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2008年12月19日
ついに小泉構造改革の誤りを認める者が政府側から出るようになった
米国発の金融危機が世界同時不況をもたらし、その影響で日本の経済、雇用状況の悪化が急速に表面化した今、巷には新自由主義攻撃の声があふれかえっている。
それにともなって、小泉・竹中構造改革の誤りを指摘する発言や記事が目立つようになった。
たしかに、そのような批判は従来からもあった。
しかし、その批判はすべて政府を批判をする立場の人たちから発せられていたもので、決して政府側に立つ者から出される事はなかった。
それどころか、ここまで格差社会が進み、国民生活が苦境に立たされているというのに、いまだに構造改革を誉めそやす者が存在し、それを進めた張本人の小泉、竹中氏も、なんら悪びれることなくメディアに露出している。それをまた国民が許している。
そんな中で、いま発売中の週刊現代12月27日号に掲載された中谷巌元経済戦略会議議長代理の「小泉改革の大罪と日本の不幸」という手記は、おそらく政府側に立つ経済学者の中で初めての、ざんげ発言に違いない。
中谷巌という人物の評価を私は知らない。しかし少なくとも歴代の政権の下で各種の政府諮問機関のメンバーをつとめ、小渕内閣の「経済戦略会議」の議長代理として規制緩和や市場開放の旗を振り続けたというのだから、紛れもなく政府側に立つ人物であろう。
そして、中谷氏みずからが認めているように、彼の提言は竹中平蔵氏に受け継がれ、小泉構造改革の一環として実現していったのである。
その中谷氏が、何十万部の売り上げを誇る大衆週刊誌上で、すべての元凶は「市場主義」であると断じ、小泉構造改革は大罪であった、その旗を振り続けた自分は間違っていた、と認めたのである。
「私はいま、これまでの自分の主張が誤りだったと率直に反省しています・・・」という言葉で始まるこの手記は、驚きである。
中谷氏は、小泉流の「自己責任論」は、道ばたで食べるものに困っている人に対して、「そうなったのはあなたの責任だ。頑張って働けば食べ物も買えるようになるんだから、自分の力でなんとかしなさい」と言う考えを、「多くの人々を不幸に陥れてしまう改革は、改革とは呼べない」と批判する。
そして、「これからは稼げる力のある人はどんどんと稼いでもらい、日本全体の成長率を上げてもらうのだ」と言う竹中氏の言葉を、「安定した生活があってこそ、人々は生産的な活動に打ち込めるのです」、と切り捨てる。
中谷氏の発言をきっかけに、この自己批判が政府側の人たちからもっと出てこなくてはならない。
そして今度こそ、小泉政治のもう一つの大罪に対するざんげ、すなわち「ブッシュのイラク戦争を支持した小泉対米従属外交は誤りだった」、が、政府内部の要人から出てこなくてはならない。
その時初めて、日本はチェンジ出来るかもしれないという希望が見えてくる。
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