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12月6日付・罪は機械にあるのか【四国新聞社】
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/column/article.aspx?id=20081206000117
2008/12/06 09:26
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いつも穏やかなわが知事と違って、大阪府の橋下徹知事の発言はよく物議を醸す。今度は、府内の公立小中学校で児童・生徒の携帯電話の持ち込みを禁止すると表明し、波紋を広げている。
府教委が約1万3600人に調査したところ、中高生の4人に1人がメールを1日に31通以上送信するなど、「携帯依存」が広がっていた。その分、学習時間が少なくなり、学力に悪影響が出ているとみて、禁止を決めたという。
出会い系やプロフィールサイトなど、携帯電話を発端にした子どものトラブルは相次いでいる。授業中にこそこそメールを打つくらいは、もう珍しくも何ともない。香川でも携帯電話の処遇に悩んでいない学校はないだろう。
こんな状況だから、既に持ち込んでいる生徒から取り上げる大変さはあるとしても、決定を歓迎する教員は少なくないとみる。親だって意外と同意するかもしれない。子どもにねだられても、「知事が決めた」と言えるのだから。
だけどこれで解決とはいくまい。本当のトラブルの原因は携帯電話ではないからだ。子どもの欲求に「ノー」と言えない。安全を大義名分に掲げて持たせるのに、どんな使い方をしているか知らず、閲覧制限の設定をするわけでもない。ルールを教えることもできないし、知識もない。そんな大人の姿勢にこそ問題がある。
決定を機に、親子で学校で携帯電話についてもう一度話し合ってもらえたら―計算高い橋下知事のこと、そんな狙いもあるのだろうか。