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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20081202.html
2008-12-02
月刊現代最終刊から（『石原慎太郎「落陽の季節」−徹底取材が炙り出す「老いた偶像」の末路』）
『月刊現代』がついに12/1発売で最終刊です。非常に残念です。
ウェブサイト（http://moura.jp/scoop-e/mgendai/ ）も、もうすぐ閉じられてしまうそうです。
この号は、特大号で、42年間の重要な記事やメッセージが多数掲載されています。
ぜひ購入していただきたいと思います。わたしも、時間の隙を見て読んでいくつもりです。
この最後の号の記事で目を惹いたのは、トップの特集としての、ノンフィクションライターの佐野眞一さんによる
徹底取材が炙り出す「老いた偶像」の末路
『石原慎太郎「落陽の季節」−徹底取材が炙り出す「老いた偶像」の末路』でした。p.30〜51にわたる充実した内容です。
Exciteの雑誌見出しに添えられたキーワードがまた興味深いものです。
http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG37/20081201/522/
誌名 : 月刊現代 [ 2009年01月01日号]
http://moura.jp/scoop-e/mgendai/
ページ : 30
発売日 : 2008年12月01日
カテゴリ : 政治
キーワード : 佐野眞一／石原慎太郎 、 新銀行東京 、 築地市場 、 東京五輪
キーワード2 : 首都大学東京 、 浜渦武生 、 大塚俊郎 、 内田茂 、 藤井富雄 、 しんぶん赤旗 、 石原裕次郎 、 石原潔 、 石原信晃他
記事の扱い : 特集記事など３頁以上Webページを検索 : 佐野眞一／石原慎太郎
新銀行東京
築地市場
東京五輪
首都大学東京
浜渦武生
大塚俊郎
内田茂
藤井富雄
しんぶん赤旗
石原裕次郎
石原潔
石原信晃他この記事から、見出しと、築地市場移転に関するところなどを一部引用します。
月刊現代 2009年1月号（最終号）
徹底取材が炙り出す「老いた偶像」の末路
『石原慎太郎「落陽の季節」−徹底取材が炙り出す「老いた偶像」の末路』「都議会のパペット」と呼ばれ、新銀行東京問題では責任転嫁に終始、過剰な親バカぶりばかりが目立つ―― かつての輝きを失い老醜をさらす「てっぺん野郎」への退場勧告
（ノンフィクション作家） 佐野眞一
（導入部から一部抜粋）
私は本稿で二期目以降の石原都政の功罪を検証するとともに、新銀行東京の経営問題でも相変わらず責任転嫁に終始する石原慎太郎に、「get out（退場）」の引導を渡すつもりである。石原慎太郎の退場劇の幕を引くことが、彼の評伝を書いてきた物書きとしての最低限の礼儀だと考えるからである。
裕次郎の文才と画才
（略）
＝＝側近＝＝
石原慎太郎は再選を目指した03年4月の都知事選で、どんな場所でも黒い煤が入ったペットボトルをふりかざし、ディーゼル車の都内乗り入れを規制すべきとの持論を繰り返し訴えた。この持論は同年10月から実施された。石原都政の二期目は上々のすべりだしと言ってよかった。
（後略： その後、首都大学東京に関しての記載です。内田樹氏が、「粗雑な議論と東大コンプレックスの典型のような文章」としてイシハラ氏の文章を揶揄していることが引用されています）
築地市場移転計画の杜撰さ
石原慎太郎の二期目の仕事としてこれ（管理人注： 首都大学東京の件）以外にあげられるのは、04年4月の新銀行東京の設立（05年4月開行）と、一期目の決議を受けた築地市場移転の加速である。新銀行東京のその後の迷走ぶりと事実上の破綻については後で詳しく述べたい。
築地市場の移転案は、市場自体の老朽化に加え、2016年の東京オリンピック開催を目指す東京都が、築地市場移転後の跡地に東京オリンピック報道機関のための「メーンプレスセンター」を計画していたところからにわかに動き出した。
だが、築地市場の移転移転先に予定されていた江東区豊洲の東京ガス工場跡地に深刻な土壌汚染があることが発覚したため、移転計画試合が頓挫した（管理人注： 頓挫したのは移転計画でなくオリンピック転用で、ともあれ当初日程による強行計画はひとまずの変更となりました。まだまだ、技術会議の結果も検討中でしょうし、まったく油断はできません）。06年10月には、築地市場移転に反対する水産仲卸業者らがデモ行進を行った。
築地市場の移転案は前述したように、そもそも、実現性が極めて疑わしいオリンピックの開催を勝手にあてこんで突然現実味を帯びだしたものである。いわば慎太郎が自分の願望をこめて空中に絵を描いたにも等しい計画うだった。事前に移転先の土壌調査もせず、走り出してしまったことを含めてきわめて杜撰な計画だったと言わざるを得ない（管理人注： そしてイシハラ自身が、大きな動きに操られていることにあまりに無自覚でした）。
慎太郎の物言いはいつもきっぱりしている。それが彼の人気の理由ともなっている。だが、結果はきっぱりした物言いほどには実現されず、たいていはうやむやのうちに終わっている。そこに、いつも結果責任をとらない慎太郎の困った性格と、粗雑な思考回路が垣間見える。
新銀行東京問題を追及している民主党参議院議員の大塚耕平によれば、築地市場移転計画には、それとは別の問題もあるという。
「築地の仲卸業者でつくる組合が、農林中金からの債務を、東京都の出資するファンドで棒引きしてもらったという事実がある。都が出資したファンドは、いわば都が自分の自由になる財布をもったようなもので、構造的には新銀行東京と同じです。都はそのファンドを使って9億円以上の借金を棒引きしてやるかわりに、移転反対派を押さえ込んだ疑いが濃厚なんです」
大塚はこの問題について、08年5月29日に開かれた参議院の財政金融委員会で、「東京魚市場卸売協同組合の前理事長は市場移転に反対だったが、現理事長になったとたん、組合は賛成に変わった。そしてそれとほぼ同時期に9億3000万円の借金が棒引きされている。東京都のファンドは移転反対派の懐柔策として使われたのではないか」と追及している。
お手紙行政、わび状行政
（略）
（管理人補足： イシハラ愛人問題隠し子問題の火消し役でもあったところの）浜渦がこれほどの専横ができたのは一つには慎太郎が週に2、3回しか都庁に登庁しなかったからである。浜渦はいわば慎太郎の代理人として、自分の担当分野（予算・外郭団体担当）を超えた強力な権力を掌握したのである。
二つの怪文書
慎太郎と浜渦の愁嘆場
（略）
都政問題に詳しく、浜渦とも親しい間柄の鈴木哲夫（日本BS放送報道制作局長）は、小泉純一郎の元秘書の飯嶋勲と浜渦を論じた『汚れ役』（講談社）のなかで、慎太郎が浜渦に辞職を言い渡す場面を書いている。その記述には怪文書が指摘した、浜渦をなかなか斬れない石原の優柔不断さと怯懦（きょうだ）な性格がよくにじみでている。
（略）
＝＝都政のドン＝＝
浜渦解任には二人のキーマンがいる。（後略）
藤井富雄の証言
（略）
いかがわしい面々
（略）
（管理人補足： 糸山英太郎、水谷建設元会長、さらにもっとブラックなつながり）
九十度に頭を下げた
（略）
”グレード”ダウンした暴言
（略）
（管理人補足： ニートへの暴言、ネットカフェ難民への暴言、「宮内庁ごとき」発言。
さらには、妊婦たらいまわし事故に対して「あれはレアケース」という当事者に思いを馳せない酷い発言など）海外出張一回につき二千万円
（略）
民宿は嫌だとダダをこね
（略）
忍び寄る老い
（略）
慎太郎の昨今の言動は、価値紊乱者を自負するアプレゲールにありがちなかつての無邪気なふるまいとは明らかに異質である。周囲の迷惑をまったく顧みないわがままな言動の数々は、老残の本能が赴くままに放縦にふるまうも耄碌爺の域に達している。（管理人： あ、これはわたしが書いたのではなく、引用です）
（略）
＝＝新銀行東京＝＝
（略）
私が社長だったら
（略）
キーマン
（略）
藤井に泣きつく
（略）
石原親子 vs. 菅直人
（略）
去就すら決められず
（略）
それを考えると慎太郎が任期途中で辞める公算は日増しに強まっている。だが、任期途中で辞めるにしても、慎太郎の利用価値がある09年夏の都議選までは、自民党のドンの内田や、公明党のドンの藤井がそれを許さないだろう。
（略）
老醜を曝すこと自体は彼自身の恥と言えても、そのための被害は都民全員、いえ、それ以上に及びます。
かつて、「心地よい言説を繰り出す”愛国者”」としてイシハラ氏を敬愛した人々は、昨今の首都と国の基盤をも滅ぼしかねないイシハラ氏の行動ないし傀儡ぶりを見てもなお、（彼らがサヨクを批判する際にしばしば用いる）「バイコク」という言葉を思い出さないでいられるのでしょうか。
〜〜〜
イシハラ氏に関する年表とまとめたエントリーです：
2008-08-11
『【内容確認と転載希望】 東京の都市計画と築地立ち退き関連年表（拡大版）・イシハラ氏の動きとともに』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10125747752.html上掲のファンドの件に絡めて、大塚議員の国会質問（この11月13日分）の書き起こしです：
2008-11-17
『農中・イシハラファンド・ゴールドマンサックスと築地「廃止」（参院財政金融委での大塚耕平議員質問）』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10165676041.html
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