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リベラル!! リベラリスト(自由主義者) 白川勝彦Webサイト HOME
永田町徒然草 No.976
10月28日の『朝日新聞』朝刊に世論調査の記事がある。朝日新聞社は来るべき総選挙に向けて“連続世論調査”をやってくれるといっていたので待っていた。第2回は10月11・12日に行われたのであるが、不注意にも私はこれを見落としてしまった。第3回は10月25・26日に行われた。ちなみに第1回は10月4・5日であった。いずれも調査日は土・日であった。 まず内閣支持率を見てみよう。前者が福田内閣、後者は第1回〜第3回の世論調査の麻生内閣の支持率である。
内閣支持率のわずかな変化など私はあまり重視しない。従って不支持率の4ポイントの下落はそれほど大したことだとは思わないが、支持率も不支持率も変化していないことは重要なのである。麻生首相のパフォーマンスが適切だったとは思わないが、民主党の“柔軟路線”なるものも可笑しかった。だからこういう結果が出たのであろう。 私が最も重視している政党支持率の変化である。
私が政党支持率で注目するのは、自民党支持率と民主党支持率と支持政党なしの数値である。それ以外の政党は変化があっても1ポイントに過ぎないのであるから、数値上はコメントできない。今回の調査で注目しなければならないのは、民主党支持率の23→22→19%である。4ポイントの下落は誤差の範囲ではない。民主党の10月における国会戦術のパフォーマンスに対する国民の評価なのであろう。週刊誌などの見出しをみて、民主党は浮かれていたのだと思う。「支持政党なし」が4ポイント増えている。この4ポイントの相関関係を民主党はじっくりと分析しなければならない。 この連続世論調査には「仮に、いま、総選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか」という質問がある。この質問は政党支持率と深く関係しているので、今後はこの質問の数値も追うこととする。
ここでも民主党に投票するという数値は4ポイント減っている。「答えない・分からない」という数値が4ポイント増えている。ここでも4ポイントが相関している。私は自公“合体”政権を誰よりも厳しく批判しているつもりである。私は自公“合体”政権を倒さなければならないという立場であるから、民主党や野党については致命的な誤りでなければ少々のことには目を瞑ってきた。その私ですら“柔軟路線”なるものは理解できなかった。ハッキリいって間違いだと思い、そう指摘してきた。やはり“不”効果覿面であった。麻生首相は国民を舐めているが、民主党にも同じようなところがあった。今回の世論調査がそのことを教えている。民主党は反省し、戦略と陣容を整え直し、気合を新たにして戦わなければならない。 それでは、また。 |