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12月6日17時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081206-00000266-mailo-l34
◇派遣社員らから怒りの声
マツダ本社工場(府中町、南区)で5日、派遣社員約800人の多くが契約が切れた。発表からわずか約1カ月の契約終了。同日夕、工場から帰宅する男性は「今日で終わりです。何も言いたくないです」と言葉少なに足早に立ち去った。世界規模の金融危機の直撃を受けつつある広島経済。仕事を失った派遣社員らから怒りの声が相次いだ。
【大沢瑞季、井上梢】
「4年間お世話になりました」。マツダ本社工場で、04年12月から車体の組み立て作業に従事していた男性(54)は、ヘルメットと作業服、安全靴を廃棄し、ロッカーを片づけて工場を後にした。作業服などは、工場で働く際、正社員の倍の値段で購入した。正社員にあるクリーニング代の割引券は、派遣社員にはなかった。
男性が従事する車体組み立て作業は20人のチームで、うち5人が派遣社員。5人とも今月5日で雇い止めになり、作業手順を正社員に引き継いだ。
派遣会社が用意した寮で暮らしているが、「なるべく早く出てほしい」と言われている。男性は部屋を探し始めた。「せめて3カ月の家賃補助を出してほしい。それが企業の社会的責任なんじゃないか」と憤る。
自転車で、寮から工場に通った日々。派遣社員の不安定さに「生活の予定が立たないし、まさに使い捨て」と感じた。今回をきっかけに、派遣社員でない働き方を模索し、ハローワークものぞいた。「このまま終わりたくない。次のステップに進まないと」と自分を鼓舞する。
◇
広島労働局は、失業者が急増する事態を想定して、県内企業へ新たな雇用を照会した。同日までに440人規模の求人に前向きな回答があった。業種は生産、運送、販売などさまざまなな企業という。同局は「年の瀬までに不安をかかえている人たちを何とか安心させたい」と求人開拓を続ける。
今後は退職者が、ハローワークなどを通じて就職活動を本格化させる。同局では「福山のシャープについても同じ。1日でも早く再就職できるよう努める」と話した。
12月6日朝刊