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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20090130.html
2009-01-30
別資料でも有楽町層に「油膜」(こんなすかすかの調査で発見した汚染は氷山の一角では)
リンクしてくださった方々、本当にありがとうございます!!
情報整理その他に追われていますがこれからもよろしくお願いいたします。
2009-01-27
【リンク歓迎】 豊洲新市場予定地での高濃度発がん性物質ベンゾピレンと油質汚染の生データ
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10198542901.html
2009-01-28
豊洲汚染の築地「説明会」を非公開で開催する東京都(不公正きわまりありません)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10198931856.html
★1.31に築地市場の存続を願うフリージャズ・コンサートがあります。
http://homepage3.nifty.com/tokyoworks/TsukijiTour/deatils_of_concertJ.htm
また関連して、政権交代前、オリンピックのツケを次の時代に持ち込むことに反対します。
〜〜〜
朝日新聞の1/27の記事では、豊洲新市場予定地にはイシハラ都政に都合のよい粘土の蓋層(としているところ)の中にまで、やっぱり汚染が広がっていたことが明らかになりました。
結局、蓋として機能するものなどないこと、また汚染の深刻な広がり(到底処理しきれないから産廃場のように封じ込めた上に毒の市場を作る)ことは明らかです。
この新聞報道は、専門家会議にはるかさかのぼる東京ガスの調査で見つかった情報を記載しています。
「大騒ぎするな、ここにしか汚染は入っていない」、などなど、またお東京様がおっしゃるといけませんから、こちらからもいくつか追加情報を出したいと思います。
朝日
土壌汚染、地中深くまで 築地市場移転先 都は調査せず
2009年1月27日15時2分
http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200901270161.html東京都中央区にある築地市場の移転予定地とされる江東区豊洲の土壌汚染が、粘性土層にまで浸透していることがわかった。都はこれまでこの土層について「水をほとんど通さないため、下に向かって汚染が進む可能性は低い」として調査をせず、汚染を認めていたのはこの土層の上の土壌までだった。粘性土層への汚染の発覚で、汚染対策や移転計画の議論に影響を及ぼす可能性がある。
朝日新聞の取材に対し、都は粘性土層への汚染を認めながらも新たな調査を否定。汚染対策の工法などを近く発表し、14年度の豊洲での開業を目指す方針を変えていない。
築地市場の移転先は豊洲地区の埋め立て地。約40ヘクタールの予定地は東京ガスの工場跡地で、土壌から最大で環境基準の4万3千倍のベンゼンや930倍のシアン化合物などが検出され、化学物質による汚染が問題になっている。
朝日新聞の取材で新たに汚染が確認されたのは有楽町層と呼ばれる沖積層。都は、この地層の上部について「水をほとんど通さない粘性土が連続している不透水層で、汚染が最上部より下に進む可能性は低い」として調べてこなかった。
ところが、東京ガスが02年まで実施した汚染状況調査で環境基準を超えるベンゼンなどが検出された地点の深さと、都が想定する粘性土層の最上部の深さなどを比較してみると、複数の地点で最上部より深い位置から汚染物質が検出されていたことが判明。この比較について確認を求めたところ、都も2地点で「粘性土層の最上部より深い位置も汚染されている」と認めた。
移転予定地の汚染対策を検討するために都が設置した専門家会議は昨年7月、(1)予定地の土壌をガス工場操業時の地表から地下2メートルまですべて入れ替える(2)地下2メートルより下も、さらに下の粘性土層の最上部まで調査して土壌汚染を環境基準以下に処理する、などと提言している。新たに汚染が確認された粘性土層について、都は「今でも汚染の可能性は低いと認識しており、調査するつもりはない。2地点は汚染対策の際に環境基準以下に処理することが考えられる」としている。
汚染物質をほとんど浸透させないとされる粘性土層について、都は公開された専門家会議や都議会で「予定地全体に連続している」と説明してきたが、粘性土層が確認できなかった地点もあることを公表していなかった。(香川直樹)
〈NPO法人日本地質汚染審査機構理事長を務める楡井久・茨城大名誉教授の話〉 汚染物質が粘性土層上端より下に深く進んでいるか調査することは技術的に可能だ。その必要があるかも含め、都は推進、反対にかかわらず、すべての立場の人に参加してもらい、多くが納得するまで十分に調査結果などのデータを出し、科学的な議論をすべきだ。
こねくりまわしたあげく「安全だ」と強弁する材料になるデータは喜んで取るくせに危険だという結果が出るだろうと思われる場合には、口実に口実を重ねて全力で回避しようとしますね。
ベンゾピレンが1/3の箇所で見つかっているのに!!!
後ろめたくなければすべて調べればよいはずですし、一方で、そこまでしなければならない地域で食品を扱おうということを、「感情論の反対」とかなんとか(イノセ副知事らは)言い放っています。
まあ都知事のような欲惚けプラス自己を英雄視のカンチガイ支配層、その周囲の限られたおこぼれ頂戴のあからさまな意図と、さらには自らが加担する巨悪のプロジェクトを傍観者のように静観するその他大勢の実行部隊、これはトップを変えない限り(必要条件として)どうにもならないでしょう!
〜〜〜
本題です。
専門家会議の「先行ボーリング調査」からデータを持ってきました。
たとえば、「5街区」とされる地区ですが、こんな感じでデータを取って、少しだけ確認しています。
このK28-6の柱状図のYc層(東京都の言う、粘土の蓋層)を拡大してみました。
一番下です。「Yc層。軟質である。均質で、油膜が認められる」だそうです!
東京都や専門家会議は、これに気づかなかったのでしょうか?
あるいは地層的に見て間違った可能性がある、というのなら、説明の必要がありますね。
他にもグレーなところがありますが1点にします。
〜〜〜
さて、東京都では、専門家会議の資料として詳細調査にこんなイメージイラストをつけています。
10mメッシュ(区画)でちゃんと測定しているということを言いたいようです(下に「不透水層」という嘘がありますが、それはさておき、赤と青の○印に注目してください)。
ただ、これは概念図、とあります。実寸で書くとどんな感じかを示します。
まず、平面図から。見えないでしょうけれど、区画の中心にぽつんとサンプルのサイズがあります。
まあ、大広間の真ん中に小さなごみがあって、そのごみだけみて、何がこの部屋にあるのか分かりますか?、というスケール感です。
また、隣の大広間の中心にもごみがないかどうかを調べて、その間はたぶん同じような感じ・・・というような超アバウトなサンプルのとり方です。
<実際のサンプルの取り方、上から見た平面図>
・・・心配になると思います。
これでも、東京都の管理職は「調べれば汚染は減る」と言っているのですが、どういうことでしょう。
次は、断面図です。これが上のほうにあった東京都提供の概念図を実寸で描いたものです。
<実際のサンプルの取り方、断面図>
一言で言って、「だめですね」。
お東京都様は、きっとこう言うでしょう。
下々の愚民の皆様は知らないでしょうけれど、これはサンプリングと言って、狭い範囲で科学的な調査をするもので、これで不十分とは考えられないから、何かあれば間違いだろう、
とか(想像です)。
もしこれがかなり均質な液体の調査なら、局所的にサンプリングをしてある程度の予測はできるでしょうけれど、なんといってもここは土です。
さらに、タール溜まりがあって汚染が広がったと言う議論もありましたから、数センチ〜数10センチのところに汚染源(ホットスポット)があるかどうかの議論を広がりそのものと並行して行う必要があります。
それを、こんなすかすかの測定でそれをどうやって拾いきれていると断言できるのでしょうね。
まともに説明をしていただいていませんから、調べれば汚染は減る、という言い方は、やっぱり当面586億円で帳尻を合わせるために、汚染を小さく小さく見せるという意図でなければいったい何だというのでしょう。
〜〜〜
朝日新聞の天声人語にもこのことが取り上げられています。
天声人語 2009年1月29日(木)付
都心で有名すし店を営む中澤圭二さん(46)は、いい種(たね)を仕入れるコツは「魚屋さんとの信頼関係に尽きる」という。「魚を開いてみたらダメだった」という失敗に懲りたら「足繁(しげ)く築地に通うしかない」(『鮨屋(すしや)の人間力』文春新書)。魚河岸に30年通う料理人の明快な結論だ▼東京の築地市場には、こうした玄人筋の何倍もの素人が訪れる。とりわけ、大きなお金が動くマグロの競りは外国人に人気がある。マナー違反から禁止されていた見学も再開され、観光地の活気が戻ってきた▼ただ、銀座の隣町に世界屈指の魚市場がある幸せは「あと5年限り」とされている。管理者の東京都が、2キロ離れた埋め立て地に市場を移す方針のためだ。老朽施設を建て替えるより安上がりという▼移転先のガス工場跡からは、環境基準の4万3千倍のベンゼン、930倍のシアン化合物が見つかっている。去年の調査では、強い発がん性のある物質が過去の公表値の115倍の濃度で検出されたのに、都は有識者の専門家会議で示さなかった▼不穏なデータは移転反対派を勢いづかせる、そんな浅慮はないか。都は「土は浄化する」という。だが、食にかかわる情報にわずかでも濁りがあれば、魚のプロも消費者も安心できない▼わが仕事場から見れば、23ヘクタールの市場内外に雑多な店が寄り添い、冬日を浴びている。1世紀に近い歳月、幾千の信頼関係の上にこれがある。首都の台所を移すからには、板前さんの包丁さばきと同じこまやかさが必要だ。「開いてみたらダメだった」は許されない。