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国際短信
カナダ
アフガニスタンから
撤退の動きが表面化
カナダのハーパー首相は1月末、ブッシュ米大統領に対し、激戦地のアフガニスタン南部に展開するカナダ軍は来年初めにも、NATO(北大西洋条約機構)から1000人規模の増援がない限り兵力を撤収すると通告した。
カナダ軍は現在、2500人の兵力を、カンダハールを中心とした南部地域に展開。これまで外交官や兵士ら78人が死亡している。だが昨年はタリバン勢力の連合軍や政府軍に対する攻撃が20%から30%以上も増加しており、米軍やNATO加盟軍が軍事的に同勢力を制圧する可能性は困難になっている。
半面、2月初めにリトアニアで開かれたNATO国防相会議でも、増派については各国が及び腰のため具体的な決定は出ずじまいに終わった。米国防相は海兵隊3200人のアフガニスタンへの投入を発表しているが、増派に消極的な欧州加盟国との間の溝は拡大する一方だ。
ドイツ国内の報道によればゲイツ米国防長官はこのほど、ドイツのヨーゼフ国防相に書簡を提出し、アフガニスタンに派兵されたドイツ国防軍の行動に「失望」を表明。事実上の最前線である南部に、同軍部隊の展開を要請したが、ドイツ側から「無礼だ」との反感が生じているという。このため、当面カナダが撤退回避の条件にしているNATO軍の増派は困難視されており、もしカナダ軍撤退という事態になれば、ブッシュ政権の「対テロ戦争」の破綻がさらに進行するのは確実だ。
(編集部)