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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20081029html>
2008-10-29
【重要】 豊洲新市場の地質調査捏造の証拠(東京都自身の「平成18年地盤解析報告書」から)
※引き続き、「もやい」への寄付とカンパをお願いいたします!!
まず年内が目処とのことです。
いくらからでもOKだそうです。
http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=384
(もやいの危機について解説したエントリー: http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10147525072.html)
カンパは集まりつつありますが、誰しもが思うように世襲議員の貴族クラブのような与党政治家から正しい手当てへの判断がなされないことをもやいのような団体が埋めています。サポーター会員も募集中とのことです。※『麻生でてこい!!リアリティツアー救援会ブログ』
http://asoudetekoiq.blog8.fc2.com/
不当逮捕に抗議します。
2008-10-15
『食品卸売市場の「民営化」が、コイズミ政権下の農政ですで図られていたように思えます!』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10151648239.html
2008-10-16
『豊洲市場移転で中小仲卸の方を排除する構造カイカクのやり口への想像(阻止が必須です)』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10152057722.html
この卸売市場民営化構想は、見るほどに郵政民営化とも酷似しています。
ひとつの面としては、特定郵便局長を「既得権益者」などとして狙い撃ちし民意を過ちに導いたように、今度は、食の安全と市場取引の健全性のキーパーソンである「仲卸」をまるでただの非効率の元のように標的にしています。しかし、それ自体がデマで、かつ移転にあたりそもそも何割の人が「新市場」に実質上移転可能かの説明すらまともに当事者になされていないのは、まったく異常としか言いようがありません。
何が何でも規制カイカクを推し進めて、健康と安心よりも生鮮市場を投機の場にしたい人たちのハゲタカ要望にお応えしたいと喜んで日本の台所を差し出そうとしているお政府様の食料行政がもたらした悪夢は、すでにミニマムアクセス米(カビ毒と農薬の汚染米)問題でもあらわになりました。
生鮮品でその民営化構想を請け負っているかに見える東京都は、中央卸売市場の豊洲移転での利権のそろばんをはじくだけでなく、もしかしたら新銀行東京の損失すらもそこでなんとかリカバリーできると考えていたのかもしれません。悪い妄想かもしれませんが、豊洲移転で1兆円以上の特需が発生すれば、「そんなものいくらでもどうにでもなる」と考えていたのかもしれないという想像をしてしまいます。
そしてこういった「レジームチェンジ」の全体像を独占して駒を運ぶ人はほんの一握りであればこそ、「優秀な方々」であるはずの国家官僚や地方官僚も、自らが踊らされていることに気づかずに職務を遂行できているのかもとも思えます。
(ここまでが長いおさらいです)
オリンピック効果捏造、汚染調査データ捏造(と、汚染規模のさば読み矮小化)、地層解析データ捏造、そもそもの移転効果の試算の捏造、あらゆる捏造と偽装のことを書いてきましたが、ここでは地質(地層の構成)の偽装を、東京都自身の過去のデータと突き合わせて実証して明示したいと思います。
★めちゃめちゃな地質捏造問題について:
2008-10-11
『【質疑応答詳細】 この8月の築地市場関係者説明会でのめちゃくちゃな東京都の回答』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10149947963.html
上記では、専門家会議の期間とその後を通じて、たびたびに東京都が大声で強弁してきた、浚渫土を埋めたてた上に石炭と砒素を大量に扱っていた豊洲6丁目という「日本最大級の汚染」((c)専門家会議平田座長)には、「不透水層」、すなわち、「上下の液状化する地層を都合よくブロックする粘土の蓋」という、事業責任者である東京都にとってはとてもラッキーな地質構造があると話してきました。
8月の築地市場関係者「限定」(無所属議員の傍聴をも排除!)の説明会で、あらためて平気で嘘をついたことを、現場の会話からお知らせしたのが上記のエントリーです。
(→「有楽町層」という地層に上部にぶ厚い粘土層・粘性層があるという夢物語というか妄想が押し付けられている現場の状況がよく分かります)
「液状化を封印する地層」的な何か・・・
本当にそんなものがあれば、まったく埋立地開発にはうれしい限りでしょうが、地質というものはそうは人間様に都合よく形成されているはずありません。しかも今回は、なんたって砂浜の上に埋め立てをしたのですから。
偽装の実態を具体的な資料から紐解きます。
〜〜〜
豊洲6丁目の表面の盛土の下の砂の多い沖積層(=有楽町層)は、砂に近い大粒な粒径の地質で、粒の間に隙間が開いています。
よって、汚染物質も地下水も上下にじゃんじゃん通す構造なのに、東京都の最近の「公式見解」では、一定の稠密な「粘土層」「粘性土」だとか「粘性シルト層」だと夢を見ているようです。
このあたりを「不透水層」と勝手に名づけて、ないものをあるんだあるんだとしきりに言っています。
ちょうど絵で示すと こんな風に。(「都合よく蓋がある説」で茶色で示したのが、都の言う「不透水層」です)
汚染物質があっても、液状化したって、それは上と下に限られているのから、上は取り除き、下からは上がってこないようにすればいいんでしょ、という論法ですね。
都の「安全宣言」の言い分はこうです。
・上のほうは汚染対策する(しかし水道基準の100倍のシアンで打ち止めなど) ←工法を公募した部分
・上はさらに液状化対策もする(サンドコンパクションというもので締め固める) ←工法を公募した部分
・下は汚染されていても液状化しても水は上がってこない
・水道管などを介しての汚染物質混入は絶対にないはず ←高濃度汚染をしっかり地下に残すのに
・だから下は何もしない ←放置するのだそうです!
しかし、東京都はこの土地で平成18年(2年前ですね)に8箇所の大深度ボーリング調査を行っています。
以前もお見せしたこちらの表紙にあたるものです。
結論から言うと、この解析資料のデータではそんな好都合な粘土の層などありませんでした。
つまりは解析報告書によれば、実際の地層は下記のような感じになっていると考えられます。
ここでのループは、汚染物質が水とともに自由に移動できる状況を示しています。
専門家会議のセンセイ方に渡された基礎情報でも、粘土の蓋説が前提にあり、専門家センセイは土質の実態は知ってか知らずか「粘土の蓋説」を鵜呑みにしていました。
専門家会議でも、日本環境学会の先生や都民、市場関係者から異議申し立ての指摘があったため、「粘土の蓋」という表現から逃げて、「粘性」土質の蓋、的な記載がなされています。その専門家会議の質疑応答書にも市場関係者向けに都から配布された資料にも、お茶を濁しつつ、不透水層の主張をし続けています。
わずか2年・・・この「地盤解析報告書」からわずか2年の間に地質が固まって変わるとでも言うのでしょうか?
都の主張を知るために、上記の10/11のエントリーから答弁を抜粋引用します。
都職員「私どもの調査結果ではまずYc層が出てきた。その下にYs層、上が粘土層で下に砂層があるという状態で粘土層自身が液状化を起こす可能性がないということでございまして、砂自身が液状化の恐れがあっても粘土層を超えて上がってくるということはない」
(管理人注: こんな都合のいい地層があるわけないと誰もが直感的に思いますが、実際、地質調査の資料を政党や個人が請求したところ、やっぱりこんな状態など皆無で、最初から嘘であったことが分かりました ←ここを今日は書いています)
質問者
「有楽町層は海抜の下にあります。そこの砂が水を含まないと言いますか?いったいいつその砂が乾いたんですか?砂はそもそも濡れていて、水をたっぷり含んだシルト層に挟まれていて、そのシルト層も10のマイナス6乗程度(の透水係数)で長い時間をかけて水を通すので、下のミルフィーユ状態になっている砂層に水は含まれ、それが圧力(地圧)や地震によって流動化するのに、では、皆さんのイメージでは、(深度の深い)砂層は乾いている、(だから液状化しない)ということですか?」
都職員
「そういうことではなくて、粘土層には下に砂層があり、流動化してもその上に粘土層があり、たしかに水も入っていますよ、でも下の砂層で液状化しても上の粘土層に上がってくるかというと、来ないということ」(管理人: やっぱり都合のいい地層があることを前提にして話しています)
質問者
「堅牢な厚みのある粘土層があるという誤解を振りまいているところを訂正してほしい。8本の(東京都による地質の)柱状図では、粘土層は1個も出てこない。全部シルト、砂質シルト、砂混じりシルト、砂の層です。
砂混じりシルトは砂が15%まで、砂質シルトは15〜50%の砂が混ざっている。当然ながら砂を含んでいるから水を通します。その下に砂の層があるので、水が伝わって圧力で流動化します。粘土層と言い切っている皆さんの根拠が分からないのですが8本の(東京都による)柱状図を見てください。シルト自体の含水率が高いので、衝撃によって泥水化、シルト層自体が液状化します。砂混じりも砂質も砂層も液状化する。
(事実と異なって)粘土層だから流動化しないというのは恥ずかしいことだから今のうちに訂正したほうがいいですよ。東京都がこんなことを言っているということになれば、土木関係者は総攻撃し始めますね。たまたま私が気づいただけで、いいんですかそう言って?」
(後半略/粒径では、砂層>シルト層>粘土層 の順序になり、水の通しやすさもこの順です)
では、実際に「粘土の蓋」、あるいは「堅牢な厚みのある粘土相当層」が存在しなかった証拠をこちらに挙げておきます。
以下は、ボーリング8地点の地層分布の検証です。
下記の分析表で太枠で囲ったのが、「蓋がある」と都が見なしたがっている「有楽町層」上部5メートルのあたりです。
水色は非常に水を通しやすい地層(汚染物質を運ぶ層)、そしてピンク色がすでに「液性限界を超えている」という、言わば液状化寸前の、泥水寸前、あるいは水溶き片栗粉的な地層です。
ボーリング地点1
ボーリング地点2
ボーリング地点3
ボーリング地点4
ボーリング地点5
ボーリング地点6
ボーリング地点7
ボーリング地点8
ほら、やっぱり8箇所中の7箇所が液状化するじゃないですか。
上の表で太枠で囲った、下記の都の言い分では茶色で示した「蓋」に相当する部分を拡大表示してみます。蓋になっているなら、稠密で水を通しにくい粘性とか粘土とかそんな土質データがあり、かつ、液状化もしていないはずです。
<↓これは嘘の図> この茶色の部分がどうなっているかをこれから8点について列記:
まず1地点。水を通しやすいシルト系の砂の上と下が液状化(泥水状態。あるいは水溶き片栗粉状態)。
2地点。水溶き片栗粉と水を通しやすい部分が交互。
3地点。似たパターン。一番上が水を通しやすい。
4地点。唯一水を通しにくそうに見えるけれど「同」とある層に貝殻片があるということなので水の経路あり。
5地点。これも水溶き片栗粉層あり。
(しかも別の資料、専門家会議の開示情報では油臭がするそうで汚染が入ってしまっていますね)
6地点。「細砂」とある層は、水を通す以外に、「非常に液状化しやすい」という判定がついていました。
ここも水溶き片栗粉とサンドイッチ状態。
7地点。これも「細砂」(水を通しまくり)が「非常に液状化しやすい」。
(上の細かい表を拡大していただくと分かるように、油膜層までが専門家会議調査で見つかっちゃってます)
8地点。「シルト混じり細砂」が非常に水を通す性質が高く液状化もしやすいです。
東京都は、既存の調査(たとえば上記のようなボーリング)に対して、「より厳密な調査をする」と言うのなら、意味は、本質的にそれは、より高い安全性を確保する目的で行われるべきはずの位置づけです。
しかし、都知事選でイシハラが公約に掲げた専門家会議では、よりいっそうの精査をするはずが、なんとその会議を通して偽装が深められた、そのことはここからも明らかです。
ここからは、ある都民の方からいただいた見解を引用します。
> 資料より、有楽町層上部(東京都の言う粘土の蓋)は8本中6本は極めて水の透し
> 易い地層だと言うことが分かります。
>
> 坂巻先生が専門家会議の質疑の時に発言されたように「少しでも透水係数の高い層が
> 有った場合、その層を水が移動する」こともあわせて考えると有楽町層の上層部が不
> 透水層であることのウソは上記のデータが示しています。
> ちなみに有楽町層の上の埋土層ではサンプル種別はほとんどがPで、水を透過し易い
> 地層であることが分かります。
>
> 豊洲汚染の専門家会議の資料「土壌・地下水の詳細調査」結果一覧(都HP)
> http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi1/shousai-tyousakekka.html
> の柱状図を見ると柱状図の最下部(有楽町層上部層)の地層表記
>
> 粘土質シルト
> シルト質粘土
> 粘土
>
> 以上粘土を含むの呼称の土質が(管理人注: 8ヶ所ボーリングより後に出た専門家会議資料では)
>
> 5街区 28サンプル中28ヶ所(全部粘土質シルト)
> 6街区 21サンプル中11ヶ所(シルト質粘土又は粘土)
> 7街区 22サンプル中 5ヶ所(シルト質粘土又は粘土質シルト)
>
> 上記の土質試験データシートによる有楽町層上部の土質と比較していただきたい!
>
> 8本の柱状図には 粘土の呼称を含む土質分類は一つもないのです。
(管理人注: たしかにもともとの土質解析報告書には上にあるように「粘」という文字すら皆無です)
>
> 専門家会議の中盤に入り凄まじい汚染が発覚した段階で、汚染対策を限定的に扱うた
> めに有楽町層上部はYC層=粘土層であると捏造したと考えられます。
>
> 専門家会議の第8回資料に多用されていた「YC層=粘土層」の表現について、傍聴者
> から「YC層が粘土層など柱状図には書いて無い」と指摘を受けると「粘性土」と表記
> を変えましたが、書き換えれば良いというものでは有りません。
>
> 都は「土壌・地下水の詳細調査」結果一覧のデータについての裏付けになる資料を
> 示さなければならないと考えます。
>
〜〜〜
<捏造関係エントリーのリスト(一部)>
★移転年表
2008-08-11
『【内容確認と転載希望】 東京の都市計画と築地立ち退き関連年表(拡大版)・イシハラ氏の動きとともに』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10125747752.html
★調査そのものの捏造
2008-07-27
『やっぱり豊洲の移転先調査で捏造がありました!(7/26の専門家会議で発覚した事実)』http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10120655837.html
★さらに上記を弁明書で出した中も捏造疑惑
2008-09-12
『豊洲調査の捏造疑惑への弁明書が公開されましたが、弁明になっていません』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10138243557.html
★汚染矮小化偽装
2008-08-16
『【また偽装】 東京都の豊洲シアン汚染の影響度は少なくとも10倍低く「さば読み」されていました』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10127931290.html
★地質捏造
2008-09-23
『これまでの豊洲新市場問題の簡易まとめ(記者会見に先駆けて):【追記】液状化資料』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10143055108.html
★外資買占め
2008-08-25
『中央卸売市場の「規制改革と効率化」への懸念(卸企業の株がすでに2割米国系金融機関に)』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10131124351.html
★外資買占めの詳細実態
2008-10-13
『ゴールドマンサックスの築地卸業者の持ち株は予想以上(関連:2000年の農水省研究会での規制緩和)』
>http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10150623081.html