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(回答先: html test 投稿者 ヤマボウシ 日時 2008 年 12 月 27 日 11:06:45)
Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20081228.html
2008-12-28
イシハラ都政お得意の「不都合な数値の糊塗」が破綻した実例(専門家会議「訂正」より)
世界の石油や穀物が翻弄されたように、日本の魚や野菜をマネーゲームの対象とするためのコイズミ・タケナカ構造カイカクのスキーム(「官制市場潰し」)の一環として仕組まれた(のを否定できる材料が存在していない)、築地市場の日本最大級の汚染地域・豊洲6丁目への移転で、安全性の検証をした自称する「専門家会議」は、ごまかしや捏造が盛大に組み込まれたまま、7月に強制終了となりました。
その専門家会議のサイトですが、
東京都中央卸売市場
「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」 (←7月に強制終了)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi1/index.html
久しぶりに、11月付で新しいリンクがありました。 (←7月に強制終了したのに)
東京都中央卸売市場
「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」
意見募集の実施結果について一部訂正のお知らせ
(平成20年11月14日)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi1/09/kaitou/kaitou_teisei.pdf
1枚のPDFでとても密かに置いておかれるのもあまりに目立ちません。せっかくなので、こちらに引用してみます(強調は管理人によります)。
平成20年11月14日
中央卸売市場「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議報告書(案)に対する意見募集の実施結果について」の一部訂正のお知らせ
第9回豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議(平成20年7月26 日開催)で配布した「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議報告書(案)に対する意見募集の実施結果について」に一部訂正がありますので、お知らせします。
<訂正内容>
○ 訂正内容は、有楽町層の透水係数に関するもので、詳細は以下の正誤表をご覧ください。<有楽町層の遮水性等>
○ 有楽町層の透水係数の平均値については、訂正前は3.52×10-7cm/s、訂正後は3.83×10-7cm/s と、その桁数は10-7 であり、その差もほとんどありません(管理人: なんとなく怪しいですね)。また、土壌汚染対策法が求める不透水層の透水係数と比較すると、訂正前は28 分の1、訂正後は26 分の1となります。
これらのことから、有楽町層は不透水層であることに変わりはなく、専門家会議における土壌汚染対策の内容は変わりません(管理人: わざわざそこまで大げさに断っているのはなぜでしょうね)。
今までの豊洲の件に関しての「改ざん」「偽装」問題とまったく似た構造を思わせて、小さな間違いだと主張するほどに、どうも尋常ではなさそうな印象を受けました。
上ではマイナス5乗、マイナス7乗という日常生活でなじみの薄い数値が出ていますが、大きくマイナス側に振れているほど、「なかなか水を通さない」ということになります。
また、有楽町層とは、豊洲6丁目の地下にある、東京都が「なんかたぶん粘土っぽいから汚染された水を通しません」、と独り妄想を垂れ流している地層の名称であることを復習しておきます。
上の「訂正」は、以下の質疑応答内容に対応するものです。
第9回 豊洲汚染専門家会議時に配布された意見公募に対する回答http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi1/09/kaitou/kaitou.pdf
P18
質問5
有楽町層は粘土層で透水しないという論点に立っているようだが疑問である。
質問6
有楽町層が「不透水層」であることを、どのようにして確認されたか。
上記への回答
有楽町層の透水係数は1.08×10のマイナス7乗cm/秒〜9.59×10のマイナス7乗cm/秒の範囲で平均は3.52×10のマイナス7乗となっています。これは土壌汚染対策法の透水係数1.0×10のマイナス5乗cm/秒の約1/30であり、極めて水を通しにくいと考えています。
〜〜〜
どうしてこんな経緯になったのか、この回答がおかしいと再質問をされた都民の方のお話を下記に引用します。
意見公募に対しての訂正ですが、東京都の言う透水係数は何を平均したかの再質問を10月に行ったものに対するものです。
平均を取ったこと自体を責めたのでなく、平均の取り方を確認しました。
本来は、平均値を使うこと自体おかしなことです。上から下まで一体何を平均するのか、どうにでも扱えてしまいます。
でも、まずは難しいことは聞かず、ただどんな風にして平均したのか、と尋ねました。
足して割っているだけですから、すぐに答えられるはずです。
すると担当者はたびたび、「出張」だとして(一体どこに?)、電話にも出ていただけず、また「たくさんの人でやった結果なので平均の取り方を調べている」と言い、それがどんな膨大なデータかと言えば、「8本の柱状図のうち、各3点ずつだ」という様な話でした。
たびたびの催促にも関わらず、なんと1ヶ月もかかって伝えられた内容が、
S7-1(管理人注: 測定点)での、1.08×10のマイナス7乗cm/秒は1.08×10のマイナス6乗cm/秒の転記ミスでした。
平均は3.83×10のマイナス7乗cm/秒となり、土壌汚染対策法の透水係数1.0×10のマイナス5乗cm/秒の1/26となります。
というものでした。単に1点だけの読み間違いだと主張しています。
この「1.08×10のマイナス6乗cm/秒」とは、由々しき値です。
東京都は土壌汚染対策法の不透水層の解釈を自らに都合よく取って、厚さ50cmの土なら透水係数が1.0×10のマイナス6乗cm/秒を超えなければいい、と強弁してきましたが、1.08ですからその値を超えている、つまりNG値があったことになります。
なのに、平均を取って丸めることで、これを見えなくしています。
これは専門家会議で平田座長の弁にあった、「最低でも2〜20mの厚さを持っているので不透水層と言える、その下に汚染はまあありません」ということを覆すものです。
つまり、これは意見公募の小さな誤記問題で矮小化されるべきものではなく、行政プロセスとしての問題です。それに、不都合な数値が見つかりそうになったので、どう隠すか考えているうちに時間がかかった、と疑えるような状況です。
この値の違いは、専門家会議〜技術会議にあたっての根幹に関わる重篤なもので、これを隠しているのは、改ざんに当たると言えるのではないでしょうか。
「こんなことで汚染が出たらどうするのですか」という質問に、担当の○○氏は「底面管理をすればいい」と語りました。それはおそらく、きりのない対策(税の無限投入)になるでしょう。
こんな重要な話をひっそりと1枚もののPDFにして、しかも「その差はほとんどありません」と豪語する東京都の鉄面皮ぶりにも呆れ、脱力します。
というか、こんなずざんな発想の方々が主導して、汚染地域で汚染を「管理」しながら生鮮品を扱わせる市場を作る、などまず無理でしょう。
無理の結果もたらされるのは汚染事故です。
〜〜〜
訂正箇所をまとめたものをいただきました。
Ysと書いてあるところ以外、Ycが都の言い分では「不透水層」にあたります。
やや専門的になりますが、表の上にある載荷段階というのは、土のサンプルを(もともと液状化していますから)重しをのせて圧力をかけて潰して、現実の土圧に近いとみなされるあたりでの水の通しやすさを求めるためのレベルです。今回は5〜7を採用した、ということですね。
ただし、この手法は、正式な測定法に対して、2桁、3桁の大きな誤差が出てくることが知られています。
今回、東京都は、都合のよいデータを得たいがために、この手法を採用したとも見られています。
・・・それなのに、その値すらクリアできないポイントがあったのを平均値で丸めることでごまかしていました。
ついでに。
載荷段階が大きくなるほど締め固められているのですが、一番軽い「1」と、今回採用されている「5」では、締められることで何倍くらい値が変動するのがだいたいの性質を現しているのか、参考のため比率を取ってみました。
問題のS7-1という点が、当初、都が誤記をしていたと主張する値に設定すると、他のポイントがおおむね数倍〜10倍程度であるのに対して、ここで○をつけたように、「異常値」を示すことになりますよね。
もともと、「たくさんの人で取った平均」だという説明が質問者にはあったそうですから、そんなによってたかって調べていながらなお、
この点、レベル1とレベル5がなんだかすごく違うんだけど、いいんだっけ?
という検証能力さえ発揮できなかったお粗末さには息を呑みます。
念のため付記しておけば、何もこんなふうに割り算してグラフを書かずともすぐに気づく、気づかねばならないはずのものです。
要するにこういうことでしょう。
・誤記(都の言い分)だとしたら:
お粗末で信頼性のないデータを論拠としていることになります。
他にもこうしたところがあるでしょう
・もし隠蔽だとしたら:
論外です。他にもこうしたところがあるでしょう
どっちにしてもアウトです。