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捕鯨問題に関する日本の最大の友人、それはノルウェーでもなくアイスランドでもなく、シーシェパードである。
日本とシーシェパードは、本質的に利害が99%一致する、潜在的同盟関係にあるのだ。
したがって、我々はシーシェパードを支援し、献金し、保護しなければならない。
知能の低いネトウヨの軽挙妄動に煽動されて、シーシェパードを叩くような真似は慎むことをお勧めする。
日本とシーシェパードが友人であるという簡単な構図を理解するためには、その逆を想像してみればいい。
「日本の捕鯨派の要求が全て認められ、シーシェパードが消滅し、世界中が鯨食文化のすばらしさに理解を示した場合、どうなるか」
皆さんは考えたことがおありだろうか?
今、愚かにも日本の捕鯨団体が行ってる売国的キャンペーンが成功し、世界中で鯨食が日本の素晴らしい食文化として認められた場合。
もっとありていに言えば、「世界中の日本食レストランで鯨を食い始めたら、世界中のスシバーで鯨が並び始めたら、一体どうなるんだよ」ってことである。
大乱獲で鯨激減ですよ。
クロマグロの二の舞だ。
間違いなく、日本人の口には入らなくなる。
そもそも肉食文化の連中には、生魚より鯨肉の方が受け入れやすい。白人が鯨を食い始めたら、乱獲によって10年で鯨資源は壊滅的打撃を受けるだろう。
結果として捕鯨は全面禁止になり、わずかな鯨肉はニューヨークと上海の最高級レストランに独占され、日本の鯨料理文化は完全に滅亡することになる。
鯨の味を異民族になど教えるなっつー話である。
以上の「捕鯨推進派が希望する未来が来たら鯨文化は崩壊する」という現実が理解できれば、GPとシーシェパードがやってる「鯨食文化へのネガキャンは、むしろ日本にとって願ったり叶ったりである」ということがお分かり頂けるだろう。
シーシェパードという組織は、まるで日本のために白人から鯨を守る牧羊犬のような存在なのである。
こんな有難い話はどこにもない。
しかも彼らはその活動宣伝資金をわざわざ白人から集めてくれるのである。忠犬ハチ公でもここまで至れり付くせりのサービスはしてくれない。
こんな素晴らしい友人を持てたのは、戦後初めてではないだろうか。
さて、シーシェパードの素晴らしさが理解できたら、あとは「一体どうやって奴らと折り合いをつけるか」である。
ここで、同じく逆の発想=
「シーシェパードの主張どおり、日本が捕鯨を全面中止したらどうなるか」を想像してみれば分かりやすい。
GPやシーシェパードが反捕鯨を掲げる理由はただ一つ、それが一番カネになるからである。日本でもイルカや鯨を描いてるだけのインチキ版画が何十万もの値段で売られているように、イメージとしての鯨愛護は訴求力が素晴らしいのだ。
そこには科学的理由もなにもへったくれもない。ウケるから反捕鯨なのだ。
逆に言うと、反捕鯨という旗印を失うと、募金が激減するのである。もし日本が捕鯨をやめてしまったら、彼らは集金源を失って瓦解する運命にある。
したがって、ここで日本国と我らが友人シーシェパードの間には共通の利害関係が存在する。
分かりやすく一言で言い表せば、
「トムとジェリー、仲良く喧嘩しなの法則」
である。
こう考えを進めていけば、日本が今しなければならないのはシーシェパードへの非難ではなく、「彼らに宣伝用の映像を撮らせてやること」であることは明らかである。
シーシェパードは宣伝用の映像を必要としているのだ(だから映像的にカッコいい小型のジェットボートを多用し、火炎瓶ではなく発煙弾を投げる。離れた船上のカメラからの映りがいいからだ。)
今回確保した捕虜は、当然解放などしてはならない。
シーシェパード側は捕虜を取られたと言う名目で、危険な小型ボートなどを出さずに済んで助かっているのである。
ただ、このままでは宣伝映像が撮れない。それは彼らにとって困った事態である。彼らはそれを解決するためにまたボートでの突撃などをせねばならない。
だから、日本側から映像撮影のチャンスを与えてやればいい。
具体的には、時間を通告して渡し板の上を銛で脅して歩かせ、海中に落ちたとこをシーシェパードの快速艇が危機一髪で救出、などというアクションシーンを演出することである。
また、今後は捕鯨船船長は片目に眼帯をしてキャプテン・A・羽生と名乗り、シーシェパードへの挑戦と白鯨の抹殺を宣言するべきである。
以後、物語はシーシェパードvsキャプテン・A・羽生を軸に展開するが、時折ナゾの幽霊船を登場させたり、A・羽生の息子がシーシェパードに寝返ったり、逆にシーシェパードのヒロインが鯨スシの愛好者に転向したりという感じで10年ぐらいはやっていけるだろう。
理解が一致しなくとも、利害が一致すればそれで良しとするのが、国際政治の基本である。
http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/entry/452742/