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http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2336570/2523285
【1月15日 AFP】スリランカ政府は15日、政府軍が反政府組織タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil Eelam、LTTE)との戦闘で、LTTEメンバー22人を殺害したと発表した。
国防省によると、同国北部のLTTE拠点に14日、空と陸から援護を受けた部隊が進攻し、LTTEメンバー少なくとも22人を殺害。国軍兵も2人が死亡した。これで今月に入ってからの犠牲者は、LTTE側が397人、国軍側が20人となった。
スリランカ政府は、日常的にLTTE側の死者を水増しして発表しているとの批判がある。また、戦闘地域やLTTEが拠点とする北部密林地帯をジャーナリストが訪れることも禁止している。
2002年にノルウェーの仲介で締結された停戦協定は16日で正式終了するが、事実上は既に崩壊していた。
政府は2週間前、「テロリスト集団」との交渉は無意味だとして、停戦協定の破棄を決定。長年続く民族紛争の政治的解決を目指す前に、LTTEの壊滅と指導者の殺害を目指すことについて、国際社会の理解を訴えた。
スリランカのロヒタ・ボゴラガマ(Rohitha Bogollagama)外相は14日、日本が派遣した元国連事務次長の明石康(Yasushi Akashi)政府代表と会談し、「和平プロセスで政府の主導権を損なうような国際的行動」を慎むよう求めた。
人権問題でも非難されている同国政府に対して国際的圧力がかかれば、「LTTEの強硬姿勢に拍車がかかり、暴力激化の引き金になる」ばかりだとボゴラガマ外相は語った。
日本はスリランカにとって最大の援助国で、紛争悪化が続けば援助を打ち切る可能性があると迫っている。36年間続く民族紛争では、これまでに何万人もの命が奪われた。(c)AFP