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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20090109.html
2009-01-09
イシハラ都政の単純すぎる地質ごまかし(続報: 豊洲新市場の地質調査捏造の証拠)
先日のエントリー
2008-10-29
【重要】 豊洲新市場の地質調査捏造の証拠(東京都自身の「平成18年地盤解析報告書」から)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10157581149.html
で、以下のメールを引用させていただきましたが、その詳報です。
> 資料より、有楽町層上部(東京都の言う粘土の蓋)は8本中6本は極めて水の透し
> 易い地層だと言うことが分かります。
>
> 坂巻先生が専門家会議の質疑の時に発言されたように「少しでも透水係数の高い層が
> 有った場合、その層を水が移動する」こともあわせて考えると有楽町層の上層部が不
> 透水層であることのウソは上記のデータが示しています。
> ちなみに有楽町層の上の埋土層ではサンプル種別はほとんどがPで、水を透過し易い
> 地層であることが分かります。
>
> 豊洲汚染の専門家会議の資料「土壌・地下水の詳細調査」結果一覧(都HP)
> http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi1/shousai-tyousakekka.html
> の柱状図を見ると柱状図の最下部(有楽町層上部層)の地層表記
>
> 粘土質シルト
> シルト質粘土
> 粘土
>
> 以上粘土を含むの呼称の土質が(管理人注: 8ヶ所ボーリングより後に出た専門家会議資料では)
>
> 5街区 28サンプル中28ヶ所(全部粘土質シルト)
> 6街区 21サンプル中11ヶ所(シルト質粘土又は粘土)
> 7街区 22サンプル中 5ヶ所(シルト質粘土又は粘土質シルト)
>
> 上記の土質試験データシートによる有楽町層上部の土質と比較していただきたい!
>
> 8本の柱状図には 粘土の呼称を含む土質分類は一つもないのです。
(管理人注: たしかにもともとの土質解析報告書には上にあるように「粘」という文字すら皆無です)
>
> 専門家会議の中盤に入り凄まじい汚染が発覚した段階で、汚染対策を限定的に扱うた
> めに有楽町層上部はYC層=粘土層であると捏造したと考えられます。
>
> 専門家会議の第8回資料に多用されていた「YC層=粘土層」の表現について、傍聴者
> から「YC層が粘土層など柱状図には書いて無い」と指摘を受けると「粘性土」と表記
> を変えましたが、書き換えれば良いというものでは有りません。
>
> 都は「土壌・地下水の詳細調査」結果一覧のデータについての裏付けになる資料を
> 示さなければならないと考えます。
>
このことに関連して、以下の追加情報があります。
Subject: 地質そのもののごまかし(再確認)パブコメ回答 都編P20質問23回答に、以下の記載があり、おかしいと質問していました。
「平成18年度に行った土質試験の結果、Yc層における礫:砂:シルト:粘土の割合は、1:12:42:45であるため、Yc層はシルト質粘土と判断しています。」
この回答の数字は何を根拠にしているか?
11月半ばに都(新市場建設課)から有った回答は、全域のYc土質の層の粒度分布を平均して出したそうです。しかし地質学的に言って、本来、全域の土質の粒度分布を平均することにまったく意味はありません。
問題はそれぞれの地点で、有楽町層のうち東京都が砂より細かいとした層(YC層)の上部がどの様な土質分布になっているかということです。
(そもそも、その層に汚染が地表側、すなわち上から内部に入り込むかどうかの問題ですから、上部が問題なのです。)
H18粘土に行われた8本のボーリングによる土質調査のサンプルごとの粒度分布を表にまとめました。(添付します)
左上からボーリング地点NO1,NO2.・・・・・と続きます。
表の各サンプルの一番上に注目していただきたいのですが、粘土が最大であるのは8本中2本でしかありません。
しかも最大と言っても粘土の含有率は50%を切っています。一般的な呼称※としてはシルトがベースになりますから、「砂質シルト」又は「シルト」、又は「粘土質シルト」となります。
「粘性土」など、どこにも存在していません。
※一般的な呼称;礫:砂:シルト:粘土の数字を左から積み上げて行き(管理人注: 粒径が粗なほうから値を足していく)50%を超えた場合の細かさで呼称します。(したがって粘土が50%を切れていれば粘土がベースの呼称にはならない)
つまり、大きな粒のほうに土質の性状をあわせていって、粗い側から50%通過地点がどのくらい細かいかをもって「砂層」や「粘土層」と定義するわけです、小学校で習ったような単純な算術平均で計算はしちゃいけませんよ、ということです。
さらに全体を見て、何%くらい命名した以外のものが混ざっているか(地球活動によって生成された土壌が、実験室にあるように均質な粒径であるはずがないのですから)で、混入率によって名称を変えて区別します。
それは港湾局にしても、あるいは豊洲に地上げして追い出そうとする新市場建設課も、十分に熟知しているはずでしょう。
いただいた資料です。
以下に「並べて足してただ割った」計算結果を示します。
やっぱり、東京都の回答の値とほぼ同じです。
これは、3年前の東京都の調査をもとにしています(「H18 土質分析資料」(中央卸売市場・住鉱コンサルタント))。
上のメールにあるように、また、液状化問題で透水係数の際にも問題にしましたが、粒の大きさを単純に足して割り算する・・・性質を見る上で何の意味もないやり方です。
平均してこんな感じ、というまぬけな方法は到底容認されないもので、恥ずべきことです。
しかしそんなことすらはばからず伝えることには、東京都担当者がよほどの腹をくくるかよほどの他人ごととするか、どちらかは分からないですが、少なくとも意図的なごまかしであることは確かです。
これで、この東京都呼称による「粘性土」たる有楽町層に発がん性物質や胎児毒性のある汚染物質が混入したら、急速に地質に広がってしまいまう可能性が極めて高いのが分かりますが(すかすかです)、もしそんなことがあったら「底面管理」でなんとかしましょう、という根拠なき対策が挙げられていたことを復習しておきます。
正直なところ、東京都の担当者はどうするつもりなのでしょう?
職場がローテーションで異動にさえなれば、後は野となれということかもしれませんね。