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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20081016.html>
2008-10-16
豊洲市場移転で中小仲卸の方を排除する構造カイカクのやり口への想像(阻止が必須です)
----※引き続き、「もやい」への寄付とカンパをお願いいたします!!
まず年内が目処とのことです。
いくらからでもOKだそうです。
http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=384
(もやいの危機について解説したエントリー: http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10147525072.html)
『世界』の記事「築地市場は誰のものか」を読んだ方から、築地に残る仲卸の行うセリという日本の傑出した市場制度がよく分かることが書かれていますね、とお知らせいただきました。
記事から抜粋させていただきます。
「卸はいかに高く売るかで、産地を守る。仲卸はいかに安く買うかで消費者を守る。それぞれテメエのことしか考えてないんだけど、それが結果として産地も消費者も守る。よく出来た制度だよね」世界的にもこのようなセリ制度はないという。セリは日本の文化なのだ。
仲卸は、いわば目利き・ソムリエであると同時に、魚介類市場を投機の対象に追いやられることを防ぐ役割も果たされされている、というこの点を見逃せないと思います。
数年前に某大新聞では、まるで中間マージンを持っていくだけのような仲卸への攻撃をしていました(事実誤認は意図的なものでしょうか?)。
そして、構造カイカク信者や、大卸の株を大量保有しているゴールドマン・サックスなどは、この仲卸の方を単純な夾雑物と矮小化し見なして「中抜き」して、市場の価格形成をより、ご自身にとって合理的かつ「効率的」にしたいのでしょう。
〜〜〜
大卸と仲卸に関する関連する考察を、PFI(民活)関連情報を読んだという別の方からいただきました。
強調は管理人によります。
東京都のPFI関連情報から「実施方針の内容で用心しなければならない点について」(PDF)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/pfi/18/1219jisshihoushin.pdfこの4ページ目にある
(イ) 本施設の維持管理業務
のうち、
なお、維持管理業務については、原則として市場業者(卸売業者、仲卸業者、売買参加者、買出人及び関連事業者)等が管理している部分は除く。
とあり、市場機能の中枢は今でも民間に委ねられていることがわかります。
ここからは市場メカニズムの構造問題ですが...
ゴールドマンサックスが株を買い占めている卸売業者(大卸)は市場の中心機能(立会い、セリを売る側として行う)を担う業者で、仲卸は市場の中で卸売業者から魚を買って一般の魚屋さん等に売る中間業者です。
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/about/02/index.html
豊洲新市場では、仲卸業者(仲買人)の大半が切り捨てられる(証拠金がハネ上がるため)といわれており、他の売買参加者の扱いがまだブラック・ボックス状態です。
(管理人注: 大卸は東京都が3社を連れて行くとする噂がありますが、仲卸は意図的に高いハードルを設定し、そのハードルを超える「経営体力」があるならついてきてもよい、とされているように思います。大家である東京都による店子へのリンチのようだという感想を持ちます)
但し、現在のセリのスケジュールのまま豊洲に市場を移転すると、始発電車に乗って行っても朝5時からの魚のセリに間に合う業者は激減すると予想されます。
(管理人注: たしかに、ゆりかもめの運行ダイヤは東京都によって決められています)
また、新市場では、花木や食肉に採用されているようなコンピュータ管理のセリが導入される(IT化)とみられます。さらに進んだシステムを導入すると東京証券取引所のような電子取引になります。
(管理人注: http://jad.fujitsu.com/adver/produce/report/case_06/details/などはこうした動きに先行事例です。音声認識そのものは作業を軽減する良い技術なのでしょうけれど)
朝5時のセリに備えて、その日市場に出される魚を下見できる業者だけが価格形成に参加できますので、
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/about/02/03_01_01a.html
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/about/02/03_01_01b.html豊洲新市場は買い手側のセリ参加者を絞り込み、卸売の価格支配力を高めることになります。
価格はセリを通じて形成されますが、実際の流通量に占めるセリの比重は1/10程度です。http://www.shijou-nippo.metro.tokyo.jp/SN/200809/20080927/Sui/SN_Sui_Zen_index.html
この市場の構造を見ると、「卸売にとって仲卸が如何に目障りな存在に映るか」がよくわかります。
流通量の1割であるセリに参加する中小業者に価格を制約されている構造は、卸売側の都合では、快適なものではありません。
移転反対に卸売を見かけない理由もこのあたりでしょうか...
従って、豊洲では、セリの部分を”観光用”のお飾り程度に縮小させて、後は株式市場のような電子取引で一日中売買してマネーゲームに興じることのできる(一日中売買できる利便性の高まった)市場へと変貌させることも予想されます。
移転にかこつけて、「市場」の参加者や機能、その役割がどう変貌されようとしてきたのか。
まだまだ奥がありそうです。
日本の生鮮食品市場を投資(米国出の居場所を失ったマネー)の対象にしたいが依然いることは、まったく容易に想像ができる、とわたしも思います。
セリの時間を仲卸に不利にすることは前科があり、たとえば2000年の以下の記事にも問題提起があります。
http://www.salmon.co.jp/Topics/Topics43-serijikan.htm
http://www.salmon.co.jp/Topics/Topics45-serijikan2.htm
しかし反面、セリ開始時刻を4時40分という中途半端な時間に決めたことは、妥協の結果とは言え問題を含んでいると思います。(これについては次回に続けます。)> せっかく再開したセリ取引です、築地市場全体の活性化のためにも中断する事なく続けてもらう事を願います。
〜〜〜
これもまた、郵政民営化「騒乱」での特定郵便局への批判、その後の地方の取扱量の少ない地方局いじめに重なってしまいます。
地方の漁港近くの市場ではセリが日常的に幅広く行われていますが、それらもいずれは、農水省のカイカクのターゲットにもなりえます。
この面でも、築地は「大きなテストケース」とされているように思えます。