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以下は「机の上の空 大沼安史の個人新聞」(http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2008/01/post_5458.html)からの転載。
2008-01-23
〔重要NEWS〕 米政府高官も関与 核物質・情報を売りさばく トルコ・イスラエル・パキスタン…… 闇のネットワークが暗躍 FBI内部告発者、S・エドモンズさんが暴露 ブッシュ政権が封印
英紙サンデー・タイムズが、FBI(米連邦捜査局)内部告発者、シベール・エドモンズさんらの指摘をもとに、米政府高官も関与した核物質・情報密売スキャンダル暴露キャンペーンを続けている。
米国の核施設から盗み出した核物質・情報を国際的な核の闇市場で売りさばいているという密売事件で、在米のトルコ、イスラエル、パキスタンのエージェント(情報部員)が関わり、ネットワークの中枢には米国務省、国防総省の「高官」がいる、とんでもない構図のスキャンダルだ。
サンデー・タイムズは、イスラエルによるイラク原子炉(オシラク炉)空爆破壊や、イスラエル核開発をめぐるスクープ(バヌヌ事件)報道で知られる高級紙。
同紙の追及(1月6日付、同20日付)の連打に対し、米国の主流メディアは沈黙を守っているが、今後の展開次第では、ブッシュ政権の屋台骨を揺るがしかねない、破壊的な可能性を秘めている。
サンデー・タイムズの情報源の一人となった、S・エドモンズさんは、9・11後、トルコ語など中東の言語に堪能なことから、ワシントンにあるFBI翻訳センターで、傍受された電話での会話の翻訳にあたり、9・11前後のFBI上層部によるサボタージュ、情報隠蔽を内部告発して解雇された「ホイッスル・ブロワー」(警告の笛を吹く人=内部告発者)。
彼女は9・11後、「調査委員会」が米上院での秘密会で証言したが、米司法省から国家安全保障を危うくするとして「発言」を封じられていた。
今回、エドモンズさんがサンデー・タイムズとコンタクトをとったのは、二つの理由から。
ひとつは、米司法省が2002年1月までに、彼女に関する「プログラム」を打ち切ったことがわかったこと。もうひとつは、同紙が昨年(2007年)11月25日の紙面で、アルカイダのテロリスト(現在、トルコの刑務所に収監)がトルコ滞在中、9・11ハイジャッカーたちの訓練を支援した、と報じたことから、同紙なら調査報道に取り組んでくれるのではないか、と期待したためだ。
同紙は、「密売スキャンダル」の証拠である、「封印」された問題のFBIの関係ファイル、「203A−WF−210023」の存在を、米国の市民団体「リバティー・コアリション」に通報した「匿名の内部告発者」(身元は明らかにされていない)の「告発の手紙」とともに、「リバティー・コアリション」が情報自由法に基づき、情報公開を求め、「存在しない」と申請を却下された同ファイルの存在を確証する文書を入手。さらに、FBI、CIA関係者に取材して報道に踏み切った。
同紙に対するエドモンズさんの暴露(S・E)と同紙の取材結果(S・T)は次の通り。
@ (S・E)「トルコとイスラエル」のエージェントは、核情報を扱うロス・アラモス研究所など米国内の「あらゆる」軍事施設、研究機関に、PHD研究者らを「モグラ(モール)」として潜入させ、毎月、数回の頻度で核物質を取り引きしていた。
トルコのエージェントは入手した秘密文書をコピーし、高値のつけたところなどへ売りさばいていた。
A (S・E)エドモンズさんは電話盗聴テープ〔彼女によれば、盗聴録音テープは1997年以降のものだったという〕に録音された、米国の当局者が15000ドルの現金による賄賂の受け渡しをアレンジする会話を聞いた。ワシントンの「アメリカ・トルコ評議会」など、トルコの在米外交ネットワークの場所が指定された。
B (S・E)核物質・核情報の買い手の中にはパキスタン政府が含まれていた。トルコのエージェントはしばしば、パキスタンの軍情報部、「ISI」のために動いていた。トルコのエージェントの方が目立たず、動きやすかったからだ。「こうした取引をわたしは2年半の職務の間に少なくとも3回、(盗聴で)耳にした」
C (S・E)彼女によれば、核の秘密情報の入った「パッケージ」は、外交官などをカバーとして装ったトルコ情報部員によって、ワシントンのトルコ大使館に配達された。
D (S・T)パキスタン側のチーフは、ISI長官を務めていたマームード・アーマド将軍だった。〔同紙によると、このアーマド将軍は同時多発テロ直前、アタ容疑者に10万ドルを電信送金した疑いがもたれている〕アーマドは〔「イスラムの核の父」〕カーン博士と近い人物で、盗み出された核情報はカーンを通じ「ならずもの国家」に流れた可能性がある。
E (S・E)エドモンズさんによると、このスキャンダルには、「よく知られた」米国務省の高官〔現在、退任。匿名の告発者の「手紙」で名指しされた。S・Tの取材に対し、事実無根と関与を否定。「手紙」はまた、この高官がトルコの関係者にCIAのフロント企業に接触するなと警告した電話の盗聴記録もある、としている〕)が関与しており、FBIのターゲット(捜査対象)になっていた外国のエージェントが国務省高官に電話をかけ、釈放・国外退去を依頼、「4人が尋問されずに国外追放」となった。〔大沼:この4人は、9・11後にニュージャージで捕まったイスラエル・エージェントである可能性がある〕
F (S・E)エドモンズさんによれば、ペンタゴン(国防総省)の「数人の高官」も関与していた。その中の1人は、米国の一般家庭でも知られた高官だった。〔大沼:ラムズフェルド、あるいはウォルフォビッツあたりか……??〕
G (S・E)エドモンズさんによれば、FBIは2000年夏、トルコのエージェントがデトロイトでサウジのビジネスマン2人と会い、アラバマ州の米空軍基地から入手した核情報を25万ドルの値をつけ売りさばこうとする現場を監視していた。
ブッシュ政権(司法省)が「封印」する当然な(???)、前代未聞のスキャンダルだ。エドモンズさんは公開の公聴会の開催を要求しているが、ブッシュ政権がこれに応ずる気配はない。
ブッシュ政権はいま「終末期」を迎え、「イラク占領」などさまざまな問題を抱えながら、ダッチロール状態に入りつつある。
こうした「末期症状」のなかでさらに「内部告発」「暴露」が続くようだと、危機が進化し、政権の命取りになる可能性も高い。
「9・11やらせ疑惑」の追及に発展する可能性さえはらんでいる。
こんごのサンデー・タイムズの「続報」報道、米マスコミの「後追い」に注目しよう。
⇒
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article3137695.ece
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/us_and_americas/article3216737.ece
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/europe/article2936761.ece