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地声人語日記: 奥谷禮子と格差社会を作った労働組合の意見は一致している
奥谷禮子と労働組合の主張は、正社員の既得権を守れという点で一致しており、格差問題に取り組む気がない点でも一致している。
資本家階級と労働者階級がはっきり分かれていない日本では、格差問題は「労使対立」ではなく、「正社員対非正規雇用の対立」と見るべきなのだ。
日本の年功序列、終身雇用、新卒者しか正社員に雇わない硬直化した雇用制度のもとでは、新卒時に運よく景気が良かったら、正社員になれるが、運悪く不況にぶち当たると正社員にはなれない。
格差社会を作った真犯人は、労働組合である。経営者としては、能力がないのに、年功序列で無駄に高い給料をもらっている年寄りの正社員を解雇して、安い給料で済む若い社員を雇用した方が得だ。
これに反対して、正社員の既得権を守ったのが、労働組合だ。
年寄りの正社員を解雇すれば、また別の形の格差問題が出てくるが、年よりの正社員の給料を減らして、若い社員を雇用しようとする方向にはいかなかった。労働組合が正社員の既得権を守ることに終始した結果である。
新党日本の田中康夫代表が指摘したように、労働者が労働者を搾取する構造がある。正社員に高い給料を払うために、派遣など非正規雇用を安い給料で使っているのが、格差社会の構図である。
若い世代がワーキングプア等と呼ばれているのにもかかわらず、老人が若い世代から搾りとった年金で海外旅行や温泉にでかけ贅沢三昧の生活を満喫しているのも、格差社会の特徴である。
この年金老人たちは、いつまでも高度成長時代が続いているような時代錯誤な認識を持っているか、景気は回復した、「いざなぎ越え」などのマスコミ報道を真に受けて、景気が良いのに正社員にならないのは、贅沢に仕事を選んでいるからだ、等と説教をするからたちが悪い。
専業主婦は、働かずに夫に寄生し、年金も健康保険料も他の働く人に負担させている。公務員については言うまでもない。
「連合は正社員の長期雇用自体を維持すべきと強烈に主張しているわけだから、裏返せば今の格差構造を残せと言っているようなものだ。
奥谷さんと違ってなかなか尻尾は出さないが、派遣切りの最中に悪びれもせずベア要求しているわけだから、認識としては彼女と大して変わらないレベルだろう。
これは連合に食わせてもらっている社民党やその下請け活動屋・似非ユニオンも同じで、彼らは「労働者同士で連帯しよう」なんて聞こえの良いことは言うが、絶対にスポンサー様である連合の既得権見直しには言及しない。こういう連中はガス抜き専門の火消し部隊とみていい。
共産党は確信犯というより単純に頭が悪いだけだろうが、「全員正社員で完全雇用実現!」などと明らかに不可能なことをやれというのは、結果的に現状の肯定にしかならないので、これも現状肯定派とすべきだろう。
つまり、この人たちと奥谷さんは、「派遣さんは可哀想」「いや自己責任でしょ」という居酒屋レベルの議論を延々やっているだけで、結果的に「派遣さんが正社員のために切られるのはしょうがないよね」という点では一致しているわけだ。」
「非正規雇用の人たち、特に氷河期世代の若者たちは、既存の労組や左派政党とは距離を置くべきだ。でないと、彼らの政治活動や既得権擁護のために骨の髄までしゃぶりつくされることになる」
http://www.j-cast.com/kaisha/2009/02/26036583.html
口先できれいごとを言い、非正規雇用に同情するようなふりをしながら、ひたすら正社員の既得権を守るだけで、格差問題を解決しようとは思っていないのが、労組や左派政党だ。既存の労組や左派政党は既得権にしがみついているだけなのだ。(99年の派遣法改悪には、社民党も賛成している)
派遣切りの最中に、正社員の給料を上げろと言える神経がおかしい。正社員の給料を減らして、その分非正規雇用を正社員に雇用しろとは決して言わないのだ。
新党日本の田中康夫代表のような「おかしいことをおかしいという」人がもっと出てこないと、変わらないだろう。
労組や左派政党と意見が一致する奥谷さんの主張↓
http://news.goo.ne.jp/article/php/business/php-20090216-04.html
http://urayamaneko.seesaa.net/article/115017286.html