Re: 日本人全員平等の脱石油農業は可能か補足 JPLAW

(1) このスレッドの他の投稿の指摘のように，「～万k㎡」が一部「～㎡」と誤記されています。
(2) ＞水田から取れる米の量は，年々向上していて，1965年で400kg/10アール・年，1996年で502kg/10アール・年でした（日本全国の平均）
　なんと年々向上した原因は，耕作しにくい≒収量の悪い田が放棄された影響も大きいようです。耕作放棄地を元に戻すと言っているのですから，現在の反収より低下する前提で計算するべきでした。
(3) さらに，水田は当然のことながら，水が必要ですが，この水は電気＝石油を使って配水されている場合が多いことも判明しました。
　昔は，水田用の用水路を作るために莫大な経費がかかり，これが支配・被支配の関係を作り出していく大きな要素でもあったようです。日さんが主張するように，屋根に降った雨水を利用することも当然考慮するとしても水田にはあまりにも不足でしょう。
　ということで，現在は，あまり水を必要としない陸稲（りくとう，はたけいね，おかぼ）を中心として考え直す必要があると考えています。ただし，
陸稲の反収は，246kg/10aと
水稲の反収507kg/10a
（2006年全国平均）の半分以下であり，もう一度試算のやり直しが必要となっています。しかし，それほど悲観的ではないだろうと思っています。
(4) ＞単位面積あたりのカロリー収穫が，コメの37%以上ある作物を畑で作れば1億3千万人の人間が取り敢えず餓死せずに，満腹感を味わって生活できることがわかりました
　カロリー反収（＝エネルギー反収）を調べました。（静岡県のデータを使っていますが，全国平均と大差ありません）
　エネルギー反収表
　さつまいも（甘藷）は飢餓を救うというのはよく聞きますが，理由がよくわかりました。なんと，さつまいものカロリー反収は水稲の145％です。
　つまり，栽培が簡単なさつまいもの方が約1.5倍もカロリー反収が多いんですね。やせた土地でも作れるジャガイモでも水稲の90%あり，必要な土地は水田の約１割り増しでOKでした。サツマイモもジャガイモも多くの水を必要としませんから，資産家が大きな顔をする機会がないこともいいことです。そのほか，上記の表に示すようにサトイモ，トマト，大根などカロリー反収37%以上をクリアする農産物は一杯あります。（ただし，石油漬け農業の統計ですから，割り引いて考えることも大切ですが）