★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK56 > 576.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.amakiblog.com/archives/2008/12/06/#001272
2008年12月06日
護憲政党が団結できない理由
こういう事を書くから私は護憲政党から嫌われるのだが、私は今の日本の政治を全否定するものであるから、なんのためらいもなく書く。
今のままでは日本の護憲政党に将来はない。
それを気づかせるために敢えて書く。
これほど平和憲法が危機にさらされているというのに、なぜ護憲政党が一致団結できないのか。
対米従属政策から脱却できない自民、民主という二大保守政党が、擬似政権交代ごっこにうつつを抜かしてこの国を滅ぼそうとしている。
そんな時に、なぜ弱者の味方であるはずの護憲政党が、戦争国家米国から自立した平和国家日本を目指す、力強い第三勢力を作ろうとしないのか。
目の前の繰り広げられている日本政治の混迷を前にして、もしそのような第三勢力が日本の政治の中に出現するのなら、ためらいなくそれを支持する、そういう国民は、私を含めて多いはずだ。
たとえそれが自民、民主に及ばない第三勢力であっても、少なくとも、消え行く社民党や、これ以上発展性のない日本共産党の議員を足した数よりも、はるかに大きい政治勢力になるに違いない。
いわゆるアウフヘーベンというヤツだ。単なる足し算ではなく、質的転換を引き起こすのである。
なぜ、護憲政党にそれがわからないのか。
その答えを12月6日の産経新聞が見事に教えてくれていた。
日本共産党の志位和夫委員長が5日国会内で麻生首相と異例の個別会談をおこなったというニュースをメディアが流している。
派遣切りをやめさせるよう大企業と経済団体に対して政府の強力な監督、指導力を発揮してもらいたい、と申し入れたという。
最近の共産党は、テレビを党本部に入れて放映させたり、政治娯楽番組に議員を積極的に参加させたり、蟹工船ブームに乗っかったり、財界と接触して正しい資本主義なら共存できると言ってみたり、鼻につくほどの宣伝ぶりだ。
そしてとうとう自民党党首に直談判までして、弱者の味方を演じるに至った。
私は、そのような共産党であっても、その言動が、単に日本共産党の党勢拡大という事にとどまらず、弱者のために少しでも役立つ政策を本気で実現しようとしているのであれば、評価する。
その試金石として共産党に問いたい。なぜ同じような言動をしている社民党と協力して行なわないのか、行なえないのか、と。
同じ事は社民党に対してもそっくり当てはまる。なぜ共産党と大同団結しようとしないのか。
もし社民党が団結しようと呼びかけているにもかかわらず共産党がそれを拒否してきたのであれば、それを国民の前に明らかにすればいい。
国民の目からみれば共産党に非がある事になる。
ところが現実はそうではないのではないか。社民党もまた共産党との協力を拒んでいるのではないか。
この私の素朴な問いに対し、12月6日の産経新聞が見事に答えてくれている。
産経新聞はこう書いている。
・・・会談を持ちかけた共産党の思惑について(共産党)関係者は『雇用問題をテーマにすれば首相も断りきれないという読みがあった。わが党としても労働者の味方をアピールできた』と語る。
共産党に出し抜かれた社民党の福島瑞穂党首は『やられた』などと周囲にぼやいているという・・・」
護憲政党を悪し様に言う産経新聞が書いている記事である。
この記事を額面どおりに読んでいいかはわからない。
護憲勢力を分断する意図が隠された意図的な記事かもしれない。
しかし、もしこの記事が事実に即した正確なものであるとしたら、やっぱりそうかと思ってしまう。
もはや護憲政党は党利、党略にこだわっている時ではない。
それぞれが一人や二人の議員を増やしてみたところで、弱者を助ける事はできない。
政治にインパクトを与えるためには団結して保守勢力と対峙するのだ。
なぜそれが出来ないのか。
その答えを国民の前で語ることなく、命を守るのはわが党だ、憲法9条を守るのはわが党だ、と言ってみたところで、一般国民の心には響かない。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK56掲示板
フォローアップ: