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リベラル!! リベラリスト(自由主義者) 白川勝彦Webサイト HOME
永田町徒然草 No.1021
政局が流動化する中で、政治家が漂流し始めている。昨日の日曜定番の政治番組を見て感じたことである。正直いって、全部の番組を見た訳ではない。私が見たのは『日曜討論』と『サンデープロジェクト』だけであった。弁護士の仕事でどうしても昨日中にやっておかなければならないことがあったからである。詰らない政治番組などに付き合っている余裕はなかったのである。 『日曜討論』で気になったことがひとつある。自民党の大島国対委員長が何回も“賛否はどうでも好いから採決に応じてもらいたい”と強調していたことである。ここのところが根本的に間違っている。昨年の参議院選後、自公“合体”政権は半身不随なのである。野党の協力を得て国政を運営しなければ、一歩も先に進めないのである。全然このことが分かっていないようである。確かに3分の2条項を使って再可決することはできるが、そんなものは今年の8月までである。野党の賛成が得られなければ、これからは国民のための施策をスムーズに遂行していくことはできないのだ。万に一つも次の総選挙で自公“合体”政権が3分の2を超える議席を獲得する見込みなどない。 与野党で国民が望む施策を遂行していくしかないのである。国民が自公“合体”政権に突きつけた審判なのである。なぜそれを素直に認めようとしないのだろうか。自公“合体”政権だけが、国民の期待に沿う施策を発案できると自惚れているのだろうか。“2兆円ばら撒き”の施策を見ても、自公“合体”政権が発案することなど国民が支持していないことは明らかではないか。道路特定財源の暫定税率問題の処理も同じである。自民党の伝統的な税制理論から見ても明らかに勉強不足で理不尽な施策である。そんなことがまだ分からないのだろうか。文句があるのならば、私がこの春3ヶ月間に亘って論じたことに反論してみろと言いたい。 『サンデープロジェクト』ではYKKKのことを論じていた。YKKKの4人が出演していた。かつてYKKというものが存在したが、そんなものは“今は昔”である。そもそもYKKが政治的に価値あることを何かしたのだろうか。ゼロとはいわないが、特筆すべきことは特にない。いまさらYKKなどと言われても亡霊を見る思いがした。いったい何を言っているのか分からない人もいるであろう。いつものasahi.comから関連する記事を引用する。
分かり難い記事である。山崎氏は“ねじれ”を強調している。加藤氏は「ちゃんとした分析で行動しなければいけない」と述べている。私に言わせれば、山崎氏は“ねじれ”の本質を理解していない。加藤氏はちゃんとした分析に基づいて行動しなければならないと言っている。加藤氏が『サンデープロジェクト』で“ちゃんとした分析”といったのは、次の総選挙の予測についての分析であった。そんなものは誰だってちゃんと予測できる筈がない。政治家がしなければならないことは、分析や予測ではなくどのような情勢を作るために行動するかである。 国民が選択した情勢は、神聖である。政治家は国民が表した意思に従って行動しなければならない。それが民主体制における行動指針である。国民が選択した情勢がねじれているとか、国益に反していると言って、勝手な屁理屈をつけて行動するから政治がおかしくなってしまうのである。それよりも何よりも“己はどのような理念と政策に基づきどう行動するか”を明確に示してくれなければ、国民は選択のしようがない。たまたま見た番組だったが、昨日の『サンデープロジェクト』は嫌な感じのする番組だった。最近の『サンデープロジェクト』はそもそもおかしいが…。 それでは、また。 |
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