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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo05/day-20090308.html
2009-03-08
築地地上げの洗脳資料「疑問解消BOOK」(by 東京都)、たとえば表紙の写真の怪しさ
築地市場の移転整備疑問解消BOOKという怪しい冊子が議員に配られていました。
破綻した説明内容を、A3の上質光沢紙31枚にまとめたトンデモない代物であることを書いてきました。
たびたび挙げているこれ↓です。
もしも、行政がこういう冊子を作るなら、移転で直接の影響を受ける市場で働く方にこの内容をきっちり・堂々と説明し、さらに消費者にも配布すべきなのに、議員やメディア関係者にだけこれが渡されているのは、あらためてこの事業の進め方の不誠実さと段取りの異常さ、つまりは「官製地上げ事業」特有のやり口を表しています。
都民が電話をしたところ、都職員の表向きの言い分として、これを「メディア向けに作成した」という説明があったそうです。
真の目的はどうでしょう。記者会見で申し訳程度に配られたけれど、すでにその時点で政党には大量に渡されていましたが、どういうことでしょう??
また、表紙からしておかしい、と書いたのですが、その「おかしな点」の一部について情報を整理したのでアップします。
まず、一番目にとまるのが、この写真での築地市場内の車の混雑についてです。
表紙をちらっと見ると、今の場内は車で混雑して、あたかも機能していないように見えます。
しかし、市場内がこんなに混んでいることは、年末のもっとも繁忙な時期、全員が仕事からあがる時間帯でも、この10年は取り扱い量も減り、まったくこんな状況はないのにおかしい、いったいどういう素性のものだろう、という市場の仲卸の方の証言(疑問解消BOOKへの疑問)があります。
わたしも年末の午前中に言ったことがありますが、見たことはありません。
古い、狭い、汚い、をアピールしたいイシハラ都政が仕掛けてきた可能性を拭い去れません。
さて、背景のビルの写真の状況と車種から、少なくとも背景が撮影された時期を確認しました。
2005年頃のようです。
◆情報その1◆ (丸数は機種依存なので、管理人により( )内に数字を付記しました)”疑問解消BOOK”表紙左側の写真、このあたりは新しいビルが多いので状況をチェックしました。
背景のビルが撮影されたのは、2005年辺りでは無いか?と思います。
まず、この写真の撮られた方向(中心線)を、CL(センターライン)のマークを入れて描きました。
丸数字はビルの位置です。
■中央左上の茶色の高層ビルは浜松町の世界貿易センタービルB(3)です。
http://www.wtcbldg.co.jp/map/index.html
■少し置いて右の高層ビルは2004年11月に竣工したアクティ汐留@(UR都市機構の「富裕層向け」賃貸が入っている)(1)です。
よって、少なくともそれ以降の撮影だと思われます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E6%B1%90%E7%95%99
■問題はその間のビルですが、建設中らしく赤いクレーンが建物TOPに見えます。
アクティ汐留の並びの建物とすれば、汐留芝離宮ビルディングA(2)の可能性が大です。
世界貿易センタービルに一部が重なって見えます。
これは2004年8月着工、2006年6月竣工です。
http://www.re-port.net/news.php?ReportNumber=9794
■その東隣の汐留ビルディングC(4)は、2005年7月着工、2007年12月竣工です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%90%E7%95%99%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
なお、この汐留ビルディングが建ち上がれば、これらのビルの手前側に見えているはずです。
貿易センターに対する重なり方も変わって見えます。
しかし、この写真ではこのビルの建築が進んでいる様子はありません。
以上を考慮するとやはり、赤いクレーンのある工事中のビルは、汐留芝離宮ビルディングA(2)では無いかと思います。
そして、汐留ビルディングC(4)が建ち上がる前だとすれば、2005年辺り、という結論になります。
■余談ですが、図のD(5)に巨大なスペースの劇団四季の施設があります。
これは、南北にJRの土地にはさまれているので、JRから払い下げてもらったのではないでしょうか?そうだとしたら、どんな形での払い下げだったのでしょうね。
築地の種地確保にこんなに苦戦して居るというのに、対岸ではさっさと公共用地だったところが売られている。
このことからは、(まだ推測ですが)利権の匂いがぷんぷんします。
劇団四季と言えば、汐留の電通ビルの敷地内にも劇場を作っています。利権仲間ですね。
ともかく、この背景が2005年だとすると、仲卸の方の疑問であった、「ここ10年こんな混雑は無い」ことと、整合性が無いですね。
・背景と市場の写真の合成
・又は車の数を増やしているのか
・あるいは撮影のために車を「増量」したこと
なども考えられます。
汐留のビル群の写真です。
2006年5月、別の側・東京タワー展望台から撮影されたものです。
なお、「疑問解消BOOK」の表紙の写真は、たしかに渋滞していますが、車路もぎりぎりに取られているのが気になります。
今のところ、その表紙写真の自動車には、明らかに同じ車の画像をコピー&ペースト(汗)したものは、今のところさすがに見つかっていません。
また、溢れるトラックの年式を特定するのは容易ではありませんが、以下のことをうかがいました。
◆情報その2◆
市場の光景に写っている自動車を確認しました。
・テールライトが、つりあがった目のようなトラックがあり、これは比較的最近のもの。
・屋根が曲線部にさしかかるあたりに、トヨタ車のVitzと思われる横から見た窓ガラスの形状が見られます。
(2005年の型式。Vitz以外のこういった窓形状は他の車種でも、比較的最近採用されたものです)
〜〜〜
以上の状況証拠から、
★疑問BOOKの背景だけを見ると、これは2005年頃の写真で、ごく最近の画像ではない。
なのにぬけぬけと表紙に載せている。
この混雑ぶりは、最近見られないものだとすると、なぜこれが表紙なのか分からない。
そもそも、2005年の日常を撮影したものではない可能性がきわめて高い。
★一方で、この写真の車の形状から見て、もっと古い時代ということはない。
となると、「昔の写真をたまたま使ったから、こんなに混雑していた」という言い訳はできない。
一般の市民に配布しないという、ただこの点をしても十分にこの手続きは反民主主義的ですが、表紙の写真がなぜわざわざ2005年なのか、そのくせ、10年以上前のような混雑ぶりを示しているのは、そこに本当に画像を改ざんがなされていないのか、といった疑問を新たに招きます。
つまりは、なんだかとても「怪しい」という感想を改めて持ちます。
まあ、もともと、またなぜおおっぴらにメディア向けとして、議員に大量に(ひとまずメディアにも)に撒くのか、そのセンスには、常識の持ち主なら頭を抱えないではいられません。
いずれにせよ、この混雑ぶりが恒常的なものでないことは、築地市場の「狭さ」「渋滞」を実態以上に強調するネガティブキャンペーンだったとして、謝罪表明するべきではないかと思います。
もちろん、それを言い出したら、中身も含めて、あるいはこれまでの実施内容すべてに対して、同じように印象操作を行った実態を認め、謝罪すべきです。
こういった分かりやすいう嘘があったから、これを市場で働く方には配布しなかったのでないか、と疑います。