぼします。
なんといっても世界経済の構造は
世界がつくり→アメリカが消費する
なのですから。
（日本・中国・ロシア・中東産油国などは大幅な貿易黒字だが、ア
メリカ一国の貿易赤字は年間90兆円にもなる）
さて、アメリカの消費が落ち込むと、世界の工場中国の輸出が打
撃を受けます。
そして、中国は「オリンピック前後にバブルが崩壊するのでは？」
という自分自身の爆弾も抱えている。
米中で消費が落ち込むとどうなるか？
当然、両国への輸出が好景気の原因だった日本も打撃を受けるでし
ょう。
はじまりは、米中の消費が減退することで輸出企業の売り上げと利
益が下がるところからとしましょう。
（もちろん、ドル安・円高も輸出企業を直撃する）
米中の消費が減れば、企業は生産を縮小します。
生産を縮小すれば、人があまるのでリストラします。
90年代はまだ「終身雇用神話」が残っていましたが、今は企業も遠
慮しないでしょう。
リストラすると失業者が増えます。
失業者の所得は普通失業手当だけ。
会社に残れた人も、給料アップは望めない、下手すると減給もありえ
る。
要は、国民の所得が減る。
所得が減ると、物を買えなくなるので消費が減る。
消費が減ったことが原因で生産が減り、生産が減ったことが原因で
所得が減り、所得が減ったことでまた消費が減り。。。
これで、悪のスパイラルに突入であります。
つまりこれからの日本経済を見るに、今まで書いてきたようなこと
・企業業績の悪化
・生産縮小
・リストラ
・失業者の増加
・倒産の増加
・所得減少
・消費減少
等々が起こってくる可能性が非常に高い。
さらに、もう一つ。
米中の消費が減れば、物があまります。
物があまるのだから、物価は下がりそうなもの。（つまりデフレ）
ところが現状見ると、食糧と石油価格の高騰で世界的インフレにな
っています。
つまり、景気が悪化しているのに、インフレは進んでいる。
こういう現象をスタグフレーションといいます。
▼日本政府の対応は？
不景気とは、消費減→生産減→所得減のスパイラルだという話で
した。
政府はこのスパイラルを逆転させる必要があります。
といっても、もともと超低金利ですから、金融政策はのぞみ薄。
他のもっともポピュラーな方法は、
「財政支出を増やして有効需要（消費と投資）を増やそう」
というケインズ。（例えば公共事業）
今は消費減→生産減→所得減である。
そこに政府が大金をぶち込んで
消費（投資）増にする。
すると、結果的に生産も増加し、所得も増加し、善のスパイラルに
流れが変わる。
このやり方で成功したのがヒトラーやルーズベルト。
もう一つポピュラーな方法は、減税すること。
これで成功したのが、サッチャーさんやレーガンさん。
アメリカでは、景気が悪化すると即座に減税をする。
なんで減税をすると景気が上向くのでしょうか？
減税すると、手元に残るお金が増えますね。
例えば手元に残るお金が月5万円増えたとしましょう。
すると、奥さんは4万5000円くらい使ってしまうでしょう？
つまり、消費が増加する。
すると生産が増え、所得が増え、消費がまた増えという善のスパイ
ラルが始まる。
ケインズでも減税でも、結果は同じなのです。
で、日本政府はどうするのでしょうか？
日本は90年代ケインズをやりすぎて、財政がボロボロ。
Ｇ８中最悪の財政状況なのです。（9割以上は国内債務だが）
それでも公共事業やるでしょうか？
おそらく景気が相当悪化するまで2〜3年ボヤボヤしてから、やるよ
うな気がして仕方ありません。
減税。。。
どうも政府のおえらいさんたちは、「減税すると景気がよくなる」「減
税すると税収が増える」というロジックが理解できないようです。
（レーガン政権下のアメリカとサッチャー時代のイギリスでは減税
後税収が増えた）
やらないでしょうね、おそらく。
最悪なのは、「財政を再建するために、消費税を3倍化する必要が
ある」などとして、実際にやってしまうこと。
するとどうなるか？
消費激減→生産激減→所得激減→また消費激減→また生産激
減→また所得激減→（繰り返し）
日本は大不況に陥るでしょう。
このメルマガを読んでいる政治家さん議員さんは、増税に徹底的に
反対してください。
消費税大増税で日本経済は沈没します。
▼不況はいつまでつづく？
アメリカ政府も日本政府も「景気後退」を認めていないうちからこん
なことを書くのもなんですが。。。
アメリカも日本もこれから不況に突入し、2015年くらいまでつづく気が
します。
日米が不況ということは、世界も不況ということになります。
もちろん、アメリカ政府が賢明な対応をすれば、もっと早く回復するこ
ともありえますが。
ジム・ロジャースさんがこんなことをいっています。
↓
＜米経済はすでにリセッション、さらに悪化へ＝ジム・ロジャーズ氏
2月26日8時21分配信 ロイター
［ダブリン ２５日 ロイター］ 著名投資家ジム・ロジャーズ氏は２５
日、米経済は既にリセッション（景気後退）入りしているとの認識を示
した。
米経済は一段と悪化しドルへの圧力は続く、としている。＞
＜ロジャーズ氏は「米国はリセッションに入っており、今後悪化する」
と述べた。住宅と自動車セクターについては、エネルギーと食品価
格の上昇が消費に影響するなか「リセッションより悪い」としている。＞
（同上）
「リセッションより悪い」そうです。
リセッションより悪いのを一般的に「クライシス」（危機）といいます。
で、アメリカの危機はいつまでつづくのでしょうか？
＜「ＦＲＢは紙幣を印刷し、リセッションを回避しようとしているが、応
急処置にすぎない」と主張。
ＦＲＢはバブル崩壊前の１９９０年代初頭に日本が犯したのと「同じ間
違い」をしている、と述べた。
同氏は「１８年後の今でも、日本は回復していない」と指摘した。＞
（同上）
ジムさんは、「ＦＲＢの対応が悪いので、バブル崩壊後の日本みたくな
る」といっている。
日本については、「暗黒の10年」とも「暗黒の15年」ともいわれていま
す。
▼本文 後半へ
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▼今回の不況の特殊性
私が「不況は長引く」と思うもう一つの理由は、今までの世界経済の
構造が崩壊しつつあるということ。
世界経済の構造とは、つまり「ドルを基軸通貨とする構造」のこと。
これは第2次大戦以降、現在まで60年以上もつづいてきた。
しかし、この体制の崩壊が現在起こっているのです。
1月23日、スイスのダボス会議で、ソロスさんはいいました。
＜「現在の危機は、ドルを国際通貨とする時代の終えんを意味する。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ワシントン・コンセンサスではなく、新しい保安官が必要だ」と述べ
た。＞（同上）
（ロイター1月24日）
そう、前回のＩＴバブル崩壊（00〜01年）時、ドルは基軸通貨として確
固たる地位を保っていました。
ところが今ではどうでしょうか？
99年ユーロ誕生
00年フセイン、原油の決済通貨をドルからユーロにかえる
01年9.11とアフガン攻撃
02年ユーロ現金流通開始
03年イラク攻撃。アメリカ、イラク原油の決済通貨をユーロからドルに
戻す
06年ロシア、ルーブルによる石油取引を開始
06年ユーロ、市場流通量がドルをこえる
07年プーチン、「ルーブルを世界通貨にする」と宣言
07年イラン、「原油のドル決済を完全に停止した」と宣言。現在はユ
ーロ・円で決済が行われている。
08年メドベージェフ・ロシア新大統領、「資源をルーブル決済にする」
と宣言。
こう見ると、「ドル体制崩壊」の流れはもはやとめられないところまで
きていることがわかります。
アメリカは世界1の財政赤字・経常赤字・対外債務国家。
ドルが基軸通貨でなくなればどうなるのか？
当然普通の赤字国・債務国同様、国家破産ということになるでしょう。
レスター・サロー教授はいいます。
「もしドルが基軸通貨でなくなればアメリカはこんなに巨額の貿易赤
字を抱えてはおれない。
基軸通貨は貿易決済に使われる。
他の国なら赤字分はドルを借りて支払わなければならないがアメリカ
は必要なだけドル紙幣を印刷すればよかった。
しかし基軸通貨でなくなればそうはいかない」
（このような歴史的危機を回避するために、アメリカは戦争をする
可能性が高いこと、ＲＰＥは数年前から書き続けています。
しかし、ここでは複雑になるので省略。
90年代は「金融」の知識だけあればよかったのが、9・11以降は
「軍事」の知識も必須になっています。
軍事に関しては日本一の「軍事情報」を是非ご購読ください。
★完全無料です。今すぐご登録を。（北野）
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▼私たちは？
「私たちはどうしたらいいでしょう？」
という質問を最近よくされます。
ここでは書きつくせませんが、不景気で起こってくる問題は、「お金」
の問題ですね。
結局、「お金について勉強しつづけましょう」ということになるのです
が。
国の政治がしっかりしていて、経済も成長しつづけている。
こういう時代、人々は好きな仕事だけして、十分豊かに暮らせます。
給料をもらい銀行に預けておけば、年5〜7％の利子がつき、定年
までに国民全員が小金持ちになれた。
ところが今は、史上空前の超低金利時代。
銀行に預けておいても、全然増えていかない。
こんな時代にサバイバルするためには、どうすればいいのでしょ
うか。
お金持ちになる法則は以下のようなものです。
1、勤労所得の一部を不労所得化する
2、不労所得とはつまり、利子・株・不動産・ビジネス等のこと
3、収入における不労所得の割合を徐々に増やしていく
4、不労所得が常に支出を上回るようになってゴール
5、後は自動的に永遠に資産が増加しつづける
ここまでくれば、仕事はお金のためでなく、純粋な喜びのためとい
うことになります。
お金について勉強している人にとって、不況は恐ろしいものでは
ありません。
むしろ「チャンス到来」である。
「蓄財の神様」本多静六先生はいいます。
＜「好景気、楽観時代は思い切った勤勉・貯蓄」（すなわち金を重し
とする）、
「不景気、悲観時代には思い切った投資」（すなわち物を重しとす
る）＞
気づかれたと思いますが、99%の人は本多先生と逆の行動をとっ
ています。
普通の人は、「景気がいいとき株を買う」「景気が悪いので財布の
紐をしめて貯蓄する」でしょう？
ＲＰＥ読者さんの中には億万長者・個人投資家・ファンドの人も多
いので、「釈迦に説法」かもしれませんが、一応何を学んだらいい
か基本的なことを書いておきます。
まずこの2冊は絶対お奨め。
「バビロンの大富豪」ジョージ・Ｓ・クレイソン
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「私の財産告白」 本多静六
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それと、万が一に備えて、収入源を多角化しておけばいいでしょう。
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それと、03〜06年までは90%の人が株で儲かったそうです。
要するにシロウトでも株さえ買っていれば、自動的に上がっていった。
もうそんな時代は終わりましたから、きっちり勉強しましょう。
（私は株で100万円を20億円にしたこの方（まだ20代）をお奨めします。
→ http://tinyurl.com/32fvoz ）
最後に、誰でもできる資産防衛法。
為替は相対的なものです。
つまり、ドルが下がれば円が上がり、円が上がればドルが下がる。
通貨を分散してもっておけば、相殺されて為替リスクはなくなります。
ちなみに私は、円・ユーロ・ルーブルに分散してもっています。
ドルは、05年に「ボロボロになった覇権国家」（ http://tinyurl.com/dypky ）
を出した後売り払い、今は全然持っていません。
皆さんも、円・ユーロ・ドルに資産を分散しておけば、枕を高くして眠れ
ることでしょう。
アメリカ経済の「病根」について、ここでは語りつくせません。
是非とも下の情報をゲットしてください。
資料つきで全部わかります。（おわり）
↓
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●え”〜中ロ同盟が米幕府を滅ぼす？？？
仮想敵同士だった中国とロシア。
アメリカの執拗ないじめとカラー革命に激怒したプーチンは、ついに東の
ジャイアントパンダ（中共）と提携することを決意します。
日本人が知らないうちに（悪の？）薩長同盟は成立し、米幕府体制は崩
壊にむかいます。
素人目にもアメリカの覇権後退が明らかになってきました。
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★★オンライン書店ビーケーワン社会・政治・時事部門1位！
★★★朝日新聞07年11月18日付は
「北野幸伯著『中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』は、タイトルほどの極
端さはさておき、アメリカの一極支配に対抗しようとしているプーチン政治を、わ
かりやすく見通す。
アメリカが影響力を及ぼしたとされる周辺国の政変に対策をとり、外貨準備か
らドルの割合を減らし、石油をルーブルやユーロで売る──ロシアの揺さぶり策
から、アメリカの世界戦略に改めて気づくことができる本だ」と絶賛。
「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日-一極主義vｓ多極主義」（草思社）
（詳細は→ http://tinyurl.com/yro8r7 ）
ＰＳ2 「あとがき」からお読みください。
【RPE】日本経済のゆくえ
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