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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20081220.html
2008-12-20
イシハラ命令の超高度「新技術」評価を分担しておうちでの宿題にしている豊洲新市場技術会議
築地市場の豊洲移転に関して、技術[密室]会議の議事概要にはあまり情報がないと見逃していましたが、びっくりするようなことが書かれていると教えていただきました。
221件の(自称)「新技術」の提案内容の評価を進めているとするこの会議で、(3) 土壌汚染対策全体を網羅した提案のための技術内容の評価は、各委員の「分担」で行って、それを持ち寄るのだそうです。
しかも後に内訳を示すように、各専門分野のセンセイは1人〜2人しかいません。
さらには食の安全に関わる方も、医学的からの専門家もいらっしゃいません(そりゃあ、入られたら不都合なのでしょう)。
「第7 回豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」の概要
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/gijutsu/gaiyou/07gaiyou.pdf1 日時
平成20 年11 月27 日(木) 9:30〜12:002 場所
東京都庁第一本庁舎3 出席委員
原島文雄座長 ほか5名4 検討項目
(1) 市場施設供用後の地下水管理システム
公募提案の中から委員が推奨した技術をもとに策定した、複数の地下水管理システム案を提示した。
これらの案について、水質の検査対象物質や測定頻度などの課題を整理し、次回会議において検討することとした。(2) 汚染物質処理、液状化対策などを含む一貫した対策
各委員が推奨した技術・工法をもとに策定した一貫した対策案について、経費の試算の考え方、汚染物質の処理・処分方法などを確認した。
審議の中で指摘された地下水上昇防止のための砕石層設置など、地下水位の管理に係わる課題を整理し、次回会議において検討することとした。(3) 土壌汚染対策全体を網羅した提案
公募提案のうち、汚染土壌・汚染地下水対策、液状化対策、地下水管理システムを全て含む8件の提案について、内容を説明した。
これらの提案内容の評価について、土木、環境など専門分野の委員ごとに分担し、その結果を次回会議までに集約することを確認した。
そもそも、この技術会議の前段にあった専門家会議の調査と報告のずさんさからすれば、基礎工事がまったくなされていない状態で、上物に何を立てようかという構想設計がなされはじめたということになります。
それだけでも十分に成立要件がないという批判に値します。
その上に、
・偏りのある(医学、疫学の専門家は不在)、しかも座長含めてたった6人という少人数で、
・新技術(つまり、これまでに実績がない工法)で、
・未曾有の汚染&液状化の全体を見据えたディスカッションが深めましょう、
・・・そんな夢のようなこと、できっこないじゃないですか、という点が大いなるツッコミどころだったわけです。
つまり、屋上屋を架す、とはまさにこのことでしょう。
技術会議の成り立ちを見ると、原島座長(ロボット工学専門、次期首都大学東京の学長)の他の匿名メンバーは、以下の構成だそうですね。
環境 2名
土木 2名
情報処理 1名
各自「お持ち帰り」で宿題にして評価して寄せ集める・・・要するに、1人か2人の御用学者の独断に任せ、議論などはしないわけですね。
イシハラ氏、この技術会議という密会でどんなことをすると公言していたのか振り返ってみます。
asahi.com マイタウン東京【石原知事発言から】
技術会議は移転前提
2008年08月05日
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000140808050001
■技術会議は移転前提 豊洲の土壌汚染
――豊洲地区の土壌汚染対策の新工法を検討する技術会議を都が新たに設置するが、築地市場の移転を前提にしているのか。
「豊洲(への移転)を前提にもちろんしている話じゃないですか。それを元に戻してパーにするか、しないかというのは大変な選択ですからね。(移転の白紙検討を求められた)公明党からだってね、(豊洲を前提に)幾つか試案が出てくる様子ですよ。候補も含めてね。公明党はなかなかそういう技術的な新しいことに着目するんで、期待していますけどもね」
――技術会議は一般の傍聴を認めるのか。
「これは違いますね。非常に専門的な、技術的なことですから。一般の人に、つまり汚染をどうして解消するか、一番合理的にあの土を取っ払うか、その土をどう処分するかっていうことは一般の人間には分からない。出た結論について、それは一般の人の意見も聞きますけどね」
(1日の記者会見で)
それを受けて東京都がどう宣言していたかと言えば、
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/news/20/0818.html
平成20年8月18日
中 央 卸 売 市 場豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に
関する新技術等の公募について東京都中央卸売市場では、「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」の報告を踏まえ、豊洲新市場予定地における都の土壌汚染対策計画を取りまとめるにあたり、民間企業等から広く新技術や工法を公募することとしました。
応募していただいた提案は、この度設置した「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」において、評価・検証を行ったうえで、都の土壌汚染対策計画に活かしていくこととします。
つきましては、以下の公募要領により、応募してください。
**********************************
豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する新技術等公募要領
1 目的
東京都中央卸売市場(以下、「都」という。)は、去る7月26日に、豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議(以下、「専門家会議」という。)から、豊洲新市場予定地(以下、「予定地」という。)の土壌汚染対策に関する報告を受けました。報告は、提言の対策を実施すれば、人の健康への影響はなく(管理人注: だれも医学的見地から保証していません)、生鮮食料品の安全・安心も十分確保されるという内容(管理人注: たしかにそんな内容の作文がでっちあげられています)となっています。
本公募は、この報告を踏まえ、土壌汚染対策を具体化するにあたり、民間企業等から新技術・新工法(以下、「新技術等」という。)を募り、その評価及び検証を経て、実効性や経済性に優れた土壌汚染対策計画を策定(管理人注: これを信用するのはよほどのお人よしですねえ)することを目的としています。
(略)
(3) 新技術等の評価・選定について
ア 新技術等の提案は、公募受付期間終了後、別途都が設置する「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」(以下、「技術会議」という。)において、(4)新技術等の評価基準に基づき(管理人感想: それの基準に沿った手順が、委員各自のお持ち帰りですか!)、専門的、技術的な評価及び検証を行います。
イ 技術会議は、提案内容についてのヒアリングを行うことがあります。
ウ 評価過程並びに選定結果については、技術会議終了後、公表します。選定されなかった提案の評価につきましては、個別にご照会ください。
(4) 新技術等の評価基準
新技術等の評価は、主に以下の視点から行うこととします。
ア 実効性及び施工性に優れていること。
イ 周辺環境への影響の防止対策が考慮されていること。
ウ 技術・工法が他の類似または同種のものと比べて経済的に優れていること。
エ 技術・工法が他の類似または同種のものと比べて短い期間での施工が可能であること。
すごいですね〜。かっこいいですね〜。
こんな技術があったら、競合を容易に出し抜くことができます。
よくまあ221件もの「新技術」が集まったものだと思うと、天下の日本企業の底力を見せ付けらる感動に震えます(あ、野暮ですが、これが皮肉であることを付記します)。
さらに、こんな高度な判断を、それぞれのセンセイがお1人かお2人が評価して(つまりはおうち宿題として持って帰って)、その後の持ち寄り闇鍋パーティ(=技術会議)で決めちゃいましょう、ということです。
もともと10月、遅くても11月には結論を出すというもくろみが頓挫して(※)、よほど焦っているのでしょう。
たとえば、最近、久しぶりに某所でいただいたありがたい「プロ市民」というお言葉(笑)がありましたので、その立場に身をおいて、この性急さの背景として疑われる事象を列記すれば、
・来年4月からの原島座長の「クビ大」(首都大学東京)学長就任に支障が出る
・センセイ方との契約を年内までしか引っ張れないのでまずい
・来年5月の都議会選までには、しらばっくれることができるようにね
・環境確保条例に基づく調査内容(予算申請済み)でだいたい何をしたいか決めなくちゃね
・年明けのオリンピック招致の国会決議に前に、都にミソがつく話は終わらせておきたいし・・・
などなどといったところでしょうか。
ある有識者の方がおっしゃっていました。
「技術会議の座長がロボット工学の専門家であることの利点が唯一あるとしたら、『ロボットにはこんな(イシハラに)有用な使い道がある』ことを示した点だと思いますね」
(※) 工法選定の遅れについて:
日経BP東京・豊洲の土壌汚染対策に221件の技術提案、工法選定が遅れる可能性も
2008年10月6日 9時40分http://www.nikkeibp.co.jp/news/const08q3/586912/
東京都は10月3日、民間から募集していた豊洲・新市場予定地の土壌汚染対策などに120者から221件の技術提案があったことを明らかにした。
技術提案の内容は、「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」(座長:東京電機大学未来科学部の原島文雄教授)で評価し、検証する。個別の技術だけではなく、技術を組み合わせた場合の評価もする。「評価や検証には、必要な時間を確保して当たる」と東京都は説明している。
東京都は当初、応募は数十件程度と見込んでいたが、締め切り間際に応募が集中した。予想を超える応募があったので、10月下旬に予定していた対策工法の決定は、遅れる可能性もあると東京都はみている。