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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20081214.html
2008-12-14
首都大学東京学長人事の背景(組合による『秘密裏に進められた「学長選考」に怒りをもって抗議する』)
首都大学東京の学長として豊洲新市場移転にあたっての「技術会議」の原島座長が発表されたという驚くべき実態をを以下のエントリーで書きました。
2008-12-04
『なんと豊洲移転技術会議の原島座長が首都大学東京の学長へ!(追記あり)』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10173655136.html
おさらいです。
技術会議自体が成り立ちの根拠のないものです。非常にずさんな汚染調査と液状化調査(強制終了した専門家会議調査を含め)であり、それでも「日本最大級の汚染((c)専門家会議平田座長)」が確認された豊洲6丁目の東京ガス工場跡地に、「それだけ難しい土地なら新しい技術がいいだろう」というイシハラ氏の思いつき(あるいは誰かからの入れ知恵)によって、技術会議なるもので、「なるべく低価格で短期間で実施できる新技術工法」を発表する、とされたものです。
そんな技術会議での評価者として、汚染も地質も医学からも全く専門外の、ロボット工学の専門家である原島文雄氏が座長に任命され、しかも他の委員の氏名すら非公開というのは、正当な民主主義体制での自治体の職務遂行の範囲から大いに外れるものです。
9月にご紹介したように、日本科学者会議公害環境問題研究委員会から中止の要請行動と声明がなされています。
2008-09-17
『【転載希望】都庁で9月24日に豊洲新市場対策の中止の都知事要請行動(記者会見も開催)』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10140592358.html
(声明は後半に再引用します)
やや余談気味ですが、この技術会議に持ち込まれた無理さ加減にはわたしはいつも、『竹取物語』でかぐや姫の持ちかけた、はじめから存在しないと分かっている無理難題のもちかけと、それに対して苦肉の策で別ものを持参しては自ら破綻する5人の皇子たちのエピソードを思います。
強調と改行と追記は引用者によります。
Wikipedia 竹取物語
(略)
彼らが諦めそうにないのを見て、翁がかぐや姫に「女は男と結婚するものだ。お前も彼らの中から選びなさい」というと、かぐや姫は「なぜ結婚などしなければならないの」と嫌がるが、「『私の言うものを持ってくることができた人と結婚したいと思います』と彼らに伝えてください」と言った。夜になると、例の5人が集まって来た。翁は5人の公達を集め、かぐや姫の意思を伝えた。
その意思とは石作皇子には仏の御石の鉢、車持皇子には蓬莱の玉の枝、右大臣阿倍御主人には火鼠の裘、大納言大伴御行には龍の首の珠、中納言石上麻呂には燕の子安貝を持ってこさせるというものだった。どれも話にしか聞かない珍しい宝ばかりで、手に入れるのは困難だった。
石作は只の鉢を持っていってばれ、(管理人注: 偽装)
車持は偽物をわざわざ作ったが職人がやってきてばれ、(管理人注: 粉飾と内部告発)
阿倍はそれは燃えない物とされていたのに燃えて別物、(管理人注: 客観評価で偽装発覚)
大伴は嵐に遭って諦め、(管理人注: 実行不可能な計画)
石上は大炊寮の大八洲という名の大釜が据えてある小屋の屋根に上って取ろうとして腰を打ち、断命。(管理人注: 無謀なビジネスで破滅)
結局誰一人として成功しなかった。
(略)
ただ、この物語では、誰一人として偽物をごまかし通すことができなかったのですが、東京都の技術会議は、仏の御石の鉢も、蓬莱の玉の枝も、火鼠の裘も、龍の首の珠も、燕の子安貝も、いずれも真贋を問う能力を持たない、という点は大きな違いかもしれません。
イシハラ都政は、あえて非専門の学者を選ぶことにより、真贋に対しての誤りが、今後の彼らの学者生活に対してダメージにならないようにした、ということなのかもしれませんね。
さらには、イシハラ都政は、そんな技術会議の座長を首都大学東京の次期学長、という身内陣営に取り込んでしまったことにより、もともと無効であった技術会議そのものを根本的に骨抜きにしました。
これでなお、新技術の選定をして実質の移転着手を推進するとは狂気の沙汰です。
さて、長い背景説明に続いて本題です。
この人事の問題は、豊洲新市場強行移転の側からも糾弾されるべきものですが、首都大学東京という公立大学の人事としても異常であったこともまた、以下の組合による抗議文から分かりました。
公立大学法人首都大学東京労働組合(http://www5.ocn.ne.jp/~union-mu/index.html )のサイトに、首都大学東京学長人事への抗議文がアップされていますので引用します。
密室性の点でも、このやり口は技術会議と類似していて、さらにその結果、選ばれた方が同一であったことをもって改めて再認識されるのは、密室性イコールイシハラ都政のお家芸であるということです。
強調は引用者によります。
手から手へ 2513号http://www5.ocn.ne.jp/%7Eunion-mu/1208_08.html">http://www5.ocn.ne.jp/~union-mu/1208_08.html
秘密裏に進められた「学長選考」に怒りをもって抗議する
2008.12.5 公立大学法人首都大学東京労働組合 中央執行委員会
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驚き、かつ憂慮すべき事態である。
12月4日付で「首都大学東京 次期学長予定者の選考結果について」という文書が、「首都大学学長選考会議」名で発表された。それによれば、11月10日を第1回として17日、27日そして翌28日のわずか4回の会議、たった18日間で次期学長予定者が決まったそうである。
この間、我が組合は、2008年11月26日付の中央執行委員会声明「次期学長選考に関する組合からの要望」で明らかにしてきた通り、選考手続きの策定と公開、複数の候補の選定と公表、学内の教職員、学生の意向聴取の機会の設定を要望してきた。また、それに先だって、都市教学部代議員会からも、選考手続きの公開の要望も出されていた。
それらに一切応えることなく、しかも、最初の会議で、「公正かつ慎重を期すため、学長予定者を決定するまでの間、選考会議での経過や決定事項等の情報については委員限りとしたい」との信じがたい決定がなされていたのである。なぜ、「選考会議での経過や決定事項等」を公開すると公正が保てないのだろうか。私たちは教職員、学生の多くの当然の希望、要望に応えなかったことと、上記のような密室主義に強い怒りをもって抗議する。候補者自体をおとしめてしまう選考過程
私たちは「予定者」となった原島文雄氏自体の適不適を問題にしているのではない。
いったい選考会議は、こんな経過で学長に選ばれた氏が学内の信頼と共感を得られると考えているのだろうか。あるいは原島氏を候補のひとりとして事前に公表した場合に、学内の賛同が得られないと決めてかかったのだろうか。
もし、そうであるならば原島氏を非常におとしめていることに気がつかない選考会議の資質、見識こそが疑われる。
しかも、泥縄としか思えないような決められ方をした「運営内規」第7条によれば、学長候補者を推薦できるのは「選考会議議長ただひとり」なのである。他の委員はただたんに示された候補者にたいする意見を述べるだけの存在なのである。今回は学外の清成委員が就任した議長が推薦できるほどに知らない人は、この大学の学長には決してなれない仕組みになってしまったのである。
多くの困難な課題を全学一致して取り組まなければならない現在の本学のリーダーをこのような乱暴、不見識な手続きで「決定」したこと自体が全学の相互協力を難しくするのではないだろうか。学内世論に背を向けた選考過程
私たちは「要望」において、他の国公立大学と同等の選考手続きを、衆知を集めて策定するべきことを訴えた。それは、新学長が教職員、学生の支持をバックとして腕をふるうために不可欠だからである。
しかるに、今回の選考にはいくつものとうてい納得できない経過が存在している。
「議長しか候補を推薦できない」ということはすでに挙げたが、そのほかにも、11月10日の会議では、「議長から、任命権者である高橋宏理事長と西沢潤一学長から次期学長として望ましい人物像を伺い、次回にこの場で紹介するとの発言があり、承認された」そうである。退任する学長と任命権者である理事長に次期の学長の「望ましい人物像」を語らせ、しかも推薦の専権者である議長だけがそれを聴取するという手続きの異常さが認識できないのだろうか。
しかも、それを「伺った」清成議長が「候補者として適任ではないかと考えられる人物として」挙げたのが、西沢学長当人と原島氏のふたりなのだそうである。どう考えても、ごくごく僅かな人たちの間での舞台回しの感がしてならない。
また、第4回の会議は「公表方法」についてのみが議題である。それほど公表が難しいのだろうか。こんなことにたいする神経過敏さを見ると、2003年9月 25日の、「同意し、口外しない」という『同意書』と同質の意識を感じてしまう。いやしくも都民の税金をもって運営されている大学が「公表」をはばかるような学長の決め方をしてよいのだろうか。選考会議運営内規第7条の撤廃および任命前に学内の意向聴取を再度要望する
私たちは「要望」の中で「すでに完成年度を過ぎて、自立した大学として飛躍せねばならない本学が、万が一でも、密室での審議、あるいは学外からの圧力によって次期学長候補が決められるようなことになれば、教職員や学生のあいだに四年前以上の失望と大学への不信感が広がり、再建の途についたばかりの本学に、計り知れない損失となる。」ことを指摘してきた。繰り返しになるが、私たちは「選考された」候補者の資質や見識を問題としているのではない。どんなに優れた人物であっても、この、たった4回の密室ともいえる会議で決まったのでは、手腕を発揮することが難しいと危惧しているのである。それとも、学内世論の大多数が背を向けていても、強引にリーダーシップを発揮させようと考えているのだろうか。私たちは法人化過程での混乱と対立を繰り返すことは望まない。今回の選考手続きは、新大学移行過程で起った軋轢や不信感、これに伴う負の遺産に学ぶことのない愚行と言わざるを得ない。
新しい学長を期待を持って迎えるために、私たち組合は、@非常識な運営内規第7条の撤廃と、A最終的な任命手続きの前に、多くの教職員と学生が納得できる形で学内の意向を聴取する機会を設けることを再度、要望する。
さらに調べた結果を付記すると、原島氏と首都大学東京のかかわりは、今回に始まったものではありませんでした。
上でも触れられている、2003年(首都大学東京の構想立案と東京都の強制的な実行)に関連し、『首大不就任者の会』に経緯が記されています。
http://www.kubidai.com/?Introduction%2FBasics
なお、この赤字強調は原文とおりです。
8・1事件 †(http://www.kubidai.com/?Introduction%2FBasics%2F10#ecc6be2a )2003年8月1日,突然行われた石原慎太郎東京都知事の会見のこと。この会見では,2001年11月に発表されていた,知事の署名入りの「東京都大学改革大綱」 が全面的に覆され,「新大学構想」が発表された。 教員も学生もほとんどキャンパスにいない夏休みの最中を利用して発表されたこの「新大学構想」は,それまで大学と東京都側での話合いの中で妥協して作られてきた改革構想をすべて破棄するものだった。8・1記者会見は,文章がやたらに長く不明瞭なところから,完成原稿を読んだのではなく,「誰かに作ってもらったメモを見ながら」その場で即席になされたものであろう。大学と東京都側が表で大学改革構想を作っている間に,裏では「新大学の教育研究に関する検討会」という(西澤潤一学長予定者,前都立大総長荻上紘一,前科技大学長原島文雄などによる)別の専門委員会が組織され,「8・1記者会見」の準備をしていたと考えられる。結果的には,大部分の教員と東京都の職員がだまされていたことが2003年8月1日に判明した。また,この発表以後,東京都は大学側との話合いを拒否したところから,怒りを込めて「8・1事件」と呼ばれる。
つまりは、推察ですが、原島座長をあえて技術会議座長にすえた背景として、以下のシナリオが考えられます。
◆1 2003年 首都大学東京の設立時のイシハラ都政への(「裏会議」での)功績
→◆2 2008年10月(元の計画) 新市場の技術会議
→◆3 2008年11月 首都大学東京次期学長として発表
→◆4 2009年 首都大学次期学長に就任
ここでの◆2というステップとして、本来10月半ばに豊洲新市場の技術会議の「成果」が出る計算だったのに、やはりかぐや姫の願いをかなえる宝は発表できていなかったため、結果として、座長の椅子にありながら首都大学東京学長への人事発表がなされた、という「異常事態」が発生したのかもしれませんね。
この問題についてはまだいくつかの情報がありそうです。引き続きアップしたいと思います。
〜〜〜
技術会議の中止を求める9月の日本科学者会議公害環境問題研究委員会の声明を再掲します。
声明:「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策工事に関する技術会議」の設置等について2008年9月24日日本科学者会議公害環境問題研究委員会東京都が委嘱した「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」(座長・平田健正和歌山大学システム工学部長ほか3名、以下、専門家会議)は、去る7月26日の第9回会議において最終報告書を確定、都に手渡した。同委員会は、これをもって所期の任務を終えたとして解散を決め、都は、この報告書の「一定の対策を実施すれば、移転しても危険はない」との内容に沿って、築地にある中央卸売市場の豊洲移転に向けて「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議(座長・原島文雄東京電機大学未来科学部教授ほか5名)、以下、技術会議」なるものを設置して、非公開ベースのまま実務作業を強引に進めようとしている。
東京都は、専門家会議の報告書を、移転を容認する事実上のゴー・サインと受け止め、今後は非公開の技術会議で技術工法などの評価・検証を行うとしている。すなわち、専門家会議報告書の提出直後の8月1日に、技術会議の設置を発表し、8月18日〜9月26日に新技術等の公募、10月下旬には新技術等の選定を行うとする。この間、会議録などは、公平・公正な評価・検証を確保するため、評価・終了後に公開するという。
技術会議の委員は、環境・土木・情報処理の各分野から学識経験者5名を選定するというが、原島座長のみ公表で委員名は明らかにされていない。加えて原島座長はロボット工学が専門の電気工学者であり、専門分野の不適合性は否めない。また、石原知事の意向により、「なるべく低価格で短期間で実施できる新技術工法を選定するために設置された」という。
新技術とは、実績のないものであり、実効性に疑問が残る。低価格・短期間の技術工法も「安かろう、悪かろう」の実効性のないものになりかねない。さらに、専門家会議の提案する対策案は、莫大な費用がかかり、技術的困難を伴う「絵に描いた餅」のような対策案なので、新技術等は混迷を深めることが予想される。それをわずか3ヵ月もの短期間で公募・選定することは無謀としか言えない。このような都の強硬な姿勢は広範な都民の持つ不安と不信を助長するばかりで、何らの解決策にもつながらない。
私たちは、この事態を深く憂慮し、技術会議などの移転準備作業を直ちに中止するとともに、公正が担保される中立的な調査・研究組織を設けて、専門家会議による調査・対策案の不備を是正することを強く希望する。そのために新たな調査・研究組織は、委員の選定基準を事前に明らかにするとともに、広く学識経験者や都民の意見を聴取して委員を選定し、会議運営に当たっては、都民の生命・健康と安全に係わることなので、すべて公開する必要がある。東京都は、真の食の安全と都民の健康を保障し、かつ貴重な税金の無駄遣いを防ぐために、冒頭に示した私たちの希望を真摯に受け止め、誠意を持って技術会議の即時停止と、事態の本質的な解決に努力すべきである。私たちはそれらのことを、重ねてここに強く求めるものである。
右、声明する。
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