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http://mainichi.jp/select/wadai/naruhodori/news/20081125ddm003070118000c.html
質問なるほドリ：政党が行う情勢調査って何なの？＝回答・田所柳子
＜ＮＥＷＳ ＮＡＶＩＧＡＴＯＲ＞
◆政党が行う情勢調査って何なの？
◇解散判断や選挙対策に 党への「風向き」を重視
なるほドリ 最近はどの政党も選挙の情勢調査に力を入れているようだね。
記者 無党派層が増え、各政党は世論の動向を読むのに苦労しています。衆院議員の任期満了が来年９月に迫り、次期衆院選はいつあってもおかしくありません。自民党は麻生政権が発足した９月、全国３００小選挙区で調査しました。
Ｑ どんな調査なの？
Ａ マスコミの世論調査と違って結果は公表せず、自民党総裁でもある麻生太郎首相や選対幹部らに提供し、解散時期の判断や選挙対策に役立てます。１選挙区で１０００人の回答を集め、どの候補を支持するかなどを聞きます。「オートコール（自動電話）方式」といって、多数の電話回線をつなげたコンピューターが一斉に電話をかけ、つながると録音されたオペレーターの声で質問していきます。
Ｑ 調査員が各世帯に直接出向くんじゃないの？
Ａ 自民党も以前は面接方式で調査しましたが、戸口での応対を嫌がる人が増え、オペレーターによる電話調査が主流になったそうです。その後、録音を使う自動電話方式を採用したのは人件費を減らすためです。
Ｑ いくらかかるの？
Ａ 自民党は関連企業が１台１０００万円以上のシステムを購入。経費は電話代くらいです。回答を一つ得るには、１０倍以上の電話をかける必要があり、全国調査なら３００万件以上電話をかける計算です。民主党は外部の調査会社に頼んでいます。
Ｑ 気の短い人なら最後まで付き合わないかもね。
Ａ 回答者は中高年や女性が多い傾向にあります。
Ｑ 有権者には若者や男性もいるよね。調査結果は民意を正確に反映するのかな？
Ａ 自民党選対幹部は情勢調査だけで衆院解散時期は判断しない、と説明します。重視するのは獲得予想議席よりも世論は逆風か順風か、党への「風向き」です。９月の調査結果は、自民党への逆風でした。同月下旬の毎日新聞の世論調査で７割が選挙より補正予算成立を望む結果が出るなど、マスコミの世論調査も参考に首相は選挙先送りを決めました。解散時期を巡り、今後も調査結果が大きな判断材料となるでしょう。（政治部）
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〒１００−８０５１（住所不要）毎日新聞「質問なるほドリ」係（naruhodori@mbx.mainichi.co.jp）
毎日新聞 2008年11月25日 東京朝刊
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