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麻生さん、「医者にやたらにかかっている者がいる」って誰? [47ニュース]
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投稿者 官からアメリカ人へ 日時 2008 年 12 月 12 日 09:54:08: Dx5sTVjBq/alo
 

麻生さん、「医者にやたらにかかっている者がいる」って誰?


 【沖縄タイムスのコラム】 「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」。麻生太郎首相が経済財政諮問会議でこんな発言をしたという。失言というより暴言だ▼政治家の言葉の軽さには慣れっこだが、それにしても度が過ぎる。「私の方が税金は払っている」「努力して健康を保った人には何かしてくれるとか」とも言い放ったというから、社会常識だけでなく、人間性をも疑ってしまう▼年金や医療などの社会保障制度は現役世代が高齢者を、健康な人が病気の人を相互に支え合うシステムだ。今は支える側にいても、いつ支えられ側に回るか分からない。そんなリスクに備えるものなのに▼全国知事会議では医師に対する不適切発言で失笑を買い、全国町村長大会では定額給付金をめぐって「丸投げするな」とやじられた。もはや統治能力を発揮できていない▼人気だったべらんめえ調のずばりとした物言いも、今となっては想像力のない浅い言葉と映るだけ。政治空白をつくりたくないと解散を先送りしてきたが、一連の迷走劇こそ政治空白ではないか▼そもそも麻生内閣は国民の信を得ない「選挙管理内閣」である。首相としての資質が問われているのだから、解散・総選挙によって正当性をもった本格政権を誕生させるべきだ。(森田美奈子)(2008年11月28日付「大弦小弦」)全文


 【北海道新聞のコラム】 麻生首相の同窓生には「よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」そうだ。政府の会合で首相自身が述べた。自分は朝の散歩などをしているから「はるかに医療費がかかっていない」という▼年を取って病気をしないのは、おそらく例外的に幸せだ。それでも首相には不満らしい。「私の方が税金は払っている。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を何で私が払うんだ」とも語った▼社会保障の財源を論議する中での発言だ。予防を重視したいと言いたかったようだ。きのう「気分を害したのなら、その点はおわびします」と陳謝した。だが問題は「その点」にあるのではない▼予防に努めている人も、明日は生死の境をさまようかもしれない。そのとき暮らしがどん底に落ちないよう、支え合う仕組みをつくる。それが政治の仕事だ。今たまたま健康だから「何で私が払うんだ」と言うのでは、そもそもの理念が違っている▼首相は給付金についても「返す返さないは本人の矜持(きょうじ)の問題」と語った。誇りがある人なら受け取らない、と聞こえた。一連の発言には、高いところから「施し」をしている、という響きがある▼好きで病気になる人はいない。ただでさえ心細い病床で発言に当惑した人もいただろう。自ら庶民である必要はないが、弱い立場の人に寄り添う気持ちが、ここまで欠けているとは情けない。(2008年11月28日付「卓上四季」)全文


 【福井新聞のコラム】 …さすがに唇が寒かろう麻生首相に一冊の本をお薦めしよう。ベストセラー「Good Luck」を書いたアレックス・ロビラさんの近著「人生の贈り物」(ポプラ社)である▼賢人たちの名言やエピソードをまとめた人生読本で、80ページ足らず、一晩あれば読み通せる。その中の一章「言葉」は仏の哲学者、ミシェル・ド・モンテーニュの至言から始まる▼「言葉は、半分は語り手、半分は聞き手でできている」。話し手が誠実で聞き手が耳を傾け理解し合おうとして、言葉は初めて共有のものとなる▼だから言葉をぞんざいに扱ったり乱暴に言い放ったりせぬよう細心の注意がいる。「言葉を豊かにするのも、つまらなくするのも人間。言葉は自分の心を映す鏡である」。ロビラさんの進言が首相に届けばいいが…。(11月25日付「越山若水」)全文


 【琉球新報のコラム】 安倍元首相は「KY(空気が読めない)」と言われたが、麻生首相は「ダブルKY」と言うらしい。意味を聞いて、思わず噴き出した。いわく「空気が読めないし、漢字も読めない」
▼人の間違いを言えた義理ではないが、一国の首相が国会答弁で「踏襲」を「ふしゅう」と読むのはいかがなものか。「詳細」も「ようさい」と読んだとか。この人は自分でパソコンを使って書いたことがないのではないか、と疑ってしまう
▼その首相が「(医師には)社会的常識がかなり欠落している人が多い」とやらかした。医師の憤激を買って翌日、「言葉の使い方が不適切だった」と陳謝した
▼だが今度は言葉の問題ではない。そんな考えが頭の中に巣くっていたことが問題なのだ。日本医師会幹部が「(これで)全国の会員が納得するとは思わない」と突き放したのもうなずける…(11月23日付「金口木舌」)全文


 【北海道新聞のコラム】 …ますます迷走する麻生首相の発言である。修正や撤回、謝罪が続くどたばたは、場当たり的、朝令暮改というのが関の山だ▼一日とか半日で内容が変化する。これでは、その言葉をまともに受け止めていいのか、聞き流すのがいいのか、国民にはよくわからない。揚げ足取りではない。指導者として信頼に足るかどうかの問題だ▼発言は、合意がないままの思いつきだったり、制度を勘違いしていたりと、お粗末だ。「社会的常識がかなり欠落している」というのは、誰か違う人を指しているのではないかと思うほどである▼与党内からも「政権末期だ」といった声が出てきた。発足して二カ月足らず、ずいぶんな早さだが、これでは期待された「選挙の顔」になれない、と不安が生まれるのはうなずける…(11月22日付「卓上四季 」)全文


 【秋田魁新報の社説】 …麻生太郎首相の最近の発言は問題が多過ぎる。1度言ったことをすぐ撤回したり、失言を指摘されて謝罪したりと、とにかく迷走しているのである。…
 なぜ、こんなに迷走するのか。その理由として3点を指摘したい。
 第1に、政府・与党内の調整が不十分のまま、麻生首相が発言する傾向が強いことだ。生煮えの政策をトップダウンで出すものだから当然、反発を招く。重要な判断を市区町村に丸投げする迷走ぶりをみせた定額給付金と同じ構図である。
 第2は政府・与党内を取りまとめる調整役がいない点だ。だから首相の意向は独り歩きしてしまう。第3は、何だかんだ言っても、結局は国民生活に十分に目配りしていないことである。医師に対する失言からも、その傾向がうかがえる。…(11月23日付秋田魁新報社説「首相発言の迷走 この『「軽さ』は目に余る」)全文


 【熊本日日新聞のコラム】 麻生太郎首相の漫画好きはよく知られている。毎週十冊以上も週刊コミック誌を読み、人気劇画『ゴルゴ13』は全巻持っているマニアだ。ただ、総理になって以来、多忙であまり読めないとか…
▼国会の答弁などで漢字の誤読が目立つ。首相の辞書によれば、踏襲は「ふしゅう」、破綻[はたん]は「はじょう」、順風満帆は「じゅんぷうまんぽ」に。“ 経済通の麻生”と言う割には経済用語も怪しい。証券取引の前場を「まえば」と読んだりしている。こんなふうで、きちんと景気対策ができるのか…
▼超高級ホテルで食事、カップめんの値段も知らないような“富豪首相”に一般庶民の目線を求めるのは、どだい無理な話かもしれないが。 (11月22日付「新生面」)全文


 【高知新聞のコラム】 …首相の失言癖は就任前から心配のたねになっていた。率直な語り口も親しみが持てると評判だったが、一種の勘違いなのかもしれない。慎重さを欠く発言のたびに、「首相の本意は」などと釈明に追われる周辺の人たちが哀れに映る。
 こんな状態が続けば党内求心力は低下し、内閣支持率も上向くはずがない。麻生派幹部が心配するように「麻生では衆院選が戦えない」といった声が上がる恐れもある。ほんの三カ月ほど前の光景の繰り返しだ。
 「三思一言」という名言があるが、首相は繰り返し考えてから言葉にしないと「舌三寸の囀(さえず)りに五尺の身を破る」になりかねない。 (11月22日付「小社会」)全文


 【新潟日報のコラム】 …オバマ次期大統領の勝利宣言は、世界の人々を酔わせる演説だった
▼無名だった黒人の若者をホワイトハウスへ導いた最大の原動力は、心をわしづかみにする弁舌である。時には牧師の厳粛さで、ある時は兄のように優しく、状況次第では激しいアジテーターに変身する
▼その才能は雄弁で鳴らしたケネディやレーガンをしのぐという声もある。だが、演説草稿をスピーチライターが書いていることを知る人は、少ないかもしれない。オバマ氏は三人の若い名文家を従えている
▼彼らは演説先の地域性や信仰のあつさなどを事前取材し執筆する。時と場所、相手に応じ、最も心に響く言葉を慎重に選ぶのだ。二十四時間態勢の激務で、「睡眠時間は二時間」という(アエラ十一月二十四日号)
▼翻ってこの人には、どんなスピーチライターがいるのか、いないのか。麻生首相が話す先々で物議を醸している。
…せめて、重要な演説文は漢字に振り仮名を「頻繁」に付け、これを「踏襲」してはどうか。「未曾有」の窮地から首相を救うシナリオを誰が書くのか気に掛かる。(11月21日付「日報抄」)全文


 【長崎新聞のコラム】  「医師には社会的常識がかなり欠落している人が多い」。もともと失言癖のあることで知られる麻生首相がまた問題発言をした。「まともなお医者さんが不快な思いをしたというのであれば申し訳ない」と陳謝したが、「まともな−」と断りが入る言い方では謝っているようには思えない▲病院経営の経験から出た発言のようだが、医師不足が深刻化している中で過重な勤務をこなしながら頑張っている医師もいる。発言は結局撤回したが、医師の資質自体を問う前に、これまでの医療行政や医師養成の在り方に問題はなかったのか▲麻生首相は以前にも「創氏改名」問題や「アルツハイマー」発言のほか、愛知県での水害被災地の気持ちを逆なでするような発言で物議を醸した。常識がないのは一体どっち?…(11月21 日付「水や空」)全文


 【神奈川新聞のコラム】 麻生太郎首相が恥をかいている。漢字の読みが不得手とみえ、公の場で原稿を読み違える。「詳細(しょうさい)」を「ようさい」、「踏襲(とうしゅう)」を「ふしゅう」、「未曾有(みぞう)」を「みぞうゆう」、「頻繁(ひんぱん)」を「はんざつ」といった具合。少し多すぎませんか…
▼流行語の「KY」(空気読めない)をもじって「漢字読めない」のKY首相とまでいわれる麻生さん、最近の定額給付金の迷走ぶりゆえか、民主党との党首会談で第二次補正予算案の今国会提出を確約しない態度に出たことから終盤国会が緊迫している
▼しかし、経済対策優先の旗印があったはず。「政局より政策」の明言も逆の読み違えだったのか。妙な変節を印象づけて、世の中の「空気」や「風」を読み違えることのないように(11月19日付「照明灯」)全文


 【山形新聞のコラム】 …麻生太郎首相の口癖が話題になっている。首をかしげつつ連発する「何となく」という言葉。かつてこの種の題名ではやった歌や小説の世界ならともかく、一国のリーダーが発する言葉となると意図をあいまいにしかねないとして、政府関係者も「あまり使わないように」と助言したほど。
▼▽お気づきか、「少なくとも」も麻生首相の口癖。となると物まねのネタにされそうだが、自らの言葉−麻生流で国民に意図がきちんと伝わるのであれば問題はなかろう。でも不安、不透明な時代だからこそ熱く語り掛け、夢を抱かせるような明確なメッセージを待っている人も多いのでは。 (11月17日付「談話室」)全文


 【沖縄タイムスのコラム】 麻生首相の誤読連発が新聞の小ネタになっている。目くじら立てるほどでもないが、一国のトップとなれば無視もできない▼十二日に母校の学習院大で開かれた日中青少年交流事業であいさつした際に、両国首脳の往来について「頻繁」を「はんざつ」と読み違えた。五月にあった四川大地震に触れては、「未曾有」を「みぞゆう」と誤読してしまった▼ふつう本は黙読が多いため、最初に勘違いして読んだままの言葉が頭の中に染み付いてしまうことはよくある。…▼ただ、重い言葉を使う場面では政治家としての見識が問われる。七日の参院本会議で、侵略戦争を謝罪した村山富市首相談話を「踏襲」ではなく「ふしゅう」…▼「首相、それは…」と耳打ちする側近はいないものか。…(11月15日付「大弦小弦」)全文


 【南日本新聞のコラム】 …人は恥をかくことで成長し学んでいくもの。ところが、首相は指摘されても「単なる勘違い」とかわいげがない▼厄介なのは全く意味が違ってくる場合もあることだ。日中交流行事でのあいさつで、過去に例のない首脳同士の往来ぶりを表現して「頻繁(ひんぱん)」を、はんざつと読んだ。これでは煩雑となり、煩わしいともとられかねない▼威勢のよさと引き換えにしたような誤用も気になる。定額給付金を市町村に丸投げして「地方分権だからよろしいのでは」と胸を張った。権限に加え財源などの統治権能を分け持ってこそ、真の地方分権といえよう▼漢字は奥深くて難しい。であっても、政治家が言葉を大事にしなくなっては自殺行為だ。(11月16日付「南風録」)全文

東奥日報 岐阜新聞 愛媛新聞


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