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Like a rolling bean (new) 出来事録
2009-01-05
この時期、オリンピックの夢のごり押しが福祉や教育より大事という前提で語るイシハラ都知事
この時期に、どうやってオリンピックに夢だけのためのハコモノなどに9兆円も投入することを拍手をもって向かえよというのでしょうね???
夢を見るなら選手育成のための支援を強化したほうが、よほど効果があります。
さらにこの時代を見据えてどんな言い訳を用意しているのか、都知事談話からかいつまんで言えば、
「五輪にお金を使うくらいなら福祉とか教育に使ったほうがいいという人に対しては、経済効果について説明します。同時に子供の教育にとって五輪ほどすばらしい、生きた教材はないでしょう、と」
、という文言が示すところにその愚はつきるでしょう。
つまり、イシハラ的着眼点で見れば、
(1)福祉や教育なんてものは本来オリンピックの崇高な目的の元には「どうでもいいもの」であり、
(2)福祉だの教育を公に求めるようなのはプロ市民であり、「どうせ金が目当てなんだろう」、
(3)だったら、僕=イシハラ閣下は「経済効果=金の話」で対応するよ、
・・・そう宣言しているわけですね。
あまりにすごすぎる発言です。
もうひとつあります。
対立候補地となっているシカゴに対して、「中東のテロのターゲットになっているという怖さは、もっと濃密なものになっていくと思います」という言葉、こんな時期にそうしたことを引き合いに出すことの意味を理解できてらっしゃらないようです。
そして活きのいいオリンピック話の前に片付けるべき新銀行はどうしましたっけ?
産経MSN【新春インタビュー】
「みんなで夢を持とう」…五輪招致で石原慎太郎東京知事
2009.1.4 08:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090104/lcl0901040801001-n1.htmhttp://sankei.jp.msn.com/politics/local/090104/lcl0901040801001-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090104/lcl0901040801001-n3.htm
東京を含む4都市が争う2016年夏季五輪の開催地が今年10月、デンマークのコペンハーゲンで開催される国際オリンピック委員会(IOC)総会で決定する。「みんなで夢を持とうじゃないか」。招致活動の先頭に立つ東京都の石原慎太郎知事は年頭にあたり、五輪開催の魅力を大いに語った。(鈴木裕一)
−−昨年8月に北京五輪を視察した感想は
「北京五輪と違って、東京は治安や交通の利便性など1次選考で評価されたものを生かして、もっと簡潔で印象的なオリンピックができると思いましたね」
−−いよいよ招致活動が佳境に入ってきたが、今後の課題は
「一番の問題は国民、都民の支持なんですよ。それをどうやって高めていくかですね。やはり80%以上の支持率がないと致命的になりますから。先日、米国のオバマ次期大統領が欧州オリンピック委員会(EOC)総会でビデオ出演し、シカゴをアピールしたことを受けて、日本のメディアは『日本は勝てない』というような趣旨の報道をしていましたが、これは本当に悲しいことです。非常に卑屈ですし、悪影響を与えていますよ(管理人注: 自らの卑屈さを棚に上げて、とりあえず根拠なく相手を「卑屈だ」「卑怯だ」「道徳心がない」とする、これはいつものイシハラプロトコルです)」
−−オバマ氏の影響力やシカゴの弱点についてどう分析しているか
「アフリカの国々がどうシンパシーを感じるのか、それが票になるのか、読み切れません。ただ開催地決定にあたって、IOCが掲げる大事な条件に政府の財政保証がありますが、米国はできない(管理人注: 日本でも根拠なき口先保証しかできません)。それと治安上の問題です。多くの犠牲者が出た昨年11月のインド・ムンバイでの同時テロ事件では、英国人と米国人をターゲットにしていることがはっきりしましたから。中東のテロのターゲットになっているという怖さは、もっと濃密なものになっていくと思います(管理人感想: 中東戦争から世界大戦へという懸念が語られているこの時期の談話であること、この発言はさらに世界規模で報道されるべきでしょう)」
−−東京以外の地域は冷めた目でみているようだが
「そうじゃありません。むしろ他の都市の方が熱心に応援してくれている。逆に東京都民の方がやや意識が冷たいような感じ(管理人注: 都税の使途のずさんさに辟易としているためです)がします」
(略)
−−日本経済はいま、疲弊している。こうした状況は今後、2年も3年も続くと予測される中で、五輪開催の経済効果を前面に打ち出す考えは
「こういう状況ですから、みなさん経済効果に関心を持つかもしれません。ですが、それをあんまり強く押し出すと、五輪の成果というのは経済的になってしまいます。それはあまり好ましくないことです。ただ、五輪にお金を使うくらいなら福祉とか教育に使ったほうがいいという人に対しては、経済効果について説明します。同時に子供の教育にとって五輪ほどすばらしい、生きた教材はないでしょう、と」(管理人: 経済効果をちらつかせている当のご本人がよくまあ言うものです!しかも、この老知事は、福祉や教育に使うべきという当然の優先度を訴える側を、逆に強欲呼ばわりしていますね)
(略)
−−何か生きる望みが希薄な時代になっている。希望を教育現場で感じてもらうためにも生の五輪を見せることが大事だと
「そうです。それから外国でのイベントの中継と日本でのオリンピックの中継。やっぱりホームの親近感、密接感は外国とは違います(管理人: そのムードだけのために9兆円!)。いろんな形で日本人としてのアイデンティティーができていくのだと思います。愛国心というとまた、言葉にこだわる人もいますが、強く感じあうことでの連帯感が、場合によっては愛国心になっていきます(管理人: 少なくとも愛国心鼓舞は、政治的意図の持込みで、オリンピック憲章違反ですね)。一人一人の人生に、いろいろな意味を持ってくると思います(管理人注: はい、悪い意味で)」
−−最後に、ずばり勝算は
「まだまだわかりません。これから熾烈(しれつ)な、アンダーテーブルも含めた戦いが始まります。ただ日本はこういう戦いが下手なんです。日露戦争の時の明石(元二郎)大佐みたいな人がどこかにいませんかね」
★Wikipedia 明石元二郎
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E7%9F%B3%E5%85%83%E4%BA%8C%E9%83%8E
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下記は大晦日の報道です。
共同通信 2008/12/31
五輪招致で皇室協力の夕食会構想 16年の東京開催目指しhttp://www.47news.jp/CN/200812/CN2008123101000309.html
2016年夏季五輪の開催を目指す東京都の招致活動で、国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員会が4月に東京を訪問する際に、国を挙げてのもてなしとして皇室の協力を得た夕食会の開催構想が浮上していることが31日、分かった。
IOC評価委は訪問での調査を基に、開催地決定の重要な資料となる評価報告書を作成する。12年夏季五輪招致では、開催地に選ばれたロンドンがバッキンガム宮殿にIOC評価委を招いてエリザベス女王出席の晩さん会を開くなど、最高の待遇で歓迎するケースが増えている。東京の招致委員会関係者も、規定で1度だけ評価委を招いて開催できる4月18日の夕食会を、通常は国賓に対して行う皇居での晩さん会や、皇太子さまご出席の形で開催することを希望している。
日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は、天皇、皇后両陛下が五輪後にメダリストらを皇居に招くなど「皇室の方々は五輪選手の活躍に大変関心を持っておられる」とし(管理人注: それと招致は別問題です)「日本で平和の祭典を開催することにお力添えをいただければありがたい」と期待している。
さらに自称福祉の党、与党公明党は、オリンピックに絡めては成田からのリニア特急敷設計画に乗り乗りのようです。公共事業は筋の通ったところに行うべきで、しかも自称福祉の党としては、この福祉の劣化をてこ入れするより1960年代的発想でのオリンピック=鉄道整備、まさに信者支持者の方々も、この馬脚の現しようにはコメントしようがないのではと思います。
朝日「成田―羽田にリニアを」公明・太田代表、街頭演説で
2009年1月2日16時58分
http://www.asahi.com/politics/update/0102/TKY200901020010.html
公明党の太田代表は2日、JR新宿駅前で街頭演説し、「成田と羽田の(両空港の)間をリニアで結ぶと、12、13分。我々は『東京オリンピックを2016年に』と言っている。一気にそうしたナショナルプロジェクトを大胆に前倒しすることが大事だ」と景気対策として公共事業を前倒しする必要性を強調した。両空港をリニアで結び、ハブ空港にすることをめざす事業を10年代半ばまでに実現するよう政府に提案する考えだ。
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また、年末の毎日にこの記事↓がありました。あまり注目されていませんが、重要な内容を含んでいます。
毎日 2008/12/31
新銀行東京:提携交渉すべて破談 再建戦略見直しへhttp://mainichi.jp/select/today/news/20081231k0000m020089000c.html
東京都から400億円の追加出資を受けて再建中の新銀行東京が10社を超える国内外の金融機関との間で続けてきた資本・業務提携交渉がいずれも破談に終わり、経営再建戦略の抜本的な練り直しを迫られていることが30日、明らかになった。関係筋によると、多くの金融機関との交渉が難航する中、地方自治体向け融資で世界最大手の仏ベルギー系「デクシア・クレディ・ローカル銀行」との提携協議に期待をつないだが、世界的な金融危機の余波でデクシアも経営難に陥ったことから、交渉は進まなかった。
このため、新銀行東京は「事業再建のカギとなる提携先がまったく見つからない」(金融当局筋)状況。同行は12年3月期までを期限とするリストラ計画を進めているが、新たなビジネスモデルの構築は難しく、独力での再建は困難な見通しだ。
ずさんな融資審査を背景に貸し出しの焦げ付きが多発した新銀行東京は、08年3月期に1000億円を超す累積損失を計上した。今年4月には東京都から400億円の追加出資を受ける一方、店舗の集約や450人の従業員を12年度末までに120人に削減するリストラ計画を公表。経費を削減し、12年3月期の最終損益をゼロにする方針だ。
しかし、「銀行として生き残るには有力なパートナーが不可欠」(金融当局筋)とされ、実績のある金融機関との提携を模索していた。
都の追加支援が厳しい批判を浴び、多くの金融機関との提携が破談する中で、デクシアは新銀行東京の持つ都の公金運用受託業務などに関心を示し、人員派遣や融資ノウハウ提供などに意欲を見せていた。
しかし、金融危機で本体の経営不安が拡大し、仏政府などから総額64億ユーロ(約1兆円)の公的資本注入を受け、提携協議は暗礁に乗り上げた。【永井大介、須山勉】
この税金毀損に加えて、さらにオリンピックバブルで夢を見ることを強制される筋合いはありません!
最近の関連エントリー:
2008-12-26
『東京オリンピック招致の前に、まず不透明な公共事業資金の流れる新銀行東京の洗い出しをすべきです』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10183659473.html
※新銀行再建にオリンピックの公共投資を利用しようとしています。
2008-12-23
『モリ元総理ら、東京オリンピック(総額9兆円)招致に政府財政保証と!(野党議員連の方々、再考を!)』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10182058462.html
※「お友達の依頼」で賛同している野党議員の方々、考え直してください!
2008-12-20
『イシハラ命令の超高度「新技術」評価を分担しておうちでの宿題にしている豊洲新市場技術会議』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10180542168.html
※招致活動本格化の前に豊洲問題にけりをつけようとしていませんか?