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12月24日11時55分配信 中日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081224-00000005-cnc-l23
生活困窮者や在日外国人を支援する活動を続ける一宮市向山町の任意団体「のわみ相談所」に、小牧市の飲食加工会社が食料を無償で提供している。以前はほぼ毎日届けていたが、昨今の不況で自身の経営も苦しくなり、回数は減った。それでも「職を失った人はもっと苦しい」と、できる限り続けている。
のわみ相談所はホームレスの人らに一時避難所として住む場所と衣服、食事を提供し、自立をサポート。現在、男性7人と女性2人が利用している。
善意の会社は、主に外国人労働者のための弁当を作っている小牧市の「フジニッポン」。社長の藤原繁味さん(60)はかつて名古屋市でホームレス支援をしていて、のわみ相談所の所長三輪憲功さん(63)と知り合った。相談所の活動に共感し、弁当の食材で余裕のある分を、利用者のための食事として数年間、ほぼ毎日届けていた。
同相談所は仕事を見つけるまで利用料は無料。利用者の食事を同社が支えてくれた。
ところが9月ごろから「派遣切り」などで外国人派遣労働者が減り、同社の弁当の注文も激減。1日1800食作っていたのが、今では800食と半分以下になってしまい、毎日届けるのが困難な状況に。
それでも藤原さんは「うちも苦しいが、職を失った外国人はもっとつらいと思う。弱者のために働いている三輪さんのためになりたい」と、コメやみそ、肉団子などを、可能な範囲で不定期に届け続けている。
12月から入居しているという男性(37)は藤原さんの届けた肉団子を感謝して食べながら「期待に応えられるよう、早く職を見つけたい」と話す。
現在、利用者のうちで仕事を見つけ、1日の利用料500円を払えるのは5人だけ。三輪さんは「利用者のために食事を用意するのも難しくなってきたが、藤原さんらの善意に応えられるよう、踏ん張りたい」と力を込めた。
(藤原啓嗣)