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12月31日20時32分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000026-yom-soci
「派遣切り」や「雇い止め」で職と住まいを失った非正規労働者の生活相談に乗ったり、住居をあっせんしたりする「年越し派遣村」が31日、東京・千代田区の日比谷公園で開村し、130人以上が「村」の中で暖をとった。
同村は、全労連などの労働組合や日本労働弁護団の有志、NPO法人など、約20団体で構成される実行委員会の主催。来場した元派遣社員らは、主催者が用意した銭湯代で近くの銭湯の湯船につかったり、もち入りの年越しそばを食べたりした。夜は、大型テント内に設置されたテレビで「紅白歌合戦」を見て年を越した。
着替えなどを詰めたショルダーバッグを背負って会場に来た元派遣社員の男性(31)は、9月末で寮付きの仕事を中途解約されたという。10月からは日雇い派遣で生活費を稼ぐ一方、ネットカフェなどで寝泊まりしてきたといい、「ここに来なければ野宿していた。本当にありがたい」と、ボランティアが作ったおにぎりをおいしそうにほおばっていた。
一方、ボランティアとして来場者に衣類を配っていた兵庫県西宮市の大学院生、川元みゆきさん(23)は「いても立ってもいられずにここに来た。社会に出れば、いつ自分も同じ目に遭うかわからない。少しでも何かの役に立てば」と話していた。