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http://netallica.yahoo.co.jp/news/58926
●政治をもてあそぶバカ者たち
自民党内に雨後のたけのこのごとく「議連」や「勉強会」ができ始めた。総数80人、メーンは中川秀直、塩崎恭久、渡辺喜美といった面々。麻生支持率急落に慌て、政界再編をにらんだ動きだというが、連中の魂胆を知るとア然とさせられる。
「政界再編だと騒ぐ自民党の議員たちには笑っちゃいますね」と語るのは政治アナリストの伊藤惇夫氏だ。
「だって、政界再編というのは、ガラガラポンのことですが、次の総選挙では民主党の単独過半数がほぼ確実。再編する必要はないわけです。政権が手に入るのだから、民主党の前原グループだって党を割るはずがありません。それが分かっていて、“政界再編だ”と騒ぐ連中の狙いは、テレビに映ってチヤホヤされ、次の選挙で少しでも票を上積みしたいにすぎませんよ」
だから民主党の小沢代表も「党内でゴチョゴチョやっているだけ。何の関心もない」と切り捨てていた。
となると、この連中はどうするつもりか。自民党関係者が内幕を語る。
「渡辺喜美は選挙は大丈夫。でも野党議員になって冷や飯を食うのがイヤ。塩崎や中川は選挙が危ないから、反麻生を叫んで比例復活でも当選したい口。2つのタイプがありますが、どっちにしても狙いは自分の生き残り。最終的には、解散が決まったら、ドロ舟の自民党から飛び出て、新党を結成して総選挙にのぞむ計算ですよ」
「新党」を掲げた方が多少は票が増えるというわけだが、一体何を旗にするのか、だれがリーダーなのか。中川秀直？
「まさか。愛人スキャンダルを抱えた中川が党首ではだれもついていきませんよ。渡辺や塩崎にしても子分なんていない。小池百合子はポスト麻生の目があるから、自民党を離れないでしょう。今のメンバーの中にはリーダー不在です。そこで連中が考えているのが、宮崎の東国原知事と大阪の橋下知事を担ぐことです。党首は知事でも構わない。2人の人気に乗っかれば、60人くらいは当選できる。で、再び自公とくっつけば、政権維持が可能と読んでいるのです」（前出の関係者）
フザけた了見だ。そのまんま東なんて淫行歴アリだし、橋下はウルトラ・タカ派ではないか。
「チヤホヤするテレビの罪ですが、そんなことになったら、アホくさくて日本を出ていくと言い出す有権者が増えますよ」とは伊藤惇夫氏（前出）の感想だ。ホント、日本の政治はここまでマンガになってきたのか。
（日刊ゲンダイ2008年12月13日掲載）
2008/12/16 10:00 更新
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