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http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20080301/1204336356
2008年3月1日(土)
劣化ウランがバスラ市民を殺す 2008/03/01
Voices of Iraq(イラクの声、Aswat al-Iraq)は、バスラを中心にイラク南部で急増する癌(ガン)発生をめぐって開かれた会議の状況を伝えている。以下、要旨。
Depleted uranium kills Basra people /Thursday , 28 /02 /2008
イラク南部の癌(ガン)発生に関して2月25日にバスラで会議が開催され、専門家たちは、先の戦争に起因する特にバスラ地域の放射能汚染がガン発生を増大させていると推測している。
正確な癌患者数を確定するためにバスラで2週間の現地調査をおこなうジャワド・アル・アリ医師は、「ガン急増を引き起こしている中心問題は放射能汚染であ。イラク南部、特にバスラでの調査結果から、ガン発生が今、急激に増大している印象がある」と述べた。
バスラ大学で流行病・保健センター教授をつとめるオムラン・ソカル博士は、「現在のところ、バスラでのガン発生率は、1995年に10万人中40人という比率だったのが、10万人中70人となっている。しかしこの数字は現地の実情を正しく反映していない」、「2005年と比較しても、バスラではガン患者が50%〜100%増えた。増大の要因を特定するのは難しい。放射能汚染があり、化学汚染、個人的傾向、喫煙などの習慣もある」と話した。
あるイラク軍関係者は、1991年と2003年の戦争で連合軍は300トン以上の劣化ウラン弾をイラクで使用した。イギリス軍だけでもバスラに約100トンの劣化ウラン弾を使っていると主張する。
環境汚染の研究者カジャク・ワルタニアンは、「バスラの癌患者増大は放射能汚染が主要な要因だ。問題は1991年、連合軍が<砂漠の嵐作戦>で劣化ウラン弾を使った時から始まった」と指摘した。
「劣化ウランは化学物質としても人命にひじょうに危険なものだ。放射線の影響は40億年〜50億年も続き、他の物質と反応したり溶けたりして、呼吸と身体の接触から人命に危険を及ぼす新たな物質を作ることになる。」
「2003年の<イラクの自由作戦>でも、連合軍はバスラ市内のイラク軍基地に対して劣化ウラン弾を使用した。今、バスラ州の住宅地や居住地域に近いところで、劣化ウランによる強い汚染地点が確認されている。2004年までにバスラで100ヶ所を探知できた。」
「(2004年には)戦場に廃棄された鋼鉄製品を、スクラップとして販売するのを許可する命令が出された。貿易商や個人が、バスラの戦場から、特にシアイバ地区から、劣化ウランで汚染された破壊された軍用車両を回収するようになった。そこでのガン発生が最も目立つ。」
ワルタニアンはさらに、「こうしたスクラップの輸送が劣化ウランによる高濃度汚染地点を増やすことになった」として、それがさらに将来リサイクルされること(の危険性)を説明した。
「われわれの調査によると、バスラにおけるガン患者の大多数はシアイバ地区、ズバイアル地区、コマ地区といった汚染地域の近くに住んでいる。こうした場所は劣化ウラン弾で攻撃されたが、破壊された軍用車両の保管場所にもなった。住民はそれが自分たちの生命に及ぼす脅威を理解してない。」
作成者 uruknews : 2008年3月1日(土) 10:52 [ コメント : 0]
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