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ガザ住民が苦境を脱する方向性は?
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/412.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2008 年 2 月 28 日 23:49:39: 6nR1V99SGL7yY
 

(回答先: ガザ 2008.2.27:非暴力直接行動闘争戦術 投稿者 妹之山商店街 日時 2008 年 2 月 28 日 23:48:05)

出発点は、ガザ住民が一体いかなる状況に置かれているのかを知ることだ。
電力、医療、教育、経済状況等々がどのような現状になっているのか。
どのような暮らしを日々送っているのかを追体験することではないか。
そして、その苦境の中で、何を考え、どう行動しようとしているかに
迫ることではないか。

150万人もの一般市民が集団懲罰を受けている。
許されない現状だ。
では、何故そうなってしまったのか

イスラエル政府によるガザ封鎖が原因だ。
では、イスラエル政府は何故ガザ封鎖を行うのか。
イスラエル政府の言い分では、ガザからカッサムロケットがほぼ毎日のように
撃ち込まれスデロットなどのイスラエルの都市の一般市民に死傷者が出ている
からだと。
確かに一理ある。
死傷者数は、パレスチナ側の死傷者と比べれば桁違いに少ないとはいえ、
確かにイスラエルの都市の一般市民に死傷者が出ており、
一般市民が悲惨な生活を強いられていることもまた確かな客観的事実だ。

確かにイスラエル政府には、自国の一般市民の生活を守る義務があり、
自衛権がある。
しかしその自衛権の行使がどういうものであり、妥当なものと言えるかと
考えると、私には妥当なものとは到底思えない。
カッサムロケットを発射している、言わば、『現行犯』に対してなら、
武力行使は自衛権の行使だと言えるだろうとは思う。
しかし、それ以外の武力行使は妥当とは思えない。
武装組織のメンバーだから殺傷してもよいとはならない。
その罪は容疑であり、法的に裁かれねばならない。
ましてや関係のない一般市民への被害は到底正当化できない。
イスラエルの言う「付随的被害」とは何たる欺瞞か。
そんなものは決して正当化できない。

<ガザの一般市民の苦境を解決すること>
<カッサムロケットによるイスラエルの一般市民の苦境を解決すること>
この二つはセットだと思う。
決して切り離せない。
同時に解決するしかないと思う。
具体的には、停戦ということになると思う。

停戦によって、双方の一般市民への被害を解決せねばならないと思う。

しかし問題は、<誰が>、<どうやって>それを実現できるのかということだ。

そこから先は私には分からない。
そんな政治勢力が存在するのかさえ疑問だ。

例えば、2007年にもガザでの停戦合意は一度は成立したのだ。
では、その停戦合意が、何故崩壊してしまったのかを反省すること抜きに、
この問題の進展はないのではないか。
パレスチナのアッバス大統領とハニーヤ首相が停戦を申し込んだ。
パレスチナ側から停戦が申し出られ、
パレスチナの大統領と首相が停戦を保証したにもかかわらず、
停戦合意のその数時間後から、カッサムロケットは
ほぼ毎日のように発射され続けたということ。
これは残念ながら、歴史的事実だ。

再度停戦しても果たして遵守されるだろうか。
何故停戦が破綻したのかの原因を考察せねばならない。
・パレスチナの全武装組織が停戦に賛同すること。
・カッサムロケットを発射させないように監視等を強化すること。
・それでも発射する者を逮捕、拘束し法的に罰すること。

再度停戦しても、おそらく完全には遵守できないだろう。
カッサムロケットなど僅か数人でも発射できるのだから。
しかし、僅か数人で発射できるということと、
それを大多数が反対し、且つ法的に罰することにも
賛同しているということとは次元の異なることだ。

どんな社会にも反対意見は必ず存在する。
それはむしろ健全なことだと思う。
しかし反対意見を表明する権利を認められており、保証されているということと
社会全体の合意事項に違反する者を罰することとは矛盾しない。
違反者は法的に拘束され罰せられるのであって、
殺害されるのではない。

パレスチナ側がそれだけの努力を行い、
停戦を実現し維持しようと努力していることを現実に示すこと。
にもかかわらずイスラエル側が封鎖を継続し、一般市民への『付随的被害』
という名の殺傷行為をも必然的に伴う軍事攻撃を継続するならば、
もはや一片の正当性すらない。
そうなれば全世界はイスラエル政府のみを批判すればよいのだ。

ガザの一般市民の置かれている苦境に迫り、共有し、
その打開を追求すること。
ガザ住民の苦境を解決する努力。
ガザ住民の苦境を解決する政治組織なり、団体なりを
ガザ住民の大多数は支持するだろう。
そのような政治勢力は存在しないのか。
私には分からない。

しかしそのような内実を持った政治勢力をこそ
ガザ住民の大多数が支持するだろうとは思う。

現にアンケートによると、カッサムロケットの発射停止と交換に、
ガザ封鎖を解除するという方向性が高く支持されている聞く。
Poll: 69.9% of Palestinians support ceasefire in exchange for end of Gaza siege
http://www.maannews.net/en/index.php?opr=ShowDetails&ID=27508

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