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http://www.amakiblog.com/archives/2008/11/13/#001235
2008年11月13日
それでも私はオバマに期待する
米大統領選挙でのオバマ勝利から一週間がたち、さすがに熱狂報道は一段落した。
それと同時に、オバマへの圧倒的な期待の一方で、オバマで米国は変わるのか、世界は変わるのか、という疑問を呈する声もメディアで流される。
たしかに、オバマ一人の力で米国や世界が直面する問題が解決するとは思えないし、オバマ氏が戦争国家米国をただちに平和国家に向かわせようとすることは、危険ですらある。
オバマ氏が最初の手をつけた人事がユダヤ系米人強硬派のエマニュエル氏を首席補佐官につけた事(その後の情報では彼の父親はシオニスト武装グループだった事も指摘されている)にも失望させられ。その事を11月8日のブログで書いた。
それでも、である。
それでも私はオバマに期待する。
その期待を強めてくれたのが、11月13日の朝日新聞の次のような記事であった。
「2008年米大統領選挙 ひと物語」というその記事の概要は次のような感動的なものであった。
・・・すべての始まりは5ドルの募金。それも、パソコンのキーボードをたたいただけであった。
07年8月、ウイルソンさんは、パソコンでオバマ陣営のサイトを眺めていて「募金した人の中から、4人をディナーのご招待」というキャンペーンを見つけた。
空軍の救護兵として03年の夏からイラクに駐留したウイルソンさんは、次々と運ばれてくる負傷兵が目の前で息を引き取るのを見るうちにイラク戦への疑問がふくらみ、それまで8年間つとめた軍務を04年に除隊することになる。
それゆえにイラク戦争に反対するオバマ氏には好感情を抱いていた。
「私はイラク帰還兵の退役軍人で、共和党員です」。募金の最低額である「5ドル」とともに、そのメッセージを書き添えて参加申し入れのメールを送った。
数週間後の07年8月。ウイルソンさんは、全米募金者の代表として、オバマ氏と夕食を語り合う4人の中に選ばれた。
政治家に会うのは初めてだったウイルソンさんであったが、オバマ氏には「うそ臭いところがどこにもなかった」と好印象を抱く。
そのウイルソンさんの姿は、一年後の08年8月27日、コロラド州デンバーで開かれた民主党全国大会の壇上にあった。それで彼はこう訴えた。
「私は戦争を、スローガンや理屈としてではなく目の当たりで体験した。米国に必要なのは、まず戦争ありきでなく、最終手段としてだけ戦争に臨む大統領だ・・・イラク帰還兵として、共和党員として、偉大な民主主義国家の市民として、私は栄誉をもって、バラク・オバマを次期大統領に支持します」。
ウイルソンさんはオバマ陣営のボランテアとして草の根で選挙運動に携わった。週末の時間を割いて戸別訪問し、電話をかけた。オバマ氏を支持する元将軍らと軍関係票の掘り起こしに力を注いだ。
その努力が11月4日夜、実を結んだ。長年共和党の地盤とされてきたフロリダ州でも勝った。
歴史的な大統領誕生の瞬間に立ち会った彼はこう語ったという。
「こんな献身的な人々の運動にかかわれたのは光栄だった・・・自分だけでなく、多くの人が初めて政治に積極的に参加した。オバマ、マケインの差よりも、そのことの方が大切だ」・・・
およそ政治に無関係な一人のイラク帰還兵をここまでひきつける事のできたオバマ氏。
そこに私は期待する。
それにひきかえ日本の政治は・・・
などという愚痴は言うまい。
このような若者が次々と現れて、オバマ誕生を実現させた米国の民主政治の大きさに、かすかな希望を見つけたい。
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