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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20081127.html
2008-11-27
イシハラ都政の横暴に萎縮する区政の態度を正面から質す、中央区議小坂さんの一般質問(築地関係抜粋)
東京都中央区議会議員の小阪さんが11月の区議会一般質問で、築地市場の豊洲移転(最近、わたしも認識でいたところによれば、「廃止」だそうですね)についての問題を挙げて下さっています。
「中央区を、子育て日本一の区へ」 小児科医 & 中央区議 小坂和輝のblog
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/
重要な質問を列記されていて、「一、民主主義的な区政運営について問う。」なども是非お読みいただきたいところです。ただし、ここでは、築地市場関連を抜粋いたします。
小坂さんはこれまでの流れをまとめた上で、ずっと反対してきたはずの地元区政が、この酷すぎる現状を捉えて抗議を表明し、同時に、独自に(東京都が決して手がけないであろう)食文化を守るべき提案をすべきであるとして、追及していらっしゃいます。
まず、一般質問の要旨(11/24版)からの可憐箇所の抜粋です。
ここから先、強調と改行追加は引用者によります。
いよいよ、一般質問。中央区緊急9課題。
2008-11-24 23:00:00http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/7da65a35f28bc93712274f4d31c9e295
11/25 午後2時から、以下、要旨で、一般質問に立ちます。
私の質問の持ち時間は、私の答弁のみで、44分30秒(回答の時間は含まれません。)⇒は、質問により、目指したいポイント。
(中略) (管理人注: ぜひ全体をお読み下さい)
九、築地市場現在地再整備について問う。
@豊洲移転候補地の土壌汚染調査と対策を検討した「専門家会議」の報告書を中央区は、いかに受け止めているのか。中央区として、豊洲は、市場としてふさわしい場所と考えるか、否か。A@「専門家会議」の報告書で明らかにされた豊洲土壌汚染の現状を、東京都は都民に分かりやすく説明すること、Aその説明後、「専門家会議」の提案する土壌汚染処理の対策をとり、豊洲への市場移転をするべきかどうかのリスクコミュニケーションを都民に対し実施すること、これらのことが、「専門家会議」の場で確認されているにも関わらず、東京都は、一切行っていない。強く抗議すべきと考えるが、いかがか。
B土壌汚染処理の技術的検討を現在「技術会議」で行っているが、その検討過程は傍聴を不可とした非公開である。科学技術の検討は、万人監視の公開のもと実施すべきであり、東京都の非民主的な運営に対し、強く抗議すべきと考えるがいかがか。
C築地市場の現在地での再整備を行う上で課題となる種地不足を解消するため、種地提供策を盛り込むと共に、築地地区の活気とにぎわいを発展させ、銀座などの周辺地域の連携により、日本の食文化の中心として、さらには、都心商業の一大集積地として繁栄に導く「築地市場現在地再整備のビジョン」を新たに作成し、東京都へ提案することを強く要望する。
⇒*報告書でわかることは、移転候補地には日本最大規模の土壌汚染があるということ
*報告書を受けて、まず、東京都がすべきことは、なにか。都民と都との双方向性の意見交換(リスクコミュニケーション)である。「専門家会議」の場で、約束されたのに実施されていないという東京都の非民主的なあり方に大いに疑問。
*「技術会議」が、傍聴不可の非公開で、構成員の名さえも明らかにされていない。科学技術の検討は、万人の監視の下、行われるべき。東京都の非民主的なあり方に大いに疑問。
*民意も、区長の方針も、築地市場は、現在地再整備である。かつて、「現在地再整備に向けて、「築地市場現在地再整備促進基礎調査報告書」(平成12年(2000年))作ったように、あらためて、作成すべき。
「新しい築地をつくる会」(平成18年(2006年)2月設立)も存在するというが、一度も会議が開催されていない。積極的に会を開催し、under the tableではなくon the tableで、区民、地域と双方向性の意見交換をして、政策立案していくべき。「築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくり委員会」が平成20年7月28日に開催され、議事として「築地場外地区のにぎわい施設の基本的考え方と段階的整備(案)について」が協議されている。「新しい築地をつくる会」でもその議事の内容を共有すべきではないのか?
on the tableでつくった政策でなければ、東京都と交渉できない。
築地市場を有する地元自治体の責任として、行動すべき。*市場内関係者は、今、立ち上がっている。
食の安心・安全を守るのであれば、井戸から地下水をくみ出したら、シアンやベンゼンが出てくる場所では、市場はけっしてできない。市場は、その地下水を飲んでも大丈夫な場所で開設すべきである。
食の安全・安心は、豊洲では守れないということを、デモで東京都民に訴え、専門者会議の場で、意見書を書き、申し述べてきた。
慎重に豊洲土壌汚染調査と対策を図らなければならない意が通じ、築地市場跡地に2016年(平成28年)東京五輪のメディアセンターを建設する案は、現に阻止することが出来た。
現在、自分達の食の安心・安全を守ろうという思いを実現するために、その意志を具現化できる理事会を作ろうとして、必至で頑張っていらっしゃいます。
国立がんセンター中央病院土屋了介院長は、築地市場跡地に、複数の病院を集めた「医療クラスター」をつくることを提唱している。病院群整備と築地市場の再整備を同時に築地市場内に実現することは、可能であろう。食と医の合体は、むしろ歓迎する。一流の食材で、病院食を提供できるではないか。食から病を克服できる施設が誕生するであろう。病院整備で、資金を呼び込み、同時に市場も整備することで、現在地再整備の資金難も克服しうる。なお、医療クラスターは、別に、築地市場跡地に無理につくらなくとも、労働スクウェア跡地もある。以上、
たしかに医療クラスターは「善き構想」であるとは考えます。
ただ、築地のオリンピックのメディアセンター設置が頓挫し、不動産バブルも崩壊したので、良い意図に基づく計画を免罪符にするために、新たに、面目の立ちやすそうな「使い道」を東京都が求めているかのようにもわたしには思えてしまいます(もちろん、誘致したい方にそんな思惑はないことは承知しています。問題としているのは、旗を振っている側です)。
それらは、上記でも指摘されているように、なにも「わざわざ築地でないとダメ」ということはないのですし、そもそも、別の公的な施設を持ってくるという理由で玉突きで追い出す道理がありません。
そして、以下が一般質問での築地市場「廃止」に関する内容です。
環境汚染や行政のあり方に対してのこれまでのまとめとなっています。
特に、汚染については、医師の見解という点に注目すべきであると考えます。
一般質問(2)
2008-11-25 22:27:27http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/efa9ccf0985e8a82e541e41ea1135a60
(前略)
最後のテーマとして、築地市場現在地再整備についてお伺いいたします。
東京都は、築地市場の移転計画をすすめる豊洲の土地は、東京ガス豊洲工場が昭和63年(1988年)まで操業し、特に昭和31年(1956年)から昭和 51年(1976年)にかけて石炭を原料に都市ガスを製造する過程ででたベンゼン、シアンなど有害物質が敷地土壌と地下水を深刻に汚染しています。その土壌汚染調査と対策を検討した「専門家会議」の報告書が本年7月26日第9回の最終の会議の時に提出されました。
報告書から、分かる汚染の実態は、とても深刻です。土壌からは、発がん性や催奇形性のあるベンゼンが環境基準の4万3000倍の430mg/lで、呼吸障害や頭痛、めまいなど急性障害を起こす猛毒のシアン化合物、シアン化カリ(青酸カリ)として150〜300mgが致死量と言われるものですが、環境基準の860倍の86mg/lで見付かりました。地下水においては、全調査地点4122地点の13.6%でベンゼンが、約1/4の23.4%にシアン化合物が環境基準を超えて検出され、広範囲に土壌汚染が広がっています。
さらに、その報告書は、不備の多い調査から作成されており、実際の汚染状況はそれ以上に深刻なものである可能性もあります。すなわち、日本環境学会も指摘するように、東京ガスの過去の工場操業に伴う地層汚染は、移転予定地の浅層部に広く分布する軟弱な自然地層である「有楽町層」まで及んでいる懸念が極めて濃いのに、専門家会議は、「有楽町層は不透水層であるから、汚染が及んだ可能性は低い。」として、「詳細」調査の対象からも除外しています。調査せずに「有楽町層」は、安全だと結論付けている点です。
このような報告書を中央区は、いかに受け止めているのでしょうか。中央区として、豊洲は、市場としてふさわしい場所と考えますか?お答え下さい。
次に、「専門者会議」の場でなされた重要な約束、都民との双方向性の意見交換であるリスクコミュニケーションをすることについてです。
@「専門家会議」の報告書で明らかにされた豊洲土壌汚染の現状を、東京都は都民に分かりやすく説明すること、
Aその説明後、「専門家会議」の提案する土壌汚染処理の対策をとり、豊洲への市場移転をするべきかどうかのリスクコミュニケーションを都民に対し実施すること、
これらのことが、「専門家会議」の場で約束されているにも関わらず、東京都は、一切行っておりません。
都民とのリスクコミュニケーションの機会をつくることを求めて、強く抗議すべきと考えますが、いかがでしょうか。三つ目に、土壌汚染処理の技術的検討を現在「技術会議」で行っておりますが、その検討過程は傍聴を不可とした非公開の形です。技術会議の構成メンバーは、座長は、ロボット工学が専門の電気工学者原島 文雄・東京電機大学 未来科学部教授である以外は、環境・土木・情報処理の各分野から学識経験者6名の委員が誰であるのかさえ、公表されていません。科学技術の検討は、万人監視の公開のもと実施すべきであり、東京都の非民主的な運営に対し、強く抗議すべきと考えますが、いかがでしょうか。
最後に、現在地再整備に向けた、今後の取組に関してです。
かつて、平成11年(1999年)当時、中央区は、築地市場現在地再整備する場合の種地として、築地川東支川の2851uの提供を市場当局に申し入れをしたり、平成12年(2000年)には、『築地市場現在地再整備促進基礎調査報告書』も作成しました。
築地市場の現在地での再整備を行う上で課題となる種地不足を解消するため、種地提供策を盛り込むと共に、築地地区の活気とにぎわいを発展させ、銀座などの周辺地域の連携により、日本の食文化の中心として、さらには、都心商業の一大集積地として繁栄に導く「築地市場現在地再整備のビジョン」を新たに作成し、東京都へ提案すること、築地市場を有する地元中央区の責任として行うことを強く要望します。お考えをお聞かせ下さい。以上、第一回目の質問を終ります。
以前、
2008-08-11
『【内容確認と転載希望】 東京の都市計画と築地立ち退き関連年表(拡大版)・イシハラ氏の動きとともに』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10125747752.htmlというエントリーの中で書いた情報でも、地元東京都中央区の突然の変節のことをうかがわせる部分もあります。
2006年(平成18年)
2/9 東京都中央区 矢田区長名での断固反対する会の質問書(都知事・大矢實市場長宛)
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kuseizyoho/tukizisizyo/tsukijinanatunogimon/index.html
2/13 質問書に対して東京都からの回答書受領 ★(2)
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kuseizyoho/tukizisizyo/1802nanatunogimonkaitou/index.html
(略)2007年(平成19年)
(略)2/17 東京都中央区 築地市場移転に断固反対する会を「新しい市場をつくる会」に <なぜ?>
http://www.city.chuo.lg.jp/press/puresuheisei17/puresu0217/index.html
http://www.tokyochuo.net/news/press/2006/02_27/press_01.html(略)
かつて、反対運動を区が行う中で、特別区交付金で兵糧攻めに遭ったという事情もありやなしやといったことも聞いていますし、加えてこの問題がイシハラという1名だけでなく、「崇高なる構造カイカク」といった大きなターゲットが見えている難しさがあるのだろうか、といった「オトナの事情」はあるのでしょう。
しかし、もし、そんなことを汲んでくれと言うのであれば、すべてが国の方針、あるいは構造カイカクの方針に従うがままになりますね。
非民主的な東京都に区政が抗議すべき、とタイトルには書きました。これはフラクタルな構造になっていて、国政と都政にも(本来は)あてはまります。
世論の中にはイシハラ氏を、国政に物申す愛国者として賛美する向きも(かつて)ありましたが、しかし彼の行ってきたことを見れば、時に国政以上に公共資産の売り飛ばしに走ったこと、ある面から見れば「売国」ぶりを忘れてはなりません(今でも新銀行東京問題と、築地の売り飛ばしと、オリンピック招致はその最たるものでしょう)。
そのイシハラ都に黙っているだけ、まったく、何のための区政であり、その遂行のための区税納付か、ということは、この一つ前に書いた杉並の事例とともに強く思います。
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