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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080128-00000036-yom-int
フセイン元大統領、「ビンラーディンは狂信者」と供述
1月28日19時38分配信 読売新聞
【ワシントン=宮崎健雄】イラクのサダム・フセイン元大統領が2003年12月の拘束後、米連邦捜査局(FBI)の取り調べに対して行った供述の詳細が27日明らかになり、国際テロ組織アル・カーイダの指導者ウサマ・ビンラーディンを「狂信者で信用できない」と述べていたことなどがわかった。
取り調べを担当した現職捜査官ジョージ・ピロ氏が、同日放映された米CBSのインタビューで語った。供述は、大量破壊兵器開発疑惑や1990年のクウェート侵攻の内幕にも触れており、注目される。
ピロ氏によると、元大統領は、ビンラーディンを政権の脅威と考えて警戒感を抱いており、「交流することも、仲間と見られることも望んでいなかった」という。米政府は2003年3月のイラク戦争に踏み切った理由として、フセイン政権がアル・カーイダと連携、大量破壊兵器使用を含む反米テロを企てていたと主張したが、元大統領本人が「共闘」を否定した形だ。
大量破壊兵器についても、元大統領は、1990年代に国連査察で大半は解体されたが、隣国イランをけん制するため、その事実を秘密にしていたと供述。ただ、再び核などの大量破壊兵器を開発する考えはあったという。元大統領は03年当時、米軍の本格攻撃はないと考えていたことを明らかにし、米側の意図を「見誤った」とも供述している。
一方、ピロ氏が90年のクウェート侵攻の理由について尋ねたところ、元大統領は、原油の盗掘などの懸案協議に向け外相を派遣した際、クウェート側から「すべてのイラク人女性を売春婦として差し出せ」と侮辱されたといい、「罰を下したかった」と述べたという。侵攻に関し、元大統領が感情的な理由を明らかにしたのは初めてとみられる。
最終更新:1月28日19時53分