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読売【米国防総省「フセイン政権とアル・カーイダの関係示す証拠なし」】
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080314-OYT1T00385.htm
米国防総省「フセイン政権とアル・カーイダの関係示す証拠なし」
【ワシントン=五十嵐文】米国防総省が、イラクの旧フセイン政権と国際テロ組織アル・カーイダの直接的な関係を示す証拠は「見つからなかった」とする報告書をまとめたことが13日、明らかになった。
報告書全文を入手した米ABCテレビなどが伝えた。ブッシュ政権は2003年のイラク戦争開戦前から、フセイン政権とアル・カーイダのつながりを強調、開戦の根拠の一つとしたが、米軍当局がこうした見方を文書で明確に否定する形となった。
報告書は米軍がイラクで押収した60万点に及ぶ資料や、当時の政権幹部からの聴取に基づいて作成。それによると、フセイン政権はイラク戦争前、政権維持と国力拡大という「長期目標」を達成するため、パレスチナ系組織やアル・カーイダの関連組織を含むさまざまなテロ組織を支援していたが、支援目的は米国への攻撃ではなく、主に「イラク国内外にいる(反体制の)イラク市民」への対策だったと指摘した。
また、フセイン元大統領は1991年の湾岸戦争以前は米国に対するテロ攻撃も辞さない構えを明確に示していたが、イラク開戦の数か月前にこうした意志があったかどうかについては「はっきりしない」と結論づけた。
(2008年3月14日11時38分読売新聞)
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