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命をつなぐ 自殺社会の現場から
自殺が後を絶たない。国内の年間自殺者は9年連続で3万人を超え、本県でも1998年から500人台で推移している。毎年交通死者数の2−3倍強に上る。社会的な要因はなかったのか。予兆やSOSは。そして何がそこまで本人たちを追いつめたのか。9月10日から16日までは、初めての「自殺予防週間」が実施された(2007年)。対策への道筋を探るため、遺族の肉声や遺書を頼りに県内の現状を追う。
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<関連ニュース>宇都宮市が市民意識調査/3割が自殺を肯定 (2008/4/19)
宇都宮市民の六割は「自殺は絶対にすべきでない」と考え、七割は「防げる」と答えたものの、約三割は自殺を「事情によりやむを得ない」「個人の自由」などと受け止めている実態が、十八日までに宇都宮市保健所がまとめた初の「市こころの健康づくり意識調査」で分かった。心の健康状態が良くない市民ほど自殺を肯定する割合が高い傾向にある。同市は結果を本年度の対策に役立てる一方、県自殺対策連絡協議会も予防の啓発活動などに引き続き取り組む。
調査は市内在住の二十−六十歳代の男女四千人を対象に昨年実施。自殺に関する質問のほか、心の健康状態や相談や受診に対する考えを尋ねた。回収率45%。一般市民を対象に自治体が単独で自殺に関する意識調査をするのは県内で初めてという。
まとめによると、自殺に関する考え方は約60%が「絶対にすべきでない」としたが、「事情によりやむを得ない」は24%、「個人の問題であり自由」が6%に上り、ほぼ三人に一人は自殺を肯定的にとらえていた。「自殺を防ぐことができるか」の設問には、76%が「できる」と答えた。一方「できない」と否定した市民も約20%いた。
「こころの健康状態」の設問に答えた市民の回答とクロス集計した結果、自殺を肯定的にとらえたり「防げない」と否定的だった市民ほど、心の健康状態が「あまり健康でない」「健康でない」と答えていた。
必要だと思う自殺対策の質問(複数回答)で最多だったのは、「いのちの教育の充実」で約50%。「こころの相談の充実」41%、高齢者の孤立対策39%などと続いた。
宇都宮市保健所保健予防課は「自殺に関する正しい知識の啓発や本年度初めて実施するうつ予防のスクリーニング事業などに取り組み、対策を講じていきたい」としている。
県自殺対策連絡協会長の中村好一(なかむらよしかず)・自治医大教授(公衆衛生学)は「三人に一人は自殺を肯定的にとらえ、五人に一人は自殺は予防できないと考えている。社会、地域の取り組みで自殺は防げるという啓発活動を地道に続けていく必要がある」と指摘している。
連載を終えて/「必ず助けてくれる人がいる」(2008/9/24)
<第6部>1.後悔/「治療受けていたのに」(2008/9/10)
<第6部>2.信頼/たどり着いた「診断名」(2008/9/11)
<第6部>3.脳内物質/自殺行動との関連研究 (2008/9/12)
<第6部>4.医師の苦悩/患者急増に対応「限界」(2008/9/13)
<第6部>5.患者の姿勢/信頼できる主治医を (2008/9/14)
<第6部>6.課題/問われる政策、現場の力 (2008/9/15)
<第5部>1.仙台・田中幸子さん/遺族が遺族の支えに (2008/6/7)
<第5部>2.下野市・田村兄弟/遺族雇い自立を支援 (2008/6/8)
<第5部>3.東尋坊・茂幸雄さん/絶壁巡り130人救う (2008/6/11)
<第5部>4.滋賀・生水裕美さん/一歩踏み込む行政 (2008/6/12)
<第5部>5.宇都宮・剣持直明さん/ミュージカルで自殺防止 (2008/6/13)
<第4部>1.救い求めて/孤独癒やす窓口どこに… (2008/4/21)
<第4部>2.県内にも支援の芽/「心の嵐」受け止めて (2008/4/22)
<第4部>3.遺族への相談対応/動き始めた保健師 (2008/4/24)
<第4部>4.自治体の積極介入/心のケアへ遺族訪問 (2008/4/25)
<第4部>5.警察との連携/求められる配慮、支援 (2008/4/26)
<第4部>6.遺児のつどい/「もう、ひとりじゃない」 (2008/4/27)
<第3部>1.多重債務(上)/断崖から弁護士事務所へ (2008/2/18)
<第3部>2.多重債務(下)/“最悪”防いだ相談と連携 (2008/2/19)
<第3部>3.職場のメンタルケア/問われる経営者の意識 (2008/2/20)
<第3部>4.増える“うつ”(上)/身内の気付き、救いに (2008/2/21)
<第3部>5.増える“うつ”(下)/動き始めた医療の連携 (2008/2/22)
<第3部>6.未遂者ケア(上)/繰り返される「自傷」 (2008/2/23)
<第3部>7.未遂者ケア(下)/救急現場に精神科医を (2008/2/24)
<第3部>8.学校現場は、いま/模索始まる予防教育 (2008/2/25)
<第3部>9.いのちの電話/孤独、絶望に寄り添う (2008/2/26)
<第2部>1.長女、23歳(上) 「悲嘆」/2年後に知った遺書 (2007/12/04)
<第2部>2.長女、23歳(下) 「転機」/集いで消えた孤独感 (2007/12/05)
<第2部>3.長男、23歳 「非情」/社会の冷たさ痛感 (2007/12/06)
<第2部>4.長男、20歳 「葛藤」/追憶の中、消えぬ疑問 (2007/12/07)
<第2部>5.長男、26歳 「自責」/もう逃げない、前へ進む (2007/12/08)
<第1部>1.自営業、54歳(上) 鉄工所を畳んだ「全部終わり」/失った自分の「価値」 (2007/09/12)
<第1部>2.自営業、54歳(下) 残された悲しみ、悔しさ/夫の死再び、偶然なのか… (2007/09/13)
<第1部>3.男性医師、38歳 10枚に及ぶ遺書/父は当日「医療ミス」を知った (2007/09/14)
<第1部>4.中3男子、14歳 目の下に傷…/いじめの事実、父は後で知った (2007/09/15)
<第1部>5.佐野市幹部、59歳 残業は月100時間/“合併へ”重責一身に (2007/09/16)
<第1部>6.女子高生、18歳 止まった過呼吸、不眠/思春期に潜む心の闇 (2007/09/17)
<第1部>7.商店主、62歳 多重債務、妻の死…/4通の遺書が残った (2007/09/18)
<第1部>番外編(上) 読者の声/思いとどまる手紙、メール届く (2007/09/22)
<第1部>番外編(下) 「孤立」防ぐ環境、社会へ/取材班から (2007/09/23)
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■関連投稿「マスコミ版」
本紙連載「命をつなぐに」に平和・協同ジャーナリスト基金賞の奨励賞(下野新聞)
http://www.asyura2.com/08/hihyo8/msg/515.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 12 月 02 日
【命をつなぐ】連載を終えて/「必ず助けてくれる人がいる」(2008/9/24)(下野新聞)
http://www.asyura2.com/08/hihyo8/msg/516.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 12 月 02 日