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イラク帰還兵から耐性菌…野戦病院で感染、拡大か(読売)
カナダ政府が近く対策会議
【ワシントン=増満浩志】イラクやアフガニスタンの野戦病院にいるとみられる強力な薬剤耐性菌が、帰還する負傷兵とともに各国へ侵入、一般病院にも拡大している。
この細菌は医療施設に一度入り込むと除去が難しいため、カナダ政府は近く対策会議を開く。
この耐性菌は、アシネトバクター・バウマニ。健康な人にはほとんど無害だが、重傷や重病の患者に感染すると、肺炎や敗血症など致命的な症状を起こす。
バウマニは欧米や日本で院内感染が散発していたが、2003年にイラクで開戦した直後から、戦闘や事故で負傷した米兵の間に感染が急増。米疾病対策センターによれば、02年1月〜04年8月までにアフガンやイラクなどで負傷、感染した102人の大半は03年以降という。感染や保菌を経験した米兵は700人を超えるとの報告もある。
負傷した欧米の兵士らは、現地の仮設病院や病院船で手当てを受けた後、ドイツのランドスツール米軍病院(LRMC)へ空路運ばれ、集中治療などを受ける。ここが感染拡大の中核と疑われているが、詳しい感染経路は不明。
英紙の報道によると、英中部の病院で03年、民間人を含む93人がバウマニに感染し、35人が死亡。遺伝子分析などから、イラクからの帰還兵が感染源と推定された。米国でも、LRMCから負傷兵が移送される首都ワシントンの陸軍病院で多数の感染が確認されたほか、同院から患者が転院した各地の民間病院で院内感染が伝えられている。
カナダでは国内で二次感染の報告はない。しかし軍専用の医療施設がなく、負傷兵が直接、一般病院へ入るため警戒を強めている。
(2008年1月28日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080128-OYT8T00360.htm