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普段、ほとんど意識したことがなかった。それでも普通に生きていける。命の源ともいえる「息」のこと。自律神経の働きで…などと理屈は分かっていても、一度意識すると、不思議な感じもする
▼息という字も普段、無意識のうちによく使っている気がする。「息が合う」「息を抜く」「息を潜める」「息が掛かる」「息が長い」など日々の出来事と密接に絡んでいる
▼息の大事さを意識している人は少なくなく、呼吸法は静かなブームになっているという。遅まきながら作家で禅僧の玄侑宗久さんを訪ねてみた。作家の五木寛之さんとともに『息の発見』と題した本を出したばかりである
▼禅宗の寺に生まれ、三歳からお経を覚えながら呼吸法も自然に体得した。息は「自」らの「心」と書くように、そのときの心の状態を映すものだ、と説く。息を意識することで、心のありようを変えることもできるのだろう
▼五木さんも同じ考えのようだ。本には息をしていることを喜ぶ気持ちを持って過ごせたら<もっと慈しむとか、愛するとか、そういうふうに生きることのできる可能性がありますね>とつづっている
▼いつからか、息苦しい世の中になった。いい呼吸法はないのか尋ねると、座禅のときにいつも話す内容を教えてくれた。「吐く息はできるだけ深くゆっくり、なめらかに」。休息の勧めにも聞こえる。
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