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http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200901022019
【Technobahn 2009/1/2 20:19】NASAは12月30日、2003年2月1日に大気圏に再突入の途中でテキサス州の上空で空中崩壊を起こしたスペースシャトル「コロンビア」の最終事故調査報告書を発表した。 今回、発表された事故調査報告書によるとコロンビアの乗員は、空中崩壊を起こして機体が分解した後も最大1分間に渡って生存した可能性があるという衝撃的な事実を初めて明らかにした。 NASAによると、コロンビアの乗員モジュールは機体が空中分解を起こすと同時に、各種のアラートが一斉に鳴り出して、機体に異常が発生したことを乗員に通報。コロンビアのパイロットは一斉に鳴り出したアラートを受けて、規定のプロシージャーに従って危機回避策に着手。しかし、乗員は最後まで機体がどのような状況に陥ったのかについては判っていなかっただろうとも述べている。 その後、コロンビアの乗員モジュールは空中分解してから数秒後に高度6万3500フィート(約1万9350メートル)の上空で気密が暴露し、ほぼ一瞬の内に空気圧が真空状態までに急激に低下。その時点で乗員の全員はヘルメットのバイザーを閉めていなかったために、減圧症での最悪の状況「Ebullism(一瞬のうちに体液が沸騰状態に陥ること)」の状態に陥り、意識を喪失したとしている。また、仮に宇宙服の気密が完全だったとしても、コロンビアの乗員モジュールは極度に安定を失って落下を始めたことから直ぐに気を失っただろうと説明している。 その上で、NASAは乗員はコロンビアが空中分解を起こした後も1分間に渡って生存していた可能性はあるが、どの乗員も意識を保つことができたのは事故後、数秒間の間であり、減圧症の影響で例え、地上落下の衝撃がなく、減圧症が発生した直後の状態で、適切な治療が施されたとしても助かる見込みはなかっただろうとも述べている。 事故調査委員会は今回の事故調査報告書でコロンビアの乗員が事故発生当時に完全に宇宙服を着ていなかったことに注目。その上で、乗員が宇宙服を完全に装着し、更に、宇宙服に関しても装着後、自動的に内圧が保たれるような構造にはなっていれば、より長く意識を保つことができ、より長い間、緊急対応を行うことはできたはずとし、将来の宇宙服では自動的にヘルメットのバイザーが閉まるなど、緊急時への対応が自動的に行えるように改善するように求めている(ただし、宇宙服が完全だったとしても帰還できた可能性はないとも述べている)。 コロンビアの最終崩壊プロセスの詳細は以下の通り |