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さる十二月八日、九日にパキスタンのラホールでパキスタン労働党(LPP)第四回全国大会が開催された。同大会はもともと昨年十一月上旬に予定されていたが、ムシャラフ軍事政権の非常事態宣言によって延期されていたものである。この間、LPPは弁護士でもある議長のニザール・シャー同志をはじめ多くの党員が逮捕され、ファルーク・タリク書記長(肩書はいずれも当時)も地下生活を余儀なくされるなど、困難な状況に直面したが、弾圧をはねかえして非常事態宣言撤回闘争の先頭にたち、約一カ月遅れで大会を成功させた。LPP大会は、規約改正によって組織のより民主主義的な改革を実現した。新しい書記長にはニザール・シャーが、新設された全国スポークスパースンにはファルーク・タリクが選出された。本文でも紹介されているように、日本革命的共産主義者同盟(JRCL)も、大会に連帯のメッセージを送った。なおパキスタン労働党は第四インターナショナルの常任オブザーバー組織である。(本紙編集部)全世界から連帯のメッセージ二〇〇七年十二月八日と九日に開催されたパキスタン労働党(LPP)の第四回大会は、党組織の大きな改革を実現した。非常事態宣言の発令にもかかわらず、ラホールのパキスタン人権委員会講堂で開かれた二日間の論議には、百二十六人の代議員と三十五人のオブザーバーが参加した。三つのセッションでは、国際問題、国内問題、組織の問題について、参加した数十人の代議員が白熱した討論を交わした。わずか八日間という短い通知期間で、パキスタンのあらゆる場所から代議員が到着した。選出された代議員のすべてが来ることができたわけではなかったが、大会にはすべての地域から代表が参加した。 大会は、大会に寄せられた幾つかの連帯メッセージを読み上げることから始まった。それは以下の組織、個人からのものである。 第四インターナショナル、インド共産党マルクス・レーニン主義(CPIML)、民主的社会主義パースペクティブ(オーストラリア)、国境なき欧州連帯(ESSF、フランス)、第三世界債務帳消し委員会(CATDM、ベルギー)、革命的社会主義者同盟(ドイツ)、レイバー・ミリタント・ヴォイス(米国)、トニ・ウスマン(ノルウエー)、アフガン労働者革命組織(アフガニスタン)、オロフ・パルメ国際センター(スウェーデン)、キューバ共産党、革命的共産主義者同盟(LCR、フランス)、日本革命的共産主義者同盟(JRCL)、自由社会主義党(米国)、国際社会主義組織(米国)、VAK(インド)、ナバサマサマジャ党(NSSP、スリランカ)、GFont(ネパール)、そして他の幾人かの個人からのメッセージである。 裁判官の排除と非常事態宣言国際セッションは、主に、ベネズエラ、対テロ戦争とムスリム諸国へのその影響、帝国主義的グローバリゼーションの攻撃とそれへの反撃、気候変化(地球温暖化)に焦点を当てて行われた。同志ナシル・モンスールが広範な討論の口火を切った。幾人かの同志は、ベネズエラの憲法改正問題で若干の批判を行ったが、革命の国際的影響とそれを防衛する必要性について強調した。一体的に事態を進行させるのは大変な作業であり、社会の社会主義的変革に必要な改革の核心を説明するための時間は十分ではなかった、というのが同志たちの見解であった。同志はウーゴ・チャベスがすべての挑戦に立ち向かい、選挙結果を民主主義的に受け入れたことに敬意を払った。 国内的展望についての討論は、最近の弁護士、学生、社会活動家、メディアの運動に主要な焦点を当てた。ムシャラフ政権は弱体な独裁体制であり、彼の言うところの経済成長によって大衆の支持を獲得することはできないことが合意された。 非常事態宣言発令の主要な目的は、総選挙の前に独立した裁判官を排除することであった。代議員たちは、いつわりの選挙をボイコットするというLPP指導部の決定を全会一致で支持した。大会は、労働組合運動の動員によって運動の中心に労働者階級を登場させることを誓った。同志ニザール・シャーがパキスタンに関する討論の口火を切り、独裁に終止符を打つためにすべてをやりとげる必要性を強調した。 組織問題についてのセッションでは、党建設の異なった戦術に関して非常に活気ある討論が行われた。討論では新しい学生組織の形成を支援することが合意された。書記システムへのすべての要職委任を廃止する規約改正は、全会一致で採択された。今後、教育・文化書記、労働書記、女性書記、農民書記、青年書記の五人の書記が、全国、州、地区のレベルで設置される。書記長がこれらの活動を調整し、全国レベルでのLPPスポークスパースンが選出される。 全国レベルでの責任者は二期(四年)を超えて選出されないとする規約改正は、七票差という僅差で可決された。白熱した討論を経て、改正案が投票にかけられ可決された。LPPの新しい旗は全会一致で承認された。新しい旗について十二のデザインが代議員に提案され、パキスタン労働党と書かれた赤旗に一つの白い星を配した旗が、代議員の全会一致で承認された。 大会で始まった財政アピールは、五十万ルピー(九千五百米ドル)以上が約束された。土地の権利をめぐる貧民街の闘争を指導している女性の同志が三万ルピー(五百ドル)を約束したことは、すべての人びとを喜びをもって驚かせた。この発言は、代議員たちのモラル的志気を高め、記録的な寄付額が約束された。わずか百二十六人の代議員が参加する一つのイベントで、これほどの額の資金調達がなされたことはかつてなかった。 独裁体制に反対する公開セミナー大会は秘密投票で二十一人の全国委員を選出した。二十八人の同志が立候補した。立候補した七人の女性同志のうち六人が選出された。以前は二十一人の全国委員会のうち、女性はわずか二人だった。同志ファルーク・タリクが九八%の支持でリストのトップで選ばれたが、それに続いたのが女性同志のナジル・ジャバドだった。二十一人の全国委員は、パキスタンのすべての地域を代表している。短時間の全国委員会が開催され、ニザール・シャーが書記長に、ファルーク・タリクが全国スポークスパースンに、ナジル・ジャバドが女性書記に、ナシル・マンスールが労働書記に、ハキム・カーン・バハドゥールが農民書記に、アミル・フッサニが教育・文化書記に、アシム・アクードが青年・学生書記に、それぞれ選出された。全国委員会は七人からなる全国執行委員会を選出した。全国委員に選出されたタラト・ルバブが「週刊マズドール・ジェッドジュード(労働者の闘争)」編集長として確認された。各ポストへの選出は、全会一致の決定だった。 十二月九日の午後、同じ場所で開催されたアワミ・ジャムフーリ・テフレーク主催の公開セミナーには、さまざまな組織の多くの青年たちをはじめ四百五十人以上が参加した。発言者には弁護士や学生運動のリーダーたちが含まれていた。ラホール高等裁判所弁護士協会事務局長サーフラズ・チェーマ、ラホール地区弁護士協会委員長モハメド・シャー、弁護士のニサル・シャー、いずれも十八日間を獄中で過ごした三人が、パキスタン人権委員会の講堂を埋めた聴衆に語った。 学生行動委員会のサンデス・フラインは、宣誓を拒否したラホール高等裁判所裁判官の家を守って逮捕された十五人の学生と弁護士について、聴衆に語った。「われわれはハンガーストライキを開始した。このハンストは十五人の釈放まで続ける」。 同志ファルーク・タリクは、選挙に参加する大政党に対するオルタナティブを構築するために、弁護士、学生、労働組合、農民、女性組織、そして市民社会全体の大衆的運動が必要だと強調した。この選挙はまがいものであり、われわれはこの選挙に参加せず、投票をボイコットする大衆を信頼しなければならない。 セミナーはきわめて熱気に満ちたものであり、大衆的抵抗集会の様相を呈した。軍事独裁体制に反対する多くのスローガンが掲げられた。 (LPP機関紙「週刊マズドール・ジェッドジュード」通信員より) (「インターナショナル・ビューポイント」08年1月号) |